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岡村陽久の勝手にしやがれ

あなたの相談を岡村流「勝手な解釈」で解決。ITのことから、世の中、男女、不条理まで

【第8回】岡村が懺悔!? 上場社長「四畳半暮らし」の真相とは!

 

アドウェイズ社長の岡村陽久がユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第8回。

早速、読者からの質問を・・・と思いましたが、クリスマス特別号と題しまして、イブが来るたびに思い出すという、岡村の「四畳半」時代を振り返ります。岡村の口から、いま明かされる真相とは果たしてー。

 

「本当は四畳半で暮らしたくなかった」

 

高山:聞くところによると2007年に四畳半のアパートへ引っ越したということですが。

 

岡村:忘れもしない、2007年1月22日。アドウェイズは下方修正を出しました。我々でいう、「07(ゼロナナ)ショック」(注)のはじまりです。ケジメとして、役員報酬を8割カットして、前年度の住民税を払えるだけもらったんです。でも、それだと家賃が払えないんで引っ越すことにしました。

 

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(※注)「07(ゼロナナ)ショック」

2007年、アドウェイズの広告収入の中心となる顧客はクレジットカード会社やキャッシングカード会社だったが、上限金利の引き下げにより各社の広告費が半減。アドウェイズは新入社員の大量採用を進めていたことも併せて赤字が大幅に拡大。新規事業の撤退や社内体制の改革だけでなく、岡村自身も役員報酬を8割カットし、四畳半風呂なしアパートに移り住んだ。

 

高山:それまで住んでたところは、どのくらいの広さで家賃はいくらだったんですか?

 

岡村:タワーマンションで、広さは70平米、家賃は30万くらいでしたね。

 

高山:そこから四畳半とは思い切りましたね。1LDKくらいでよさそうですけど。

 

岡村:今だから言います。四畳半に住むなんて、自分も夢にも思ってませんでした()。全部うちの管理部のせいなんですよ!いざ引っ越し先を探すときに管理部に手伝ってもらったんですけど、物件を探した担当社員が実はスーパー総務だったんですよ。

 

高山:はぁ。それ、どういうことですか?

 

岡村:管理部の担当社員に「社長どんな間取りですか?」と聞かれて、少しカッコつけて「イチから出直す。ボロボロの木造アパート。で、間取りは四畳半、風呂なし、トイレ共同」と、言っちゃったんですよ。まあ、そんな物件は西新宿のオフィス街にはないだろうと計算の上で、最終的には「一番狭くてワンルームしかありませんでした!」って話になって、俺は四畳半に住みたかったのに!まあ、仕方ないなあ、ああ、四畳半住みたかったのになぁ~って按配に落ち着くかなぁと()

 

高山:()。ちょっとズルくないですか・・・。

 

岡村:はい、本当にすいませんでした。でも、あなたに言われたくないですね。

 

高山:・・・。

 

岡村:で、1時間後に携帯がなって「社長ありました。3万円です」って。そこで、おいおいおい、ちょっと待てよと。西新宿のオフィスから徒歩3分って条件もあるぞと。都内ならいくらでもあるけど、そこ絶対忘れてるだろって。「じゃあ、内見行きますか?」って言われたんで、行ったらあったんですよ・・・。で、本当にあったねって。「はい、社長のために頑張って探しました。私、物件検索が趣味なんですよ」って()

 

高山:でもそれ、よくやったな!って褒める場面じゃないですか!()

 

岡村:はい、本当にすいませんでした。

 

高山:・・・。

 

岡村:俺、大丈夫かなぁって、不安で無言になってたら、老人の方がアパートから出てきて担当社員と話してるんですよ。なんなんだろって見てたら、「社長が怪しすぎるので面接するそうです」と。その方、オーナーさんだったんですよ。

 

高山:入居に際して面接とは、なかなか審査が厳しい物件じゃないですか。

 

岡村:「なんで上場企業の社長さんがこんなとこ住むんですか?何か企んでませんか?」と、めっちゃ警戒されたんですけど、怠けた心を入れ替えるために、このアパートで修行したいんです!って、思わず言ったら「よし!それなら、わかった!」って。

 

高山:なんで道場へ入門みたいになってるんですか。もう、わけわかんない(笑)。

 

早朝に3人組の男が部屋に乱入!

 

岡村:翌日、俺、本当にあのボロボロのアパートに住むのかなぁって。オーナー、気が変わって審査落としてくれないかなぁってボーッとしてたら、管理部の担当社員が来て、「社長、無事に契約できました」って突然、南京錠渡されて。え、なにこれ?って言ったら、「アパートの鍵です」と。「あの部屋は外からしか施錠できないんです」と。

 

高山:それ、体育館の備品倉庫みたいな鍵の作りですね。

 

岡村:はい、まさに。それで僕もやっと覚悟ができて。すぐに部屋の家具から贅沢品まで、ベッド以外は全部処分して引っ越したんですよ。南京錠握りしめながら、再スタートだ!って、すげー気合い入りました。

 

高山:希望に満ち溢れてるじゃないですか!

 

岡村:いや、でも初日で後悔しましたよ()。とにかく部屋に隙間が多くて、めっちゃ寒い!1月~2月は、寒くて全然寝られないし、ガチガチ震えて身体がずっと力んじゃうから、めっちゃくちゃ筋肉痛になるんですよ。で、その筋トレの効果で脂肪がすげー勢いでドンドン落ちてっちゃうから、より寒さが増して。俺、凍死するのかなぁって、あのとき、くだらない意地を張らずにワンルーム探してって言えばよかったなぁって、そうだ・・・次は寒さに強いシロクマかアザラシに生まれ変わりたいなぁって、そんなことばっかり考えてました。

 

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岡村が実際に住んでいた木造アパート。正直、ぜんぜん違和感がない。

 

高山:なるほど。寒さに強いのは四畳半のおかげだったんですね。冬でもTシャツにアウター1枚の理由がわかりましたよ。ちなみに、それ以外にも困ったことってありますか?

 

岡村:とにかく、信じられないトラブルが連発して。朝6時、寝てるところに3人組の男がいきなり乗り込んできて。「こら!起きろ!」って。寝ぼけてたんで、ああ、ついに迎えが来たか、フランダースの犬みたいに天使は来なかったなぁと思ってたら、「寝ぼけてんじゃない!お前、不法滞在の誰々だろ!」って。えええ~!って一気に目が覚めて。いや、一応社長なんです・・・って答えたら、「社長がこんなとこいるかバカ、来い!」って。どうやら2階に住んでた外国人と間違えられたようで、危うく強制送還でした。

 

高山:ちょっとシャレにならないですね()。相当古いみたいですけど、地震とかは大丈夫なんですか?

 

岡村:それが、めちゃくちゃ揺れるんですよ!もの凄い!初めて地震きた時は、もう、こりゃ倒壊するな、危ない!って、ホント身の危険を感じて。すぐに窓あけて、裸足のまま隣家の塀飛び越えて、庭へ入ろうとしたんですけど、隣家のお婆さんが、なぜか平然としてるんですよ。「すごい地震ですよ!危ないですよ!!」って叫んだら「いまテレビに速報流れてるけど、震度2だよ・・・」って。単にボロボロすぎて、ものすごい揺れてただけだったという。

 

高山:地震よりも、五分刈りの裸足の男が塀をよじ登って来た方が怖かったでしょうね・・・()

 

四畳半で体感した意外な効能とは

 

高山:じゃあ、トラブル続きで、すぐに引っ越したんですか?

 

岡村:いや、なんだかんだで2年くらい住みましたね。

 

高山:ながっ!()

 

岡村:これも、ぶっちゃけると、1日でも早く引っ越ししたかったんですよ!で、モーレツに働いて、業績も回復して、よっしゃあ!引っ越すぞ!ってなったんですけど・・・。四畳半に住んでることが業界で噂になっちゃってて、会う人会う人に「四畳半すごいっすね~」って言われて、僕も「いや、まだまだです。精進します」とかついついカッコつけちゃって、かなり引っ越しづらい状況になったんですね。

 

高山:まさかの四畳半ブランディング!僕もね、肥満ブランディングしちゃってるんで、痩せられないんですよ。

 

岡村:・・・。いや、でもね、経験した方がいいですよ。極寒ゆえの謎のダイエット効果もあったんですが、それよりも心のデトックスにホントなりましたから。たとえばですけど、部屋の水道からはキンキンに冷えた水しか出ないんですよ。お湯を使いたかったら、毎回毎回ガスコンロでわざわざ沸かさないといけない。

 

高山:それって、どういうことですか?

 

岡村:当たり前のことに、すごく感謝できるようになるんです。蛇口をひねれば、お湯が出るありがたさ。冬は家が暖かくて、夏は涼しい。働く場所があって、仲間がいる。なんでもないようなことに、幸せを感じるんですよ。

 

高山:四畳半を経験してなかったら、今頃、高級車に乗って、高級時計つけて、ブイブイ言わせてたでしょうね。恐ろしいですね。

 

岡村:間違いないですよ。四畳半を経験したことで、心がキレイになりましたよ。

 

高山:「岡村陽久著 四畳半デトックス」をおくりバントから出版しますね。

 

岡村:それ売れなかったら、責任とって四畳半に引っ越してくださいよ。

 

高山:やめましょう・・・()

 

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いま、もっとも四畳半が必要な男、おくりバント高山。アパートに憑く妖怪にしか見えない。 

 

四畳半時代の同棲相手が登場!

 

岡村:最後にですが、カッコつけて四畳半に住んでるフリをしていましたが、実は、まったく住みたくなかったのが真相でした。みなさま、誠に申し訳ありませんでした!ただ、ひょんなことから四畳半に住んだことで、人間的に一回り大きくなれたのは確かです。今日、すべてを話したことで、本当に心がスッキリしました。

 

高山:ちょっと勝手にスッキリして終わらせないでくださいよ()。実は今日、特別ゲストをお招きしてるんで。

 

岡村:え?誰ですか?

 

高山:四畳半時代の同棲相手の方です。どうぞ!

 

岡村:えっ、マジで!?

 

まだまだ続く四畳半トーク!次回の更新をお楽しみに!

 

編集・構成:小沼朋治 

写真:上野朝之 

 

【第7回】アドウェイズ岡村がもっとも畏れる男が登場!

アドウェイズ社長の岡村陽久がユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第7回。

 

早速、読者からの質問を・・・と思いましたが、年末特別号と題しまして、岡村の恩人をお招きしてのインタビューを行いました。お招きしたのは、サムライ・アドウェイズ取締役の西村博行。10代の岡村が一番怒られて、一番褒められた人物です。

 

インタビュアー:高山洋平(株式会社おくりバント)

 

高山:まず、2人の関係からお伺いできますか?

 

岡村:10代の頃、新大阪にある換気扇フィルターの訪問販売会社に転職したんですが、その営業所の所長が西村だったんです。今の僕があるのは、いや、アドウェイズがあるのは西村所長のおかげと断言できる恩人です。

 

高山:所長、自己紹介をお願いできますか。

 

西村:西村と申します。現在は、アドウェイズの子会社サムライ・アドウェイズで新規事業を担当しております。また、毎年アドウェイズの新卒研修の講師をやっておりまして今年で5年になりました。現在46歳で、岡村との出会いは約20年前、訪問販売会社「株式会社近畿設備」の新大阪営業所の所長時代でした。

 

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 にこやかな西村所長。正直、全然怖そうではない。

 

高山:なるほど、それで所長と呼ばれてるんですね。アドウェイズの新卒研修の話は後ほど詳しく伺うとして、当時の所長の印象を教えてください。

 

岡村:もう神様ですよ!まだ僕は10代の若造だったけど、所長と言ったら営業所のエースで完全に雲の上の存在でした。

 

西村:でもね、岡村は入社初日にいきなり私のところに来て「所長、僕は日曜日に休むくらいなら、東京帰ります!日曜日も働かせてください!」って、すごい勢いで怒鳴り込んできて(笑)。

 

岡村:はい、東京から大阪に来て、正式に入社したのが確か土曜日。身体が疼いて疼いて、月曜日まで、どうしても我慢ができなくって。

 

高山:神様に怒鳴り込むって完全に常軌を逸してますね。僕だったら、大阪観光で食い倒れて、月曜日に出社できるかも危ういですね。

 

岡村:・・・。

 

西村:訪問販売は車に商材を積んで2人1組で回るのが基本だったんですが、岡村は免許を持ってなかったんですよ。なので、先輩社員にお願いして乗っけてもらえと言ったんです。

 

岡村:で、「今日入社した岡村です!僕はまだ免許を持ってません!お休み中のところ申し訳ないですが、乗っけてもらえないでしょうか!」って、先輩社員にすぐにお願いしたんですけど、全部断られたんですよ(笑)。

 

西村:たぶん、勢いありすぎて怖がられたんでしょうね・・・。それで、さすがに諦めるだろうなって思ったんですけど、さらにすごい勢いで私のところに来て「車がないんで歩いて行ってきます!換気扇フィルターはデカくて担げないので、それ以外の商品があれば卸してくれないでしょうかっ!」って。で、ドアストッパー30本入れたリュックサックを背負って新大阪の街に消えて行きました。

 

高山:角刈りの青年がスーツにリュック背負って、中身が全部ドアストッパーって、かなり怪しいですね。で、ドアストッパー売りまくったんですか?

 

岡村:いや、それが1本も売れなくて(笑)。怪しい上に、その時は商品の知識やセールストークも、大阪の地理も何ひとつわかっていなくて(苦笑)。

 

西村:でもね、結局1本も売れませんでしたけど「こいつはイケる!」って、初日で確信したんです。帰社してからも、「くそっ!くそっ!」って、血走った目で死ぬほど悔しがっていて。入社初日で、そんな強烈な印象を与えたのって、後にも先にも岡村だけだったんですよ。当時は、毎週水曜日に新人が4人入社してきて、翌週の火曜日までに4人辞めて、また水曜日に4人入ってくる、そんな目まぐるしい状況でした。年間で約200人入社して、残るのはたったの4~5人で、あっという間に辞めていく人ばかり。だから、ほとんどの人が印象なんてない中で、強烈なインパクトでしたね。

 

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 当時の血走っていた目を再現する岡村。正直、すごく怖い・・・。

 

■できない理由10挙げるより、できる理由を1つ考えろ!

 

岡村:高校を中退して入社したアルミ製品販売会社では、すぐに営業成績でトップに立った。だから気の緩みというか慢心が僕の心のどこかにあったんでしょう。それを叩き潰して、0から営業のイロハを叩き込んでくれたのが所長なんですよ。とにかく言い訳が大嫌いで絶対に許さない。

 

高山:たとえば、どんな言い訳をしていたんですか?

 

岡村:僕は天気の言い訳が好きだったんですよ(笑)。だって、いくら頑張っても、さすがに天候には勝てないと普通は思うでしょ。で、「今日は大雨で売れませんでした」って所長に報告したことがあったんですよ。そしたら、鬼の形相でメチャメチャ怒られて・・・。

 

西村:そりゃそうですよ。訪問販売は一般家庭のお客様が中心だったんですけど、大雨の日は、み~んな外に出ないで家にいるんだから。こんなチャンスないじゃないですか。

 

高山:じゃあ、晴れてる日は売れないんですかね?

 

西村:バカやろー!晴れた日はお客様の気分も晴れ晴れしてて、気持ちいいに決まってるじゃないですか!? そんな日は「よし!換気扇でも取り替えるか!」って気分になるんですよ!

 

岡村:もう、毎日こんな感じなんですよ(笑)。極めつけは大雪の日。さすがに営業車も動かなくて、この日ばっかりは所長も怒らないだろうと思ったんですけどね・・・。

 

高山:所長、怒ったんですか?

 

西村:はい(笑)。「雪が降ったのは、岡村!お前の気合が足りないんじゃ~い!」と。まあ、本当に天候不順が個人のせいだなんて、そんな理不尽なこと思ってないですよ。雪が降ったら、売れない、売れなくてもしょうがないって、勝手に思い込んで、テンション落としたのはお前のせいじゃい!ってことなんです。自分の中で、「できない理由」を作って勝手に弱気になるなと。そんなときこそ、自分を自分で奮い立たせろと。

 

岡村:それからは「天気悪いな!よし、今日は売れるぞ!」って、思うようになったんですけど、面白いように売れるようになりました。自分の気持ち1つで、営業成績がこれほどまで変わるんだって実感した瞬間でした。

 

西村:サッカーでも野球でも同じじゃないですか。元気な時、いい仕事ができるのは当たり前なんです。身体が疲れた時、気持ちが辛い時、そんな時にこそ踏ん張ってパフォーマンスを落とさずに頑張る、結果を残せるのがプロだと思うんですよ。

 

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「雪が降ったのは、岡村!お前のせいじゃい!」を鬼の形相で再現する所長。 やっぱり怖かった!

  

岡村:アドウェイズには、10個の行動指針があるんですが、その中の「できる理由を考えろ」という言葉は、所長の教えなんですよ。できない理由、逃げる理由はいくらでも挙げられる。でも、そんなこと考えている暇があれば、できる理由を1つでも考えろって。

 

高山:僕も、ダイエットをできない理由ならいくつでも挙げられます。甘いものを絶ったら、糖質が足りなくて頭がまわらない。痩せてしまったらキャラが立たなくなる。できる理由なんて、考える暇さえありません。

 

岡村:・・・。

 

高山:ちなみに、所長が考えた「できる理由」で記憶に残ってるものってありますか?

 

岡村:やっぱりクリスマスですね。クリスマスの日に訪問販売するのって、本当ツライんですよ。ピンポーンって鳴らすと、だいたい子供が飛び出してくる。「わ~!パパァ~!!」って満面の笑顔とパーティーグッズで・・・(苦笑)。で、「え、誰、このおじさん・・・」と暗い顔になる。我々だけじゃなく、ほとんどの訪問営業マンにとって、厳しい日でしょうね。業界の常識的にも売れなくて仕方ないんですよ。で、そんな我々営業マンの気持ちを悟ってか、所長はこう言ったんです。「サンタは煙突からやってくる。でも現代は煙突はない。じゃあ、どこだ!岡村!」。僕はベランダですか?って。所長は「それじゃ、泥棒だろ!」って。

 

高山:はい。で、所長、答えは?

 

西村:換気扇です(笑)。現代の煙突は、どう考えても換気扇だろうと。で、汚れてると、サンタが入りにくいから、ピッカピカの新品のフィルターに変えるのが大切だって。

 

岡村:それを聞いたとき、曇ってた営業マンたちの表情が一瞬でパッと晴れて、「クリスマスこそフィルター商戦だ!」って一気に盛り上がりました。普通に考えたら換気扇なんか狭くて通れるはずないんですけどね(笑)。子供が飛び出してくると、それまでは「パパじゃなくてゴメン!」って、罪悪感でいっぱいだったんですけど、それからは「換気扇汚いと、サンタさんが困っちゃうんだよ~」って笑顔で子供と話せるようになりました。結果、全国に約35箇所の営業所があったんですが、新大阪営業所は断トツの1位で記録的な売り上げでしたね。

 

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 「換気扇のフィルターを交換すると、こ〜んな大きなプレゼントを持ったサンタさんが来るよ」と当時のトークを再現する岡村。

 

高山:所長がアドウェイズの新卒研修を担当するようになった理由は何なんですか?

 

岡村:近畿設備での経験、所長からの教えは、僕の中で心の支えになってるんですよ。当時の体験を思い出せば、どんな辛いことがあっても乗り越えられる、達成できるって。それを新卒のみんなにも体験して欲しいと思ったのが一番の理由ですね。ちなみにですが、褒めるのも抜群にうまいんですよ(笑)。

 

高山:僕は社員に大好きな映画のVHSのビデオテープをあげたりしてますが、たとえばどんな風に褒めるんですか?

 

岡村:VHSとかは置いといて、モノじゃないんですよ・・・。気持ちを動かすのは気持ちなんです。たとえば、営業所のホワイトボードには毎日、全員の営業成績が書き出されるんですが(通称:西村グラフ)、成績がいい場合は黒いマーカーででデカデカと他の人からもよく見えるように、普通の場合は青いマーカーでサラッと、悪い場合は赤いマーカーで恥ずかしいくらい小さく書かれる。そのグラフの強弱が絶妙で心を揺さぶるんですよ。特に成績がよかった、ある日のことですが、帰社してホワイトボードを見たらピンクで超特大に数字が書かれてることがあって。「なにこれすげー!こんなのはじめて!」って感動したんですが、よくよく考えるとピンクのマーカーなんてないじゃないですか。触ってみたら全然消えなくて油性のマジックだったんですよ(笑)。で、みんなが帰った終電間際にアルコールで落としてる姿見て、心から褒めてくれてるんだなって。翌日から、またあの"西村ピンク"が欲しいって身体が震えるようになって、しばらくの間、ピンク中毒になっちゃいましたね。

 

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これが10代の岡村青年を虜にした「西村グラフ」(簡易再現版)だ!同じ時間を過ごした者同士にしかわからない魅力があるのであろう。

 

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近畿設備OBによる再現大会の様相を呈してきた・・・。 

 

高山:なるほど(笑)。一時期は、林家ペーパーばりのピンク好きだったんですね。ところで所長がそもそもアドウェイズに入社した経緯は?

 

岡村:2001年にアドウェイズを創業してからも、所長とは定期的に連絡は取っていたんです。苦しいときに電話すると元気になれるんで「所長、気合いれてください!」って、いきなり電話して。

 

西村:ほとんどが「おっしゃあ!頑張れ!!」って、ひとこと言って切るんですけど(笑)。で、2011年ですかね。僕もそのときは独立していたんですけど、ちょうど次のステップを模索している時でした。それで、岡村と電話してたときに「やりたいことがあるんで、所長、東京来てください!」と。僕は2つ返事でOKして、大阪からすぐに東京に来ました。一番の理由は、岡村と仕事をした数年が私にとっても忘れられない成長体験になっていたからなんです。私が所長で、岡村が部下という関係でしたが、彼の本気が社内をひとつにして、とんでもない成績を上げる営業所になった。その熱気をもう一度感じたかったんです。

 

岡村:インターネットの世界って、一般的にはサービス・プロダクト勝負なんですけど、当時、僕はそれだけでは駄目だと感じ始めていたんです。このままでは競合と差別化ができない、営業力・人間力を強化しないとアドウェイズは生き残ることはできないって。そんなとき、西村の声を聞いて「営業力・人間力をアドウェイズに注入できるのは、この人しかいない!」って思ったんです。近畿設備はバリバリの営業会社でしたから、売り上げがすべてだったんですよ。昇進基準っていうのは明確にあって、換気扇フィルターを2ヶ月連続で250本売れたら主任、350本売れたら係長、400本売れたら課長という感じになっていて。達成すれば褒められるし昇進もできる、未達なら怒られるし降格する。0本のときなんて「立ってるだけで売り上げてる自動販売機の方がマシだ!」「座るな!椅子の方がまだ役に立ってるぞ!」なんて言われたりもして(苦笑)。

 

高山:結果も大事ですが、プロセスを評価するっていうのはなかったんですか?

 

西村:そりゃありますよ。でも、それは絶対に口に出しては言いませんでした。プロセスを評価するって言うと、達成できなくても仕方ないとか、過程を評価されるように逃げちゃう場合があるじゃないですか。0か100、そういう結果原理主義の中でこそ、身につく心技体って私は絶対にあると思うんですよ。最後まで絶対に諦めない、やればできるんだっていうね。それは、仕事の中のいろんなケースで修羅場をくぐる経験をしてこそ、身につくものじゃないですか。ただ、プロセスを評価しなくても、本気でやってる人は周りが絶対に見捨てないんです。たとえば、岡村は係長時代に、昇進まで数本足りないという部下に、最後の最後で、自分の数字をわけてあげたりしていました。

 

岡村:それは僕自身にも、主任への昇格がかかってるときに、当時の上司がやってくれたんです。数字は営業マンの命だから、そう簡単に渡せるはずがない。でも、個人の成績も大事だけど、チームの成績がもっと大事だっていう思いが、所長の営業所にはあったからでしょうね。すごく感動しましたね。

 

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岡村が係長だった時代の部下、サムライ・アドウェイズの滝谷。「岡村から数字をもらったのは私です。今日はビールをもらいました」とのことで、完全な草食系だ。

 

高山:アドウェイズの研修は、この2年間、本当に偶然、おくりバントの横で行われてるんですが、所長の怒号も時たま聞こえてきて怖いです(笑)。

 

岡村:所長には、やりたいようにやってくださいと言ってるので。まあ、僕の経験からしても怒号くらいは普通でしょう(笑)。研修してる当事者って大変なんです。毎年、いろんなところから、僕にも心配の声やクレームが来ますよ。でもね、所長は相手の長い社会人人生を考えて怒ってるってことですし、ひとつ言えることは、研修の成果が出るのはすぐにじゃなくて、半年~1年経ってからなんです。毎年、入社から半年経過した時点であらためて研修をやってるんですが、その時、「新卒研修、来年はやるべきかな?」ってたずねると、「次の新卒の人たちにも是非やってください!」って、言うんです。半年経った今、心の支えになっているし、一緒に乗り越えた同期との絆も強いものになっていると。

 

西村:それは本当に嬉しいですね。

 

岡村:アドウェイズでは上司と部下という関係ですが、僕を育ててくれたのは所長で、僕はいつまでも”西村チルドレン”です。ブログで身内を褒めるのって、読者の方からしたら少し気持ち悪いのかもしれませんが、所長にはどうしても公に感謝を伝えたかったんです。年末ということで、皆さまご勘弁ください。

 

高山:僕も新人時代に所長の研修を受けたかったですよ!

 

岡村:あ、そうだ。おくりバントは最近、調子も悪いし、ちょうど研修が必要だと本気で思ってました。ライザップも行ってないようですし、先に心のダイエットをしましょうか。

 

(了)

  

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インタビュー終了後、中華料理屋で乾杯する近畿設備OBの3人と、岡村から「おくりバント研修」を命じられて、一気に表情が曇った1匹。

 

■おまけ 近畿設備OB写真コーナー

 

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新大阪では毎晩、所長が飲みに連れて行ってくれたとのこと。

 

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 近畿設備OBの杉山さん(最年長)。インタビューの途中で寝てしまい、中華料理屋にたどり着けず・・・。

 

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同じくOBの遠藤さん。簡易再現版「西村グラフ」に課長として登場。写真は、新卒研修に助っ人で参加した時の一コマ。

 

編集・構成:小沼朋治 

写真:上野朝之 

【第6回】岡村が明かすライザップの真実! おくりバント高山は痩せられるのか?

アドウェイズ社長の岡村陽久がユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第6回目。

 

梅雨入りした7月のある日の夜、一大プロジェクトを無事にやり遂げた「おくりバント」の面々は、打ち上げの二次会と称して西新宿のスナック「プレジデントハウス」になだれ込んだ。皆が互いを労いながらの楽しい宴席になる……はずだった。そう、酔った社員が高山のお腹に言及するまでは。

  

おくりバント社員A:酔ったから言いますけど、社長、ぶっちゃけ、そのお腹やばくないっすか? 

高山:あ……!?

おくりバント社員A:お腹出すぎてるからダイエットした方がいいんじゃないんですかっ!って言ってるんです。たとえばライザップとか。

高山:俺だって好きで太ってるんじゃない。お前らを食わせるために、しょうがなく食ってるんだよ。この樽のようなお腹があってこそ、俺は時にマスコットのように愛嬌良く見られるし、時に豪快に見られて受注できる。ちなみにライザップって、 2カ月で一気に痩せられるってとこだろ。そんなの怪しいだろ!

おくりバント社員A:どこが怪しいんすか? 2ヵ月で痩せられるの、凄くないすか?

高山:ちゃんと調べたか? 俺は会社にいるときはネットサーフィン三昧だから、ライザップのことは個人ブログや掲示板で評判をチェック済みだ。外回りのときは、公園で昼寝しながら雑誌を読んでるから、ライザップのことは何でも知ってるんだよ!

 

どうも高山は今CMで話題沸騰中のダイエットジム「ライザップ」について、疑いを感じている模様だ。とはいえ、どうもその調査方法にはボンクラ感が漂うが。

 

高山:で、調べてみたら案の定だよ。ライザップではな、ハードなトレーニングメニューと糖質抜きの食事メニューが義務付けられるんだよ! そんなの痩せられるに決まってるだろ! 俺は、白米・麺類の炭水化物をたらふく食いながら、運動もせずに痩せられるもの以外はダイエットだと認めてないんだよ!

おくりバント社員A:そんな無茶な…。

高山:もういいよ。俺が独自のダイエットを考案してやるよ! あっちが「RIZAP/ライザップ」なら、こっちは「TAKARAP/タカラップ」だ!

おくりバント社員A:一応聞きますが、それ、一体どんなダイエットなんですか?

高山:カラオケダイエットだよ。カラオケでただ歌うんじゃなく、ハードなラップをすることによりカロリーを燃焼させようというダイエットだよ。よしやるぞ! 気持ちがレイムじゃモノホンプレイヤーになれねえ! 1曲目はBUDDHA BRANDの……

 

その時、カラオケスナックの扉が突如開くとともに、大きな声がフロア中に響き渡った。

f:id:okuri_bunt:20150707202735j:plain※突然開いたプレシデントハウスの扉。そこにはカメラ目線のアドウェイズ岡村プレジデントが!

 

岡村:大丈夫ですか!?

 

カラオケスナックに突然現れたのはアドウェイズ社長の岡村だ。

 

高山:な、なぜここに!?

岡村:なぜって、身体はまだ大丈夫なようですね! 良かった良かった!

高山:……?

岡村:どうしたんですか? 豚がデコピン食らったような顔して。

高山:えーと、それは豚じゃなくて「鳩が豆鉄砲食らったような顔して」ですよね。 いきなり「大丈夫か?」って言われてもわけが分かりません!

岡村:実はですね、最近食べ過ぎ、飲みすぎで少し太ってきた気がしたので、肥満が原因で起きる病気について調べていたんです。そしたら自分のことより、あなたのことが心配になってきましてね。今この瞬間にも倒れてしまっているんじゃないかと。まだ無事ならよかったですが、今後の健康のことを考えて、何かダイエットしたらどうですか?

高山:ライザップですか? 僕がネットサーフィンと雑誌で調べた情報によると、かなり怪しいですよ。それより、僕が考案した「タカラップ」でですね…。

 

f:id:okuri_bunt:20150707202903j:plainタカラップを披露する高山に対して、生理的にイラついてしまった岡村。

 

岡村:…このバカヤロウ!(高山の頬にビンタを入れながら)

高山:えっ! な、なぜ!?

岡村:貴様はいい、そうしてカラオケしてれば気分も晴れるんだからな!

高山:親父にもぶたれたことないのに!

岡村:それが甘ったれなんだよ!

高山:も、もうやらないからな、誰が二度とライザップなんかやるものか!

岡村:そもそもあんた、やってないだろ! 僕はですね、ネットや雑誌の知識をかじっただけで、色々物知り顔をしている人を見るとイライラしてくるんですよ! よし、こうなったらライザップに対する疑問を、僕が代わりに答えてみせようじゃないですか!

高山:むむむ、ちょっとカチンと来ましたよ。望むところです! では僕の質問にきっちり答えてもらいますよ!

 

思わぬ展開から始まった、岡村と高山のライザップ問答。図らずも「ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ」というこの企画のテーマに沿った形となった。今話題のライザップについて岡村が様々な疑問に答えます!

 

●高価だから効果がある。義務だからキープできる。

高山:(スマホをいじりながら)あ、これだ。では質問1。まずは、あのライザップのダイエット法についてです。ハードなトレーニングに加えてさらに厳しい食事メニューを課して、それを毎日トレーナーに報告させる。そんなの誰だって自分でやれば痩せられるでしょう? ジムに行く必要なんかないじゃないですか! そんなサービスに対して約30万円のお金を前払いで取るなんて、あんまりじゃないですか? って感じのことが、掲示板に書かれてます。

岡村:「誰だって自分でやれば痩せられる」とは聞き捨てなりませんね。逆なんじゃないですか? 痩せる方法なんて誰でも分かってるのに、痩せられないからライザップがあるんじゃないですかね。あなたはこれまでダイエットに挑戦して痩せられなかったことが何度ありますか?

高山:0回です。これまでダイエットをしようとしたことは一度もないからです。(ニヤリ)

岡村:……あなたに聞いたのが間違いでしたね。いいですか、世の中には多くのダイエット法が出回ってますが、その多くは、継続できれば効果があるものだと思います。でも、人はそれを続けられないんです。

高山:自分は毎晩の暴飲&暴食を続けられていますよ?

 

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※何かに取り憑かれたように、連日暴飲暴食を繰り返す高山。継続は力なり。

 

岡村:あなたは続けているんじゃなくて、ただ欲望に弱いだけ! つまりですね、人は苦しいことをやるときには、何らかの鎖につながれることが必要なんです。ライザップの場合であれば、止めたくなっても「30万円払ったんだから」続けなきゃという気持ちになれますし、食事メニューを「トレーナーに報告しないと怒られるから」決めたメニューを守ることができるんです。あなたが言う批判ポイントこそが、むしろ肝なんだと思いますよ。

高山:う~ん。それにしても30万円かぁ~。

岡村:ズバリ言いますけど、ライザップの瀬戸社長の理想は、このプログラムを5万円ぐらいで提供することです。

高山:えっ! 瀬戸社長がそう言ったんですか!?

岡村:いえ、僕の勝手な想像です(笑)。

高山:……またかよ!

岡村:あくまで想像ではあるのですが、このプログラムでみんなが痩せてハッピーになれるのであれば、安く提供できればできるほどいいと瀬戸さんは思っているはずです。ただ、先ほど話したように、30万円払ったという鎖があるから、きつい時でも「痩せたい」という目標に向かって進むことができるわけです。安いダイヤモンドに価値がないのと同じように、ある程度のお金を払っているから意味があるのではないですかね。

高山:僕としては居酒屋は安ければ安いほどいいのですが……。

岡村:だから、そこと比較しちゃダメだって!

高山:あ、もちろん安くて美味くなきゃだめです!

岡村:……もうこの話はやめましょう。

 

●どこの進学校にも校則を破る生徒はいる 

高山:プログラムについては答えてもらいましたが、まだまだ疑問はありますよ!  (スマホと雑誌を見ながら)えーと、質問2! ライザップでは高価なプログラムにも関わらず、トレーナーの勤務時間は長時間にわたって、対応に問題があるスタッフもいるらしいですね。無理なトレーニングをやらされて、身体を壊した方もいるとか。

岡村:それはもちろん、一つ一つの事象については、良くないことですよね。トレーナーが適正な労働時間で働けるように環境を改善すべきだし、無理なトレーニングをさせたのが事実なら、方法を改善してお客様にもしっかりと説明とお詫びをすべきでしょう。今後の課題であることは間違いないでしょうね。ただ、この点についても、一つ言っておくことがあります。

高山:……?

岡村:断言しますが、800人のトレーナーがいる中で、全員が完璧なサービスを提供することは無理です。もちろん、会社として完璧を目指すのは前提ですが、どんな進学校にも校則を破る生徒はいますし、どんな大手企業でも問題を起こす社員がいるように、現実問題としてそれは不可能です。問題が多発しているのであればそれは批判されてしかるべきですが、メディアが粗探しをして一つの事柄を過大に伝えている可能性もあるということを、我々も考えなければいけませんよね。

高山:確かに、どの会社にも問題児はいますからね。僕にも思い当たる奴らがいますよ。まったく、あいつらは仕事もしないでダラダラしやがって。

岡村:確かに、あなたのように問題児がいます。知ってますよ、平日の日中に歌舞伎町の映画館でマッドマックスを観てはしゃいでいたことを。

 

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※反省しているフリをして自身のお腹を愛でる高山とちょっと眠い岡村。

 

高山:ただ、マッドマックスは本当に最高の映画でして、アイデア出しという一面が全くないかと言われると、そうとも言い切れないわけでして……。

岡村:……ふぅ。気を取り直して、もう一つ言っておきます。トレーナーが合わないと感じたら変更すればいいんですよ。ユーザーも「痩せる」という一番大事な目標を達成するために、その制度をうまく利用するといいんじゃないですかね。それでも続けられないと思ったら、30日間以内なら無条件で全額返金なんでしょ? 特別な事情なんかなくても、花粉症だとか、自分探しの旅に出るとかそんな理由すらなくても止められるわけなんですから。僕からすると、お客さん想いの制度だと思えますけどねぇ。

 

●広告を打つのは悪いことなの?

高山:まだ質問はありますよ。(スマホと雑誌を見ながら)質問3! では人件費のことはどうですか? ライザップは人件費の割合が売り上げの約10%にも満たないとか。さらに、広告費が売り上げの約20%で、こちらは異常に高いそうです。これはどうも怪しいんじゃないですか?

岡村:というか、あなた数字には滅法弱いのに、ここぞとばかりに質問攻めしてきましたね…。では逆に聞きますけど、人件費が売り上げの10%というのはそんなに低い数値なんですか? 

高山:え、えぇと、それはココにある雑誌に「異常に低い」って書いてあったので……。

岡村:僕も正直分かりません。ジム業界の平均がどれぐらいで、それが高いのか低いのか。ジムへの設備投資も決して安くはないでしょうしね。ちなみにアドウェイズの人件費は…(資料を確認しながら)、約8%です。

高山:…。

岡村:よく分かんないですよね。何を基準に高いのか安いのか。いや、もしかしたら本当に「異常に安い」のかもしれないですよ。ただ、そこが分からないのに、メディアが言っているからという理由で批判するのはつまらないですよね。ねぇ、高山さん?(ニヤリ)

高山:…ぶひっ!

岡村:広告費の件ですが、自分たちのサービスを知ってもらうために、多くの広告を打つのが悪いことなんですか? これもなぜ批判されているのか分かりません。ライザップがこれで一気にお金を集めて、適切なサービスをせずに逃げてしまうようなら、それは問題ですよ。ただ、多くの広告を打ったということだけで「怪しい」とか、「危ない」とか言われてしまうのは可哀そうに思えますけどね。

高山:確かに。公園で昼寝をしながら雑誌を読んだせいかもしれませんが、自分も流されていたような気がします。このお腹でわかると思いますが、よく浮く身体ですので……。

 

f:id:okuri_bunt:20150707203425j:plain※「流されるな!」と心眼について語る岡村……と見せかけて、単に撮影で目をつぶりがちな岡村。

 

●なぜ、こんなにライザップの肩を持つのか? 岡村の真の意図が明らかに!

高山:それにしても、岡村さんはライザップの肩を持ち過ぎじゃないですか?

岡村:やっぱりそう思われてしまうんですかね……。じゃあ、言っておきますけど、僕は瀬戸さんと面識はありますし、最近も話をする機会がありましたよ。だからこそ敢えて言いますが、ライザップからお金をもらっているわけでもないし、ライザップの広告塔をやる気もありません。まぁ、僕が広告塔をやったところで誰も来ないとは思いますが(笑)。

高山:そりゃそうです(笑)。

岡村:大体、痩せるための方法なら他にも色々ありますからね。大手ジムで言えば、ゴールドジムさん、ティップネスさん、コナミさんなどもいらっしゃいますし、ユーザーの皆さんがそれぞれしっかりと長所と短所を比較して選択すればいいだけだと思っていますよ。結局は、いいサービスを提供できるところは残るし、そうじゃないところは消えていくということだけだと思いますから。

高山:じゃあなぜ、ライザップへの批判に対して、わざわざ答えようと思ったんですか?

岡村:それはですね…。あなたが痩せるところを見たいからです! ただそれだけです! ハッハッハ!

高山:えっ!

岡村:あなた最近、身体もそうですが心もたるんでませんか? 社員の生活を預かる社長たるもの、ビシッとしないといけませんよ。ということで、ライザップのプログラムでしっかりと節制して心も身体もダイエットしてみてください!

 

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※岡村の真の意図は、この死角だらけの刺客!というか、お腹をライザップに送り込むことだった! 

 

高山:いや、それはちょっと。。自分で食事制限して痩せてみせるんで、ジム通いはちょっと……。タカラップという新ダイエット法も開発中ですし……。

岡村:ハッハッハ! そういうマインドだから、毎月売り上げ目標に四苦八苦してるんじゃないですか? 誘惑に弱いあなたにはライザップが一番合うんです! もうこれ以上は言いません。あとは自分の意思で決めてください。(ニヤリ)

高山:(どう言えば逃げ切れるか…)じゃ、じゃあ、一緒にやりましょう!最近、岡村さんの腹もなかなか出てきてるじゃないですか!

岡村:僕は結構です。この腹になるのにいくらお金がかかったと思ってるんですか? 30万円でこの腹を台無しにするわけにはいきませんから!

高山:(こいつはまずい展開になったぞ…)

 

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※岡村は心から高山の体を心配している。

 

岡村からダイエット指令を受けたおくりバント高山。果たしてライザップの門を叩くのか? それとも別の手段で痩せるのか? はたまた、岡村が忘れるまでひたすら逃げ続けるのか? 今後の高山にご期待ください!

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※「プレジデントにはプレジデントがよく似合う」とハードボイルドぶる高山だが、すでにライザップのことでお腹が、ではなく頭がいっぱいだ。

 

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遠い目を演出しているが、ダイエットのプレッシャーで、サングラスの下は涙目だった高山。

  

▪️撮影協力『プレジデントハウス』

東京都新宿区西新宿5丁目1−18

 

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関連記事 『岡村陽久の「前のめり人生道」:日経ビジネスオンライン』

 

※本記事および対談の内容はRIZAP株式会社、あるいは瀬戸健氏とは一切関係がありません。岡村陽久、および株式会社おくりバントによる創作です。

 

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編集・構成:小沼朋治

文:是枝勉

写真:中村宗徳

【第5回・後編】ついに岡村が相談に答える! 若手社員に問う「仕事とは? 愛とは?」

アドウェイズ社長の岡村陽久がユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第5回目。今回は若手写真からの悩み相談企画の後編です!(前編はこちらさぁ、ついに現れる若手第3の刺客に対して、岡村はどのように向き合うのか⁉︎

 

高山:さぁ、そろそろ洗濯も終わったところで、第3の刺客を召喚しますよ!

岡村:いいでしょう。というか、彼、まだ寝てるみたいですよ。

高山:おい、起きろ! しっかりしろ!

 

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※熟睡からやっと目を覚ました図太い神経の第3の刺客

 

高山:…。やっと起きたか。こいつは一筋縄じゃあいかないですよ。よし、質問いってこい!

 

【質問3】●岡さん(男性/入社2年目)

今自分は2年目なのですが、上司から新人の教育係を任されました。正直、悩んでいます。自分は何を大事にして後輩を教育すればいいのか、どういった態度で接していけばカッコイイ先輩になれるでしょうか?

 

岡村:ふぅん。逆に聞くけど、後輩を教育する上で何が一番大切だと思う?

●岡:そうですね、懐の深い先輩、後輩が何をやっても余裕を保って後始末をできるような先輩になれたらカッコイイなとは思います。

岡村:おぅ、それもカッコええの。じゃがよ、一番大事なもんは何やと思うと聞いとるんじゃ。

●岡:ええと…

岡村:答えは、愛じゃ。

●岡:えっ?

 

岡村のガチンコ回答

お前はテクニックにとらわれている。新人を教育しようという悩みなのに、カッコイイ先輩になりたい? それは違うな。俺なら、その新人のことをまずは色々と知ろうと努力する。仕事のことだけでなく、プライベートなことも全てじゃ。すると、他の奴らが気付かない良さも悪さも分かってくる。つまり、愛じゃ。愛を持って接すれば、自分が何をしてあげるべきなのか見えてくる。そうなると、自分がカッコ良く見えようが、嫌われようが関係無くなってるんじゃ。

それが後輩にとって必要なことだと思うのであれば、嫌われようとどう思われようとか関係ない。親も一緒じゃ。子供に嫌われたい親なんかおらんよ。それでも、子供の将来のことを心底考えるから、愛するからこそ子供を叱るわけじゃ。結論はこれよ。『少なくとも、いとこ以上の絆を持てるぐらいに愛してみろ』。お前ら、愛が足らんのじゃ。じゃあの。

 

高山:2連続の「愛」。ひょっとしてKANのファンですか?

岡村:結局ね、最後は愛が勝つんですよ。親に殴られたことがありますか?

高山:はい、ボコボコ相談室状態でした。

岡村:そうですよね。親も当然、子供に嫌われたくなんかないんですよ。それでも、子供に正しく生きて欲しいから、嫌われようとも、怒ったり叩いたりすることがあるということです。

高山:そういうことじゃ。愛を持ってやってみいや!

岡村:そうじゃい!

 

●岡:実はもう一つ、質問があるんです。聞いてもらっていいですか?

 

【質問4】●岡さん(男性/入社2年目)

アドウェイズでは、「社内恋愛したら転勤」という暗黙の社内ルールがあると先輩から聞かされていました。でも、、、先輩が最近、社内恋愛で結婚しましたよね? それなのに、転勤どころかみんなから凄く祝福されています。これは、どういうことなんですか? 社内恋愛は禁止じゃないんですか?

 

高山:確かに、社内恋愛はアドウェイズでは御法度。転勤だと御触れが回っておりますが、これはどういうことですかね?

岡村:…浅い。君らは浅いよ。またしても言っておくよ。愛とはなんぞや?

 

岡村のガチンコ回答

確かに、ウチでは社内恋愛したら転勤ということになっとる。ただな、最近社内恋愛で結婚したあの二人がなぜ祝福されているのか、それはな、ちゃんと愛し合っているということを二人が結婚という形で証明したからじゃ。つまりな、「社内恋愛したら転勤」という暗黙のルールがあるにも関わらず、二人はそれでも一緒にいたかった。決して遊びではなく、真剣だったということ。それを止めさせることなんかできんし、むしろ祝福すべきことよ。

要するにだ。大切な女性社員、つまり『俺の妹』にチャラチャラした遊びの気持ちで声をかけて来る社内の奴は、それが分かった瞬間にアウトじゃ。そんなダサいことしてる奴らには、ワシは容赦せん! 「この人といられるなら転勤になってもいい」と思えるなら、ルールを破ってみろ! じゃあの。

 

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※若手社員からの質問を「愛」というキーワードで解きほぐしていく岡村

 

岡村:だいたいね、カッコ悪いんですよ。そりゃ、新入社員に対して先輩が「悩み聞いてあげるよ」なんて声をかけて、二人っきりの酒の席に誘い出すなんていうのはメチャクチャ簡単ですからね。本来なら、恋愛において一番難しい過程を省けるわけだから。男なら、そんな温室の中で浮ついたことするんじゃなくて、強風の吹きつけるストリートで戦ってみろよ!

高山:…はぁ。冴えない男の気持ちとか分かります? だってアドウェイズの社長で、当時の株式上場最年少記録保持者でしょ? そのことを出したら付いてくる女性はいるでしょうよ。

岡村:ダサい! 僕はそういう時に仕事の話はしませんね。「僕は社長です」なんて言いいながら気を引こうなんてカッコ悪いでしょ?

高山:当然ですよ! 飲み屋でいきなり名刺渡したり、おくりバントの動画を見せたりなんて絶対にしてないですよ!

●田:あ、私そういえば、1年目の頃に高山さんから悩みがあったら聞いてあげるよって言われたことがあったし、動画見せられたりもしましたね……。

 

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※確かに高山の好きなタイプではある。

 

高山:いや、これは誤解! 明らかに思い悩んでいる顔をしていたんで、本当に先輩として心配になりまして、本当にそれだけなんですよ!

岡村:……。

高山:だいたい僕は熟女好きなんです!20代の女性は自分い言わせりゃ出荷前ですよ!

一同:……。

 

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※キュートな表情で誤解を解こうとするおくりバント高山だが洗濯泥棒にしか見えない。

 

岡村:じゃあ、みんなの質問にも答え終わったところで、ちょうど洗濯もフィニッシュ!ここらで今日はお開きということで。最後に僕はマッサージチェアやってから帰るんで。これが楽しみでいつも来ちゃうんですよねー。

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※岡村が人目を忍んでこのコインランドリーを訪れる理由はマッサージチェアだった!

 

高山:ちょっと待ってください。悩みを聞いてください!

 

【質問5】おくりバント社長・高山(男性/途中入社8年目)

今月の予算が達成できないかもしれません。どうしたらいいでしょうか?

 

高山:…回答をお願いします。

岡村:…いいでしょう。お答えしましょう。

 

岡村のガチンコ回答

達成できなかったらサヨナラじゃ。じゃあの。

  

▪️撮影協力『梅月コインランドリー』

東京都新宿区西新宿6-19-2

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PHOTO Munenori Nakamura

構成 是枝勉

企画&編集 株式会社おくりバント

【第5回・前編】ついに岡村が悩み相談に答える! 若手社員に問う「仕事とは何ぞや? 愛とはなんぞや?」

アドウェイズ社長の岡村陽久がユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第5回目。

 

これまで人生相談と言いながらも、岡村の語りたいことをひたすら聞き続けてきた我々おくりバントと読者の皆さま。待てど暮らせど質問が来ないなら、こちらから質問を聞きに行ってしまえ!ということで、おくりバント高山が自らアドウェイズ社内を巡回し、いかにも悩んでそうな若手3人の捕獲に成功した。

 

鳴かぬなら 鳴かせてみせよう 若手社員」by高山

 

しかし、自分の語りたいこと以外に興味がないのか、岡村に取材のアポを取ろうにも「今日も明日も明後日も忙しい」の一点張り。そこで、我々おくりバントは張り込みを敢行。岡村がアドウェイズ本社からほど近いコインランドリーに人目を忍ぶように洗濯をしにいくという事実を突き止めた。そして5月のとある日の午後、ついに決戦の時は訪れた!

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*洗濯機の中で待つこと3日、遂に岡村が洗濯に来た!

 

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 *本日の舞台は西新宿の老舗「梅月コインランドリー」 。なんと80年の歴史を誇る。

 

高山:岡村さん、逃がしませんよ!

岡村:うぁぁぁ! なんで洗濯機の中に!

高山:岡村さんが1人になる時が来るのをずっと待ってたんですよ!ついに、ついに今日こそ答えてもらいますよ!

岡村:ど、どういうことですか? 

 

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デカすぎるお尻が抜けなくなった、おくりバント高山は、そのまま話を聞くことに。

 

高山:あなた、何もわかっちゃいないよ! アドウェイズの若手社員たちが多くの悩みを抱えながら働いていることを。今日こそ、相談に答えてもらいますよ!

 

岡村:…………。はぁ……。

 

高山:さすがに虚を突かれたようですね(にやり)。今日は私が厳選した悩みに悩む若手3人の相談に真正面から答えてもらいますよ!

 

岡村:………。え〜と、あの方ですか。大変失礼ですけど、うちにこんな若手いましたっけ?

 

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*レトロ感がマニアにはたまらない「梅月コインランドリー」のママ。

 

高山:ママ、すいません。いま撮影中です……。悩める若手、出てこい!

 

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第1相談者!ベビーフェイスが悩みの戎●さん。

 

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第2相談者!忙しさでお肌と恋のケアに悩む上●さん。 

 

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*第3相談者!寝てるので悩みも名前もわかならい……。 

 

岡村:なんか最初の2人はアーティスト写真みたいだし、3人目はこんなんだし、悩んでるようには全然見えませんが……。高山さんの目利きが心配です。

 

高山:では早速、1人目からスタート!!

 

【質問1】戎●さん(男性/入社2年目)

戎●:自分は2年目なのですが、いまだに子供扱いされるのが悩みです。ベビーフェイスで背が低いこともあってか、クライアントからも対等のビジネスパートナーというより、「そうかそうか、新人くん頑張れよ」というような扱いをされ、新入社員を取引先に同行させても格好がつきません。舐められないためにも、髪型を大人っぽくしようかと思うのですが、どんな髪型がいいでしょうか?

 

高山:俺みたいなアフロか、パンチパーマとかオールバックとかでいいんじゃないの〜?︎

戎●:真剣に答えてください! こう見えて、本気の悩みなんですよ!

岡村:そうだねぇ、悩んでるんだもんねぇ。…よっし、本気で答えますか!

 

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人生相談は得意だという岡村。若手のリアクションはいかに!?

 

岡村のガチンコ回答

バカヤロウ! お前は根本的に間違ってる! 目指す方向は逆だ、逆! よく考えてみろ、相手がお前を舐めてくれていることで、どれだけ自分に求められるハードルが下がっているか。舐められているからこそ、逆にしっかりとした仕事や会話ができれば、そのギャップで相手は一気にお前の評価は高まるんじゃ!

仕事する上では、見た目はもっと若く可愛くみせて、中身は大人のビジネスマンへと成長させて、さらにギャップを作れ! つまり敢えて言うなら、髪型はもっと幼く見える「坊ちゃん刈り」、「マッシュルームカット」辺りが正解ってことよ! まぁ頑張れや。じゃあの。

 

高山:……。あのー、これって竹原●二のボ●ボコ相談室ですか?

 

岡村:ハッハッハ! 似てないっすか!?  いやー、それにしてもこの悩みは羨ましいぐらいですよ。僕は16歳から21歳まで換気扇フィルターの訪問販売をやってたんですが、その頃のことを思い出しますね。僕はふけて見える方でしたから、17歳ぐらいの時でも30歳ぐらいに思われてました。だから、主婦相手の時は、敢えて「お母さん」なんて呼んで、必死で若さアピールをしてました。その方が、「若いのに頑張ってるわねぇ」ってこっちの話を聞いてくれるんですから。ちなみに、サラリーマンにあるまじき高山さんの髪型や服装もそういうことなんじゃないですか? ダメそうに見えて、シッカリしてるみたいな。

 

高山:おっしゃる通りです。私も戦略的にやっております。

 

岡村:では、今月の予算は必達でお願いしますよ!

 

高山:……。

 

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*「いまどき坊ちゃん刈りって……。ここをもっと右にしたらいいかなぁ〜」

 

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暑苦しいまでに回答した岡村に対する若手の薄いリアクションに遠い目……。

 

【質問2】上●さん(女性/入社2年目)

仕事が忙し過ぎて、家に帰れるのがすごく遅い時間になってしまいます。女性としてはお肌のケアのことも気になるし、もっと早く終われるような状況になって欲しいです。

大学時代からの彼氏も、「なんでそんなに遅いのか理解できない」なんて言って、自分の状況を全然理解してくれないのも悲しいです。

 

高山:女性のお肌問題はどう解決しましょう?

岡村:え〜と、お肌ねぇ、お肌でしょ? そうだねぇ、サイ●ーエージェントさんでは女性社員向けにお肌にいいドリンクを支給しているんだとか聞いたことあるけど…。お肌かぁ。そうだなぁ…(消え入りそうな声で)

高山:どうしたんですか? 全然聞こえませんよぉ?

岡村:え〜と、えーとですねぇ、お肌のことはよく分かりません! すいません! 申し訳ない! ただ、「仕事が遅くてプライベートがない」って意味なら、しっかり答えますよ!

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気を取り直して、「得意中の得意」という人生相談を続行。

 

岡村のガチンコ回答

生き方は人それぞれ。仕事に全力をかける人生もあれば、家族を何より大事にする人生もある。趣味や遊びを生きがいにする人生もある。どれがいいも悪いも誰も分からないわけで、それぞれが選んでいくしかない。ただ、まだ20代前半で人生の方向性がまだ決まってないであろう君に言うのであれば、プライベートは二の次、仕事に全てをかけるという時期があっても悪いことじゃないと思う。何かに全力に取り組んだからこそ、自分にとって大切なことが見えてくる! だから、敢えて言う「早く帰れなくても問題なし!」 まぁやるだけやってみろや。じゃあの。

 

高山:あのー…。

 

岡村:なんじゃい?

 

高山:ひぃ……。お言葉ですが「仕事が遅いことを彼が理解してくれず、関係がうまくいかなくなっている」という悩みに答えてません。

 

岡村:「愛」じゃ。

 

高山:そうですよね。おっしゃる通り、彼女の仕事が遅いってことすら理解できない男なんて、愛が足りないですよ!

 

岡村:逆じゃ。彼女の愛じゃ。

 

高山:えっ?

 

岡村のガチンコ回答

愛が足りてない。それは、お前の愛が足りないよ。彼氏はお前が仕事ばかりで会う時間ないことに文句を言っているみたいだけど、本当は何が言いたいか分かるか? 「ちゃんと、俺を愛してるのか?」ってことだよ。それも分からず、「彼氏が全然理解してくれない」なんて言ってるようじゃ、”まだまだ”だな。

ワシも確かに仕事人間だけど、彼女とは基本的にうまくいくんだ。帰るのも遅いし、休みは寝てばっかりだけど、ちゃんと愛を伝えるようにしている。「大丈夫だよ。俺は君を愛しているよ」ってな。つまり、そういうことよ。彼氏と時間の話じゃなくて、愛の話をしてみろって! まぁ、愛だろ愛。じゃあの。

 

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岡村の回答そっちのけ、「いいですねぇ〜。お肌もキレイですよ!」というカメラマンの掛け声に応えて「ウフフ」とまんざらでもなくポーズを決める。

 

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むさ苦しいまでに回答した岡村に対する若手の薄いリアクションに、もはや笑うしかない。「岡村さんは女心がわかってない! 女性は褒めるのが大事です」byカメラマン

 

岡村:とにかく愛、つまり愛なんですよね…。(遠い目で)

高山:ちなみに、岡村さんは若手時代の頃はどんな恋愛をしていたんですか?

岡村:さっきも言ったように若い頃は訪問販売をやってたんですけど、当時の彼女と同棲してました。だけど、デートなんて1回もしたことなかったですね。ノー映画、ノー外食、ノー遊園地です。仕事に夢中だったから、家に帰ったらその日の営業トークの復習・ダメ出しを彼女と2、3時間やって寝てましたし。唯一の休みだった日曜は、上司なしで一人で営業にいけるチャンスだったから、彼女を営業車の助手席に乗せて、営業の様子を見てもらってました。

高山:……。

岡村:それでも5、6年付き合ってましたよ。その間、50回ぐらい別れたり戻ったりしてましたけど。

高山:もう、常識を越えすぎててよく分かりませんね。ところで、なんでその彼女とは別れてしまったんですか?

岡村:付き合っている間にアドウェイズを立ち上げたんですが、それに夢中になっているうちに、気がついたら彼女がいなくなっていました。

高山:え? そんなに深いパートナーだったのに、自然消滅!?︎

岡村:まぁ、そんな感じです。…高山さん、愛ってなんですかね? 洗濯してると心も洗われるんですよ。ちょっとこの間にさせてもらおうかな。

 

連載5回目を迎え、ついに人生相談が実現した本企画。岡村は若手の悩みを完全に解消してみせるのか? 眠れる第3の相談者は目を覚ますのか!? 果たして!

 

【後編は近日公開いたします!お楽しみに】

 

▪️撮影協力『梅月コインランドリー』

東京都新宿区西新宿6-19-2

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関連記事 『岡村陽久の「前のめり人生道」:日経ビジネスオンライン』

 

※本記事および対談の内容は岡村陽久、および株式会社おくりバントによる創作です。

 

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編集・構成:小沼朋治

構成:是枝勉

写真:中村宗徳

【第4回】アドウェイズ岡村のテンションはMAX! ”命の恩人”クルーズ小渕社長を熱く語る!

アドウェイズ社長の岡村陽久がユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第4回目。(人生相談と言いながら質問が来てないので、今回も脱線気味です!)

 

暖かい日差しの5月のある午後、アドウェイズ社内の本陣オフィスでVHSの秘蔵コレクションを磨いていた「おくりバント」社長・高山の携帯が鳴った。

 

高山:「なんだよ誰だよ。面倒くせーな、こっちは仕事中なんだよ。はいもしもし…あっ、はい! はい、承知いたしました! すぐに参ります!」

おくりバント社員A:「どうしたんすか? 急にかしこまっちゃって。誰からの電話っすか?」

高山:「バカヤロウ! 岡村さんだよ! 今から喫茶店のMAXに来いって言われたよ…。ヤバいよ、おくりバントの今月の予算達成率がヤバいから絶対そのことだよ。あーとにかく行くしかねー! みんな準備しろ! よし行くぞ!」

 

直電話での呼び出しを受けた我々は、取るものもとらず、嫌な予感を抱きながら岡村のいきつけコーヒー専門店である西新宿の「MAX」に向かった。

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※西新宿の名喫茶店MAX。我々の憩いの場である。

 

カランカランとドアベルを鳴らしながらコーヒー専門店「MAX」に入った我々を出迎えてくれたのは、岡村とアドウェイズ執行役員の鹿野晋吾だ。

 

岡村、MAXでテンションMAXに

高山:はぁはぁ…。すんません、遅くなりました!

岡村:随分早かったですね! お待ちしていましたよ(にっこり)。さぁさぁ、みんなアイスコーヒーでも頼んでくださいよ。

高山:(あれ、怒られるのかと思ったんだけどな?) じゃ、じゃあ、冷コーお願いします。

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困惑しながらアイスコーヒーを頼むおくりバント高山。

 

岡村:今日はですね、僕も鹿野から急に呼び出されましてね。どうしてもおくりバントの皆さんに話したいことがあると。それで皆さんに来てもらった次第です。で、何の話でしょう?

鹿野:おくりバントの皆さん、よく来ていただきました。今日はですね、しっかりと皆さんにお伝えしたいことがあります。それはですね、我が社のスローガンのことです!

岡村:ふむふむ。

高山:あ、スローガンのことなんですね! もちろんスローガン覚えてますよ。『なにこれ すげー こんなのはじめて』(※注1)ですよね!

鹿野:そうです! このスローガン、皆さんにどのような経緯で生まれた言葉なのか、今日はそのことを一度しっかりお伝えせねばと思い、ご足労いただいた次第です。そもそもですよ、このスローガンというのはクルーズの小渕社長にも色々助言をいただきながら出来たものなんです。

 

岡村:…小渕社長?(眼光鋭く)

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トーストを食しながら、「小渕社長」という言葉に過剰反応する岡村。

 

鹿野:この言葉には、小渕さんにも尽力いただきながら我々が考えた、未体験のものに常に挑戦していこうというですね、僕たちのですね、

岡村:おいおいおい! ちょっと、ちょっと待ってくれ!

鹿野:え、は、はい!? どうしました?

岡村:今、小渕社長って言ったよね?

鹿野:え、えぇ。言いましたが、それが何か?

岡村:………。

鹿野:………

岡村:…君はどう思いますか?

鹿野:はい?

岡村:クルーズの小渕社長についてどう思いますかと聞いているんです‼︎ 僕は小渕さんに命を救われているんですよ!

 

穏やかに我々を迎えてくれた岡村が急にテンションMAXモードに入った。ここはコーヒー専門店「MAX」。そんなことはともかく、どうも岡村はクルーズ小渕社長(クルーズ株式会社 代表取締役社長 小渕宏二氏)への想いを急に語りたくなったようだ。

 

鹿野:ちょっと待ってください! その前にスローガンの真の意味を皆さんにですね!

岡村:いや、頼む! 小渕さんのことをちょっと語らせてくれ! もう小渕さんのことを思い出すと、身体が熱くなってきちゃって話さずにはいられねーんだ!

鹿野:…分かりました。僕にとっても小渕さんは、本当に尊敬している方です、ともに語り合いましょう! 

高山:(一体何なんだこの展開は?)

 

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岡村がテンションMAXになっていることなど露知らず、美味しいコーヒーを作ってくれるMAXのマスターと奥様

 

岡村:皆さん、しっかりと聞いてもらいますよ。あのですね、僕も社長として生きてる以上、人の下には付くことはできないと思ってます。自分なりの男としての生き方とか、理想を追求するには自分でやるしかない。そういう気持ちでやってるわけなんですけど…、 小渕さんの下でだったら命かけて働いてみたいという気になるんです!

鹿野:その点は僕も同じですね。自分で言うのもなんですが、今まで色んな会社から誘ってもらいました。でも、アドウェイズ以外で働きたいと思える会社はクルーズしかないです。

岡村:僕と鹿野が言ってることはお世辞じゃないですよ。他は興味ないけど小渕さんの下なら働きたいって人は実は多いですからね。

 

本当に困ったときに頼れるのは小渕さん

岡村:小渕さんと出会ったのは10年くらい前ですね。出版社の飲み会でお会いしたのが最初です。当時から既におしゃれで面白くて、「オモシロカッコイイ」(クルーズ社が掲げているスローガン)そのものっていう感じでしたね。今でももちろんそうだけど、小渕さんは見た目の格好良さだけじゃなくて、『生き様』というか、人間としてカッコイイ人なんですよね。

高山:へぇ〜、生き様がカッコイイというのは、具体的にどんなエピソードがあるんですか?

岡村:小渕さんは私にとって、そしてアドウェイズにとって「命の恩人」だということです。小渕さんがいなければ、あの『07ショック(※注2)』は乗り越えられなかったと思います。

高山:アドウェイズ史上最大の危機と言われる07ショックですね。

 岡村:そう、忘れもしません。2007年です。会社の業績が急激に悪化して多くの新規事業からの撤退を余儀なくされた時です。あの時、上場前後に個人的に銀行から8億円借金してたんですが、経営状態を危ないとみた銀行から「すぐに業績が回復できなければ株を売るぞ」と迫られ、本当に追い込まれていました。正直もうダメかと思った時もありました。 そんな時、小渕さんに相談に行ったんですね。

 

そうしたら、小渕さんは「俺のマンション担保にして金借りよう」って即答ですよ。それだけじゃなく、色んな人に電話して資金を貸してくれる方を探してくれたんです。

当時、会社の業績は落ちる、社員は辞めて行く、金も返さなきゃいけない、でも返せない、っていう打つ手なしの状態で気持ちも暗くなってたんですけど、小渕さんに「俺に任せろ」って言われて一気に元気が出たんです。

しかも、後から話を聞くと、当時クルーズも決して順風満帆だったわけではなくて、小渕さん自身も苦しんでいる中で僕のために動いてくれたんです。そんな男がどこにいるのか?って思いますよ。

 

 高山:小渕さんカッコイイ! 男として、人間として凄いですね! 僕も困ったら小渕さんに連絡しよう。 

岡村:…。おかげで、銀行から「株売るぞ」と言われても「売るなら売ってみろ!」って強気に出ていけましたからね。で、結果的に銀行は僕の株を売却しなかったんです。小渕さんの言葉に力をもらったことで、本来の強気の僕に戻れたんです。「業績は回復しそうですか?」って聞かれても、堂々と強気で答えていたら、銀行も安心するじゃないですか? 「この社長まだ大丈夫だな」って。それで会社もなんとか復活することができた。小渕さんにパワーをもらってなければ株は売られたと思います、本当に。売られてたら今のアドウェイズもなかったということです。ある意味、命の恩人なわけです。 

高山:「売るなら売ってみろ!」って言えちゃうのもなかなか凄いですが…。

岡村:僕も男として、企業の社長として生きてるんで、周囲の人にはなかなか弱音は吐けないんです。苦しいときでも弱みは人に見せないでギリギリまで自分で頑張るんですけど、どうしても自分一人の力ではどうにもならなくなったときに頼れるのは、小渕さんしかいないですね。本当の本当に困ったときに弱音を吐ける相手は小渕さん以外考えられないです。

 

スローガン『なにこれ すげー こんなのはじめて』が生まれたきっかけ

高山:小渕さんが男気溢れる方だということがよく分かりました。

岡村:ただ勘違いしないで欲しいのは、小渕さんは頼り甲斐があるだけではないんです。人の気持ちが分かるだけじゃなく、深い愛情を持って人間のことを心底まで見つめている人でもあるんです。

高山:といいますと?

鹿野:やっと来ましたね。僕はこの話がしたかったんです。スローガン『なにこれ すげー こんなのはじめて』は、小渕さんの助けがあってできたんです。

 

 

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満面の笑顔で小渕さんとの思い出を語り始めた鹿野。

 

岡村:あの時は感激したよね。

鹿野:当時のアドウェイズには、会社がどんどん大きくなっていく中での経営課題として「社員が一丸となれていないのでは?」という問題があったんです。そこで小渕さんに相談してみようということになったんです。それで小渕さんに連絡したら怒られたんですよ。

高山:そりゃそうですよ。ただでさえ忙しい小渕さんに、他の会社の課題の解決策を教えろって言われたら怒っちゃいますよ。僕も小渕さんと同じ行動をしますね!「それぐらい自分で考えろ!」と一喝ですよ!

岡村:…、君と小渕さんでは人として雲泥の差があるようだね。小渕さんの答えは君と全く正反対ですから!

鹿野:何て言われて怒られたかというと、「なんでもっと早く相談しないんだ? 水くさいだろう!」です。

高山:えっ! 懐が大き過ぎ!

岡村:ハッハッハ。そうでしょう! 小渕さん、最高でしょうが? その相談の中でアドウェイズのスローガンを新たに作ろうということになったんだよね。ちなみに君は体が大き過ぎ。

 高山…。

鹿野:そこから小渕さんだけでなく、諸戸さん(クルーズ執行役員 諸戸友氏)、山田(アドウェイズ執行役員 山田翔)にも加わってもらって、2回の泊まり込みの合宿をしました。他社のスローガン作りを助けるために、2回も身体を張ってくれたんです。その結果生まれた言葉が『なにこれ すげー こんなのはじめて』だったんです。

高山:よその会社のことにそこまで付き合ってくれる小渕さんて本当に熱い人なんですね。

 

岡村:だから最初に言ったでしょ! 小渕さんの下だったら命かけて働けるって。

高山:なんていうか、僕も「おくりバント」を逃げ…じゃなくて辞めてクルーズで働きたいです!

岡村:バカ野郎(笑)! いやまぁ、その気持ちは分かりますよ。ハッハッハ!

 

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小渕さんを褒めると自分のことのように喜んでしまう岡村 

 

高山:なんか自分が褒められたように喜んでますね。それにしても小渕さん、イケメンな上に人間もカッコイイとなると、完璧すぎてちょっと憎たらしいぐらいですね。どこか一つくらいダメなところってないんですか?

岡村:う~ん…何かあるかな?

鹿野:あるとすれば、酔っ払うと同じことを何回も言うことくらいですかね?

岡村:あの人は飲むと長いよね〜!(笑)

 

高山:最後、小渕さんへこれだけは伝えておきたいってことはありますか?

岡村:07ショックから復活したこと。スローガンを作ったこと。この二つはアドウェイズにとって大きな節目だったわけです。そこに大きく関わってくれたのが小渕さん。アドウェイズの歴史において非常に重要な人物が小渕さんなんです。10年前に焼肉屋で出会えて本当に良かったです。いつか小渕さんの役にたって「助かった」って言ってもらいたいですね。

高山:いやぁ、凄い話をありがとうございました!

岡村:こちらこそ、話を聞いてくれてありがとうね。気分がいいんで、もう一杯コーヒーでもいただいてリラックスしますか!

高山:…すいません、実は我々「おくりバント」の今月の予算目標の進捗が思わしくなくてですね…。今月だけどうにか堪忍してもらえんでしょうか?

岡村:それは予算を立てても達成できない時期は当然あるでしょう。我々はベンチャー企業、新しいものに常に挑戦していかなければいけないわけですから、当然のリスクですよ!

高山:(ラッキー!)ご理解いただきありがとうございます!

岡村:ただし、何故ダメだったのかはしっかりと見つめ直す必要がありそうですね。よし、近いうちにおくりバントのみんなと我々で合宿をやりましょう。僕としては、高山さんより製作総指揮の小沼さんの方が社長に向いているのではと…。

高山:全力で今月の予算達成します! ご心配は何一つおかけしませんので少々お待ちを!

 

(※注1)「なにこれ すげー こんなのはじめて」

経営理念やコーポレートコピーとは異なる、アドウェイズ社員ひとりひとりが共有できるスローガンとして生まれた言葉。スローガンを新しく作るまでの経緯は岡村のブログにて。 

 

(※注2)「07(ゼロナナ)ショック」

2007年、アドウェイズの広告収入の中心となる顧客はクレジットカード会社やキャッシングカード会社だったが、上限金利の引き下げにより各社の広告費が半減。アドウェイズは新入社員の大量採用を進めていたことも併せて赤字が大幅に拡大。新規事業の撤退や社内体制の改革だけでなく、岡村自身も役員報酬を8割カットし、4畳半風呂なしアパートに移り住んだ。

 

▪️撮影協力『COFFEE HOUSE MAX』

東京都新宿区西新宿5-6-4

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関連記事 『岡村陽久の「前のめり人生道」:日経ビジネスオンライン』

 

※本記事および対談の内容はクルーズ株式会社、あるいは小渕宏二氏とは一切関係がありません。岡村陽久、鹿野晋吾、および株式会社おくりバントによる創作です。

 

■岡村陽久への質問募集中 ブログで岡村に答えてほしい疑問質問を受け付けています。おくりバントFacebookページにメッセージで内容をお送りください。

 

編集・構成:小沼朋治

文:是枝勉

写真:中村宗徳

【第3回】業界の荒波をゆく岡村の嗅覚は本当に鋭いのか? 「10分で犯人を当てる」サスペンス映画でテスト‼︎

アドウェイズ社長の岡村陽久がユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第3回。

 

前回のインタビュー時に「サスペンス映画は10分見れば、8割以上の確率で犯人を当てられる」と豪語した岡村。ドードーばりに人を疑う事を知らないおくりバント社長の高山は、危うく岡村の話を鵜呑みにするところだったが、そこに「ちょっと待った~!」をかける人物が現れた。

 

「10分で8割当てるというのはあり得ないと思いますよ」。数々の映画メディアで記事を執筆するライターの中村女史である。

 

そこで、第1回、第2回に引き続き、急遽ユーザーのお悩み相談を中断して、「サスペンス映画 犯人当てクイズ」を実施。岡村にサスペンス映画を強制的に10分間鑑賞させ、犯人を当てさせるという企画だ。

 

「ただいま休憩中」という岡村に呼び出された先は、またもや西新宿五丁目商店街。またひげ剃りか…と思った矢先に飛込んで来たのは、バナナを食べる岡村の姿であった。

 

今、我々と岡村の真剣勝負が始まる。

 

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決戦の舞台に選ばれたことなど微塵も知らないであろう「本田商店」のトシコさん。

 

高山:何やってんですか…。

 

岡村:そんなバナナって顔してますね。ハッハッハ。

 

高山:…。そんなことより、まさか忘れたとか言わないでしょうね?

 

岡村:え、何を?

 

高山:前回のインタビューで「サスペンス映画は10分見れば、8割以上の確率で犯人を当てられる」と言いましたよね?

 

岡村:はい。10分見れば、8割以上の確率で犯人を当てられます。

 

高山:ファイナルアンサー?

 

岡村:ウッス。

 

高山:ならば今日は、映画に大変造詣の深いライターの中村さんと真剣勝負をしてください!

 

岡村:ハッハッハ。いつ、何時、誰の挑戦でも受けるのが岡村イズム。中村、出てこい!

 

中村:(苦笑)。よろしくお願いします。今日は犯人当てクイズに相応しいサスペンス作品3本を用意しました。どの映画も怪しい人物がたくさん登場するので10分だけで真犯人を当てるのは難しいと思いますけどね(キッパリ)。

  

岡村:ノー問題。

 

中村:序盤からヒントになりそうな10分間をピックアップしましたので、観賞して犯人を当ててください。映画公式サイトの人物相関図の参照は可とします。

 

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筋金入りのCAマニアであり、筋金入りのサスペンスマニアであり、筋金入りのバナナマニアでもあった岡村。

 

※ネタバレ注意

問いに出てくる映画の犯人を知りたくない方は閲覧しないようにご注意ください。

 

【第1問】『渇き。』

 

中村:まずは役所広司と小松菜奈が主演の『渇き。』です。とりあえず観てもらいましょう。

 

映画『渇き。』公式サイト

  

岡村:いや、ちょっと待って。この映画に関しては公式サイトの相関図だけで犯人がわかりそうですね。

 

中村:公式サイトの顔写真だけで、ですか?

 

岡村:推理の流れは3段階です。まずは、役者の格で絞り込みます。真犯人って主役みたいなもんですから、主役と同レベルの格じゃないといけません。次に表情。当然ですけど、演じてる本人は自分が真犯人だってことを知ってるんで、それを隠そうというのが表情に出ちゃってるんですよね。

 

中村:なるほど…。

 

岡村:最後に偽の犯人、つまり引っかけを見抜きます。サスペンスの醍醐味って「相手をいかに欺くか?」なので、二重三重にトラップが仕掛けてあるじゃないですか。怪しい男性が実は犯人じゃなくて、ノーマークだった女性が真犯人だった!みたいな。そのサプライズを楽しみたくて、サスペンス映画を観てるといっても過言ではないです。この人だったら驚くな〜っていうのが大体は真犯人ですね。

 

中村:制作者サイドから犯人を推理するってことですが、ぶっちゃけ邪道ですね(笑)。ひと昔前に流行った受験テクニックぽいですが。

 

岡村:当たればいいんです。この映画は、その3段階で犯人をズバリ当てられるんです。まず、役者の格からすると、この3人が怪しい。妻夫木聡、中谷美紀、國村隼。次に表情ですが、妻夫木聡は明らかに嫌みな顔をしているから引っかけで除外。内面に何かを隠しているのは残りの2人です。このどちらかです。

 

中村:ということは?

 

岡村:ズバリ中谷美紀です。だって、國村隼だったら、やっぱり!で終わりじゃないですか(笑)。だから映像見る必要ないですよ。写真だけでわかります。

 

中村:ファイナルアンサー?

 

岡村:ウッス。

 

中村:はい、正解です…。

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連載史上最高のドヤ顔を披露する岡村。

 

岡村:ハッハッハ! でも、なんで彼女が犯人なんだろう? この映画にスゴく興味が湧いて来ましたよ。

 

f:id:okuri_bunt:20150430160203j:plainドヤ顔に殺意を抱いたのか、凶器を物色する(?)おくりバント高山。手には大根が。

  

 【第2問】『白ゆき姫殺人事件』

 

中村:次は「白ゆき姫殺人事件」です。

 


 

映画『白ゆき姫殺人事件』オフィシャルサイト

 

中村:では相関図からご覧ください。

 

岡村:菜々緒が被害者なんですね。金子ノブアキは一見して怪しいので引っかけでしょう。貫地谷しほりに、谷村美月。僕のセンサーがビンビンに反応してるのは、この2人ですね。写真でわかるのは、ここまでですね。

 

中村:では、本編を観ましょう。

 

(再生後1分)

 

岡村:あー、綾野剛が犯人を見つけることになるんだろうな…。ね、中村さん。

 

中村:あのー、ノムさんばりの「ささやき戦術」で私の表情からヒントを得ようとしてませんか?(笑) 

 

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「あのモジャモジャが大根で…」サスペンス的には目撃者が似合う本田商店のトシコさん。

 

(再生後10分間経過)

 

岡村:うーん、途中、よくわからないバンドが出てきましたけど、この辺が伏線として怪しいんですよ。ね、中村さん?

 

中村:だからノーコメントですってば…。

 

岡村:3人に絞り込めましたが、貫地谷しほりは怪しいので、今回は引っかけですね。残るは谷村美月か、僕の知らないバンドですが、後者はきっとゲスト出演みたいな感じでしょう。

 

中村:ということは、犯人は谷村美月ですか。

 

岡村:間違いないですね。難易度を1~5で評価したら、テレビのサスペンスドラマが1~2くらい。これは伏線が多くて3か4くらいありましたよ。

 

中村:では、ファイナルアンサーでよろしいですか?

 

岡村:ウッス。犯人は、谷村美月で間違いない!

 

中村:はい…不正解。

 

岡村:え?

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「そんなバナナ…」まさかの不正解に、頭を抱える岡村。

 

中村:不正解ですよ。

 

岡村:じゃあ、一体誰が犯人なんだ…。

 

中村:映画を観てください(笑)。

  

高山:中村さん、企画した我々の社内での立場が危うくなりますので、もっと簡単な映画を用意してください…。

 

【第3問】『華麗なるアリバイ』 

 

中村:それでは最後の作品に参りましょう。巨匠アガサ・クリスティーの「ホロー荘の殺人」を映画化した「華麗なるアリバイ」。

 

 

映画『華麗なるアリバイ』公式サイト

 

岡村:えっと、どこの映画ですか。ぜんぜん役者がわからない…。どの俳優が人気なんですかね…。

 

中村:フランス映画です。今回は素直に観てみませんか?

 

(本編20:00から再生スタート)

 

岡村:ふーむ…。

 

(再生後30秒経過)

 

岡村:パッと見た感じでは、この人ですね。

 

中村:この作家役ですか?

 

岡村:ええ。さっきまでの方法が通じないとなると、もう野生の勘に頼るしかありません。国が違えど同じ人間。表情を見れば、たとえ知らない役者だろうと犯人か否かは一発で見抜けます。だてに、アドウェイズを世界十カ国以上にグローバル展開してませんよ。

 

中村:ファイナルアンサーですか?

 

岡村:ウッス。

 

中村:はい、不正解でした。

 

岡村:……。

 

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まさかの不正解にまったく動揺を隠せない岡村。サスペンス映画だったら真っ先に犯人候補になるであろう。

 

高山:さあ、3作品すべて終了しました。成績をまとめてみましょう。

 

不正解:『白ゆき姫殺人事件』鑑賞時間10分

正解 :『渇き。』鑑賞時間0分

不正解:『華麗なるアリバイ』鑑賞時間0.5分

正解率:33%

 

中村:ということで、勝負は岡村さんの負…

 

高山:(話をさえぎって)でもですよ!! 岡村さん独特の推理方法がとても興味深かったです! 俳優の知名度や顔写真の表情をヒントにしたり、物語だけでなく映画の作り手の意図を読み解く推理がすっごくすっごく冴えていました! 映画の楽しみ方としては邪道なのかも知れないですが、物の考え方としては非常にユニークで感激したし勉強させて頂きました!! 今日は本当に面白かったです! 正解は1問でしたけど、それ以上に深くて鋭い洞察力を見せていただいたと思います! いやースゴい! さすが我らがアドウェイズグループの社長です!

 

岡村:え、終わり? あのー、ちょっといいですか。これじゃあ、たとえ2つ正解しても正解率66%ですよね?

 

中村:そうですね。何かご不満でも…。

 

岡村:最低10本観ないと僕の能力の検証にはならないでしょう。ここから7本連続で正解するはずなんですよ。それで8割でしょ。

 

一同:……。

 

岡村:本田商店さんも閉店の時間ですね。残念ながらタイムアップ。悔しいけど引き分けということで!

   

▪️撮影協力『本田商店』

東京都新宿区西新宿5-22-3

 

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■岡村陽久へ観て欲しいサスペンス映画募集

「サスペンス映画 犯人当てクイズ」を引き続き実施します。ご興味のある映画関係者の方はおくりバントFacebookページへご連絡ください

 

■岡村陽久への質問募集中
ブログで岡村に答えてほしい疑問質問を受け付けています。おくりバントFacebookページにメッセージで内容をお送りください。

 

編集・構成:小沼朋治 

写真:中村宗徳