岡村陽久の勝手にしやがれ

あなたの相談を岡村流「勝手な解釈」で解決。ITのことから、世の中、男女、不条理まで

【第30回】「喫茶店って、最近行った?」アドウェイズ岡村が教える「喫茶店」との向き合い方

アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第30回。2014年11月に始まった本ブログも、スタートから早3年、今回で祝30回目を迎えたが、特に祝いなどはせず、今回岡村は「喫茶店」について語りたいことがあるのだそうだ。全国各地様々な喫茶店に赴いたアドウェイズ岡村だが、特に新宿歌舞伎町の喫茶店にはよく通っているらしい。「喫茶店があったから、俺はグレなかった……」そう語る岡村が教える「新・喫茶店の歩き方」とは。

 
 
 
 
僕は、スタバには絶対に行かないんですよ
 
 
 
 
岡村喫茶店が好きなんです、とにかく。中学生の頃にはじめて「コロラド ※」に行った時から今に至るまで、僕の人生を語るには喫茶店抜きには考えられません。
 
※株式会社ドトールコーヒーが運営するコーヒー専門店
 
 

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喫茶店について意気揚々と語るアドウェイズ岡村。語る場として岡村が選んだこの場所は、西新宿にある喫茶店「COFFEE HOUSE MAX」であり、打ち合わせの際によく使っているという。
 

おくりバント高山:はい。それで今日は、喫茶店にあまり行ったことがない方に向けて、喫茶店の素晴らしさについて語りたいということでしたが。
 

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思わず二度見をしてしまうほど派手な格好をしているおくりバント高山だが、彼もまた喫茶店フリークのひとり。自分の子供たちには、原宿のパンケーキではなく純喫茶のフルーツパフェを食べさせて育てているそうだ。
 
 
岡村:そうなんです。急に語りたくなって……。
 
高山:急すぎませんか……。
 
 

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「この喫茶店に来たら、大体はハムサンドとアイスオーレを頼みますね」と語るアドウェイズ岡村。ここのハムサンドのみならず、岡村は自分の口に入れるサンドイッチにはなんでも塩をかけるらしい。

 
岡村:まず初めに、喫茶店の良さを語る前に言いたいのですが……僕は、スタバには絶対に行かないんですよ。絶対に。
 
高山:え? えっと……それはどうしてですか…?
 
岡村:それはですね、スタバのコーヒーが一番美味いことを知っているからなんですよ。
 
高山:ごめんなさい。一応ツッコミをさせていただきますけど、一番美味しいのになぜスタバには行かないのでしょうか……。
 
岡村:色々な理由があるのですが……。一番の理由は、スタバのコーヒーは他の店とは違い、「香り」があるということです。僕はコーヒーに全然詳しくないし、味の違いは解らないけど、スタバのコーヒーから出てくる「香り」はすごいんですよ。
 
高山:はい。
 
岡村:ただですね……。香りに力を入れすぎているので、タバコが吸えないんです。タバコの匂いでコーヒーの匂いが消されてしまうので、スタバは全席禁煙なんですよ。
 
コーヒーを提供しているお店で「タバコが吸えるか吸えないか」っていうのは、僕にとってはかなり大きなところで。喫煙者にとってコーヒーって、タバコとセットで嗜むものなんですよ。
 
高山:たしかに……。僕も喫煙者なので解るんですけど、コーヒーを飲んでいると無性にタバコが吸いたくなりますものね。
 
岡村:はい。ちなみに「喫茶店」ってどうやって書くかというと、“喫煙しながら茶を飲む店” ※と書くんです。結局、僕は喫茶店に行きたいわけであって、茶店に行きたいわけではないんですよ。「喫茶店」が好きなんです。
 
※本来は、喫茶の「喫」は「茶を喫む(のむ)」という意味であり、喫煙とは一切関係がない。
 
 

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なお、岡村が言う「茶店」とは、タバコが吸えない「カフェ」のことである。なお、敢えて繰り返すが、アドウェイズ岡村はコーヒーの詳しい味はわからない。
 
 
 
 
僕、実は、人のタバコの煙があまり好きじゃないんです
 
 
 
 
高山:スタバはタバコが吸えないので行かない、というのは解ったのですが、他の低価格帯のチェーン店は分煙になっているところも多いですよね。
 
岡村:そうですね……。決してそういったチェーン店を否定をする訳ではないのですが、ああいったところのチェーン系喫茶店は、最近の分煙ブームもあって、喫煙可能なエリアが狭いんですよねそして、自分には椅子が硬く感じるんです。
 
高山:ほう。
 
岡村:基本的に、このようなお店の場合は、席数×回転率が重要になってくるため、喫煙席にも席をいっぱい詰めこむ傾向があるわけですよ。こうすると喫煙席は“密室状態”になり煙がこもりますよね。僕、実は、人のタバコの煙があまり好きじゃないんです。
 

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高山:え……?

岡村もくもくした空間が本当に嫌なんですよ。なので滅多にそのような喫茶店には行かないですね。
 
高山:そう、だったんですね。
 
 

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岡村:はい。
 
高山:でもそうすると岡村さんがよく行く喫茶店って、広くてタバコが吸える店ってことになりますけど、回転率が低くてあまり儲からなさそうじゃないですか……?
 
岡村:と、思うじゃないですか。それがですね、なんですよ。
 
高山:逆……?
 
岡村:チェーン系喫茶店って、大体200円くらいでコーヒーが飲めるじゃないですか。だから回転率が命なんですよね。とはいえ、僕がよく行くような喫煙席が広い喫茶店は、コーヒー1杯500円以上のお店です。
 
高山:単価が高いから儲かるってことですね。
 
岡村:それだけじゃありません。実は、来ている客の意識が高いんです。
 
高山:意識が……高い?
 
岡村:僕がよく行くのは、会社から近い歌舞伎町の喫茶店なのですが、ここにいるお客さんって、めっちゃおかわりをするんですよ。椅子がゆったりしていて、長時間いれるんですが、単価を高くすることによって、意識が高いお客さんだけを集めることが出来るんです。
 
これは、一般的なチェーン店とは真逆の戦略。だから、売り上げもそんなに低くないはずなんです。
 
高山:そういうことだったんですね……。ちなみに岡村さんは普段、平均でどのくらいおかわりをするんですか?
 
岡村:行きつけの「ルノアール」に行った際とかは、アベレージは5杯ですね。2人で行くとすると、お会計は大体1万円くらいします。
 
高山:(飲み屋の会計じゃん……)
 
 
 

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「ルノアールに行くことがあったら、アイスコーヒーと水出しアイスコーヒーを1つずつ頼んで、味の違いを楽しんでほしい。僕にはその違いがわかりませんけど」とアドウェイズ岡村は語る。写真は岡村が愛用している「ルノアールEdy」。
 
 
 
 
 
普段接することのない人たちが、うじゃうじゃいるんです
 
 
 
 
高山:先ほど岡村さんは“歌舞伎町の喫茶店”によく行くと言っていましたが。 
 
岡村:そうですね。ことあるごとに歌舞伎町の喫茶店に行っています。しかも1人で。
 
高山:会社は西新宿なのに、なぜ西新宿ではなく、わざわざ歌舞伎町まで行くのでしょうか。
 
岡村:そうですね……。例えばカフェとかに行く時って、友人や恋人と行くことが多いと思うんです。 ただ、「喫茶店」は1人で行っても楽しいんですよ。
 
高山:と、言いますと……。
 
 

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「ここは食事がとても美味しいんです。歌舞伎町で働いている人にどこのお店が美味しいかを聞くと、大体この店を挙げますね。僕のオススメは生姜焼き定食です。」と、アドウェイズ岡村は歌舞伎町の喫茶店「パリジェンヌ」を私たちに勧めてくれた。
 
 
岡村:歌舞伎町の喫茶店に行くと、普段接することのない人たちがうじゃうじゃいまして……。僕は基本、友人や家族と行っているわけではないので、自然と周りの話が耳に入ってきてしまうんです。すると、普段聞くことのないようなすごい話をしていて……
 
高山:すごい話……
 
岡村:まあ、ざっくり言うと、歌舞伎町ならではの話ですよ。ホストとお客さんが話していたり、謎のお金の話だったりと、普段耳にすることのできない話が飛び交ってますよ。
 
もちろん、友人と行けば、その人たちとの会話を楽しみますが、1人のときは、周りの人たちの情報が自然に入ってきてしまうんです。
 
高山:なるほど…。
 
岡村:ここでしか聞けない人間ドラマはとても楽しいですよ。エンターテイメントの頂点と言っても過言ではありません。また、こういった話を聞くことによって、自分の仕事にも役に立つんですよ。例えば営業マンだったら、アイドリングトークのネタにすることだって出来るんです。
 
 

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酒を飲まないアドウェイズ岡村だが、飲み会は大好きである。一般的な飲み会の場合、飲み屋の後にカラオケに行くのが定番であるが、アドウェイズ岡村は間に「喫茶店」を挟むのだそうだ。そのワケを聞くと「整うんですよね。喫茶店に行くと」と語っていた。
 
 
 
喫茶店がなかったら、人生が変わってた
 
 
 
 
岡村:僕、喫茶店がなかったら、今、グレてたと思うんです。
 
高山:え……。どうしてですか?
 
岡村友達って、結局、喫茶店で出来るんじゃないかなって思うんですよ。
 
高山:すみません、もう少し詳しく説明していただけますか。
 
岡村:最近はよく「パフォーマンスを上げろ」と言いますよね。僕はその論調に、一矢を報いたいんです。例えば、導き出したい答えがあったとするじゃないですか。その答えが同じものだったとしても、1分でたどり着いた結論と、5時間でたどり着いた結論では想いって全然違うんですよね。そこに行き着くまでの考え方だったり、考え方の違いをお互い認め合ったりと……。苦労してたどり着いた結論では、気持ちの入り方が違うんです。それこそが友情なんだと思うんです。

 

要するに、パフォーマンスを上げることも大事ですが、仕事と違って人間関係においては、時間をかけて生まれる友情も大事なんですよ。

 
高山:と、言いますと……
 
岡村:話し合うことの素晴らしさや、語り合うことの素晴らしさ。そんな「素晴らしさ」を感じさせてくれる場所を、喫茶店は提供してくれているんです。
 
高山:なるほど……。(それって飲み屋でも良いのでは…?)
 

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アドウェイズ岡村とおくりバント高山のカバンの中の一部。中でもお気に入りなのは、流行りに遅ればせながら購入してハマってしまった「ハンドスピナー」である。
 
岡村:僕、実はですね、これ言うの初めてだと思うんですけど……。17歳の頃、起業をしていたんですよ。
 
高山:え? アドウェイズの前にも起業をしていたんですか?
 
岡村:はい。「グローバルクリーンホワイト」って会社なんですけど。業務用洗剤でお風呂掃除をするっていう。17歳の頃だったので、業務用って言葉を使えばイケると思ったんですよね。友達と2人で立ち上げまして……。
 
高山:全然知らなかったですね……。結局その会社、どうなったんですか?
 
岡村:恥ずかしい話、ほとんど売れなかったんです。もう本当に売れなくて……。で、ここからが本題なのですが、会社を潰そうと思っていると友達に話をする際、ルノアールで言ったんです。「ごめん」って。
 
高山: なるほど……。そういうことだったんですね。
 
岡村:一見、こういう話は飲み屋とかでも良いと思うんですけど、その時は16歳だからもちろん居酒屋には入れませんし、こういう話はシラフで話したほうがいいと思うんですよね。
 
酒の力を借りず、コーヒーだけで喫茶店で語り合うからこそ、本当の友達だと思うんです。
 
高山:めちゃめちゃ深い話ですね……。岡村さんが喫茶店を愛するのには、そんな理由があったんですか。
 
岡村:はい。喫茶店がこの世になかったら、人生が変わってましたね。確実に。
 
なので僕が読者の皆さんに伝えたいのは、人生のターニングポイントとなる重要な話は、「喫茶店」で行った方が良いって事です。友人、家族、部下、恋人……どんな人とでもオススメです。飲み屋より真面目な印象も出ますしね。
 
ただ、誰かがその人生ドラマを聞いているかもしれませんが……(笑)
 
 
 

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実は「グローバルクリーンホワイト」以外に、岡村はもう一つ起業を試みていたそうだ。ただそれは資本金の全てをビラまきに使ってしまい、起業に失敗してしまったのだそうである。
 
 
編集・構成:長橋諒
 

【第29回】忘年会シーズン必見!お酒を飲めない人の「飲み会」の楽しみ方とは? プロシラフ・アドウェイズ岡村が教える「飲マナイケーション」の極意

アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第29回。肌に触れる秋風が心地よい季節となったここ最近であるが、この日は岡村のテンションが普段と比べて高かった。右腕に持つ「コーラ」を口に流し込みながら、岡村は一滴も飲めない「アルコール」について声高に話を始めたのである。アドウェイズ岡村が口にする「飲マナイケーション」とは一体何なのか? お酒が飲めない人、必見の内容である。

 

 

 

10月某日 アドウェイズ本社近く・西新宿の路上にて
 
 

 

岡村:……。うん……。うん……。よし……! 今日もいい感じだな……!

 

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西新宿の路上でおにぎりを食べるアドウェイズ岡村。20代の頃は「シーチキン味」が好きだったのだが、最近は「塩おにぎり」を好んで食べているそうだ。

 

おくりバント高山:岡村さん、お疲れ様です。今日は「お酒が飲めない人に、飲み会の楽しみ方を教えたい」って言ってましたけど、何でおにぎりを食べているんですか? お腹が空いたんですか?

 

岡村:何って……? 高山さんは本当に分かってないですね……。このおにぎりを見てもピンとこないんですか?

 

高山:……? え?

 

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単純作業を行うように、おにぎりを食べるアドウェイズ岡村。彼は飲み会に訪れる際、水やウコンの力などの飲み物は口に入れず、おにぎりを胃に放り込むのである。

 

岡村:高山さん。日本のお酒といえば、何だかわかります?

 

高山:日本のお酒……。やっぱり日本酒ですかね。僕は日本酒苦手なんですけど……。

 

岡村:はい、そうです、日本酒です。その日本酒ですが、主な原材料はご存知ですか?

 

高山:えっと……。お米……。あ!!

 

岡村:気付きましたね。そう、お米です。僕はお酒を飲めないので、その原材料であるお米を口に入れてテンションを上げているんですよ。

 

高山:なるほど……。って、全然なるほどじゃないですよ! 僕、お米は好きですけど、胃の中に入れて酔っ払ったことはないです。意味、分からないです……!

 

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「岡村さんって、飲み会は楽しいんですか?」というおくりバント高山の問いに、「当然面白いですよ」と答えるアドウェイズ岡村。おにぎりを食べていると、このように顔がうつろになっていくのだそうだ。

 

岡村:まず根本的なところですけど、酒がなくても酔っ払えるんですよ、人間は。普通の人はお酒を飲んで体にアルコールが入り、気持ちが良くなりますよね。

 

高山:はい。

 

岡村:僕は、米を食べるんですよ。米を発酵させるんです、体の中で。要するに、外で発酵させるか、中で発酵させるかの違いです。お酒を飲めない人は、体の中で発酵させるんですよ。発酵させて、アルコールにして、酔っ払えばいい。酒を飲まなくても酔っ払えるんですよ。

 

高山:まだあんまり意味が分からないんですけど、とりあえず岡村さんは今、酔っ払っているってことですね?

 

 

岡村:はい。なので、乾杯しましょうか。発酵が終わったんで、テンションが高くなってきました。

 

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「お昼に米を胃に入れても、発酵はしない」とアドウェイズ岡村はそうつぶやいていた。要するに、自分で発酵しようと胃に思わせないと、体が発酵しないのである。

 

岡村:実は、本当に発酵されているのかどうかは、僕もよく分からないんですよね。ただ一つ言えることは、「酔っ払う」とはなんなのかというと、「テンションが高くなる」ってことなんですよ。

 

高山:そうですね。僕もお酒を飲むとテンションが高くなります。

 

岡村:でも、僕らはそのお酒を体に入れることができません。とはいえ、その場を楽しむという集中力があれば、酔っ払いと同じテンションになることができるんですよ。

 

高山:はあ。

 

岡村:まずですね、みんなが酒を飲んで盛り上がっている時、自分も発酵させようと、アルコールが入っていると思い込めば良いんです。そうすれば、勝手に自分のテンションも高くなって、周りと同化することができるんですよ。

 

高山:なるほど……!

 

岡村:結局、先入観なんですよ。酒を飲まないと、こうなれない、テンション上げられないって、みんなそういう先入観を持っているんです。酒の場でみんなが盛り上がっている中、俺はああいう風にはなれないなと冷たい目で見ちゃう。でも、米を食べることにより、発酵してアルコールになって俺も酔っ払ってきたぞって思い込めると、酔っ払いに負けないテンション、集中力を培えるんですよ。

 

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酒の席では基本的に「コーラ」を頼むというアドウェイズ岡村。とはいえコーラを飲みすぎて糖分を摂取しすぎると、翌日は二日酔いになってしまうという。

 

高山:では、あんまり大差はないんですね? 酒飲みと飲めない人では。

 

岡村:そうですね。ただ、お酒が飲めない人は、スタートは弱いんですよ。だいたいお酒を飲み始める20時くらいは、酒飲みの方が強いんです。この人たちは、24時くらいになってくると、ますます絶好調になります。

 

高山:そうですね。

 

岡村:とはいえ、朝の5時とかになると、全然ダメになるんですよ。ここで重要なのが、我々は絶好調ということ。だから、朝の5時までより良い状態で楽しめるんです。酔っ払いの介抱もできるし、電車も乗り過ごしません。

 

高山:お酒が飲めない人でも、意外とメリットが多いんですね……。

 

岡村:そうなんですよ。しかもお酒を飲む人は、アルコールのせいでセクハラをしたり、暴力的になったりすることもあるかもしれませんが、こっちはそんなリスクは0ですからね。発酵では、理性は失われないんです。 

 

高山:発酵には失敗がないんですね。

 

岡村:そうですそうです。あとですね、これはとても重要なことなんですけど、酔っ払っていると、何が楽しかったのか、全部忘れているじゃないですか。でも、シラフの人は結構色々とその時の会話を覚えているんですよ。

 

高山:はい。

 

岡村:実はですね。これにより、思い出し笑いっていうのができるんです。

 

高山:思い出し笑い……?

 

岡村:あのですね。本当に酔っ払ってしまうと記憶が残らない場合って結構あるじゃないですか。要するに、思い出の共有ができないんです。例えば、同じ人達と2回目に飲みに行くと、前回はどんな飲み会だったのかの「振り返り」があるじゃないですか。その思い出を唯一ちゃんと話せて、ネタの宝庫になれるんです。

 

高山:あっ!ってことは例えば、一人持ち上げたい人がいたとして、この時、ありもない話もして良いってことですね?

 

岡村:というと?

 

高山:「〇〇さん、前回さすがだなあと思ったのが、朝の5時で雨が降っていて、みんながタクシーを待っていたのにも関わらず、タクシーに乗れずに困っていた年配の方に先輩が順番を譲ってあげてましたよ。酔っ払っているのによくあんなことできますね」

 

なんてことも言えちゃうのかなと……?

 

岡村:まあ、極端ですが……そういうことですかね。確かに酔っている人の話より、酔っていない人の話の方が信用できますからね。

 

高山:これでお互いの株が上がって、出世も間違いありませんね!

 岡村:……。

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「乾杯の時、テキーラをみんなで飲む時とかあるじゃないですか。その時、水を飲んではいけないんです。たとえ酒が飲めなくても、テキーラと同じ苦しみを味わわないといけないんですよ。何を飲むかというと、コーラを飲むんです。コーラの一気飲みは、テキーラより苦しいですからね」と、アドウェイズ岡村は淡々と語る。

 

高山:とはいえ、会社の飲み会の場合だと、上司に「無理矢理飲め」って言われることもあるんじゃないですかね。

 

岡村:はい。ただ、さっきも言ったように、飲めるか飲めないかじゃないんです。場の空気を読めないことによって場を乱さないことが大事であって、テンションを維持できれば、場が崩れないんです。飲めないことによってテンションが下がっているから、飲めって言われるんですよ。この時に、「こいつ、シラフの方が楽しいんだ」と、周りにそう思わせなきゃいけません。

 

高山:ほうほう。

 

岡村:結局、何のために酒を飲むのかわかりますか? みんな、昼間と雰囲気を変えたいとか、普段真面目にやっていても、夜は楽しくやりたいとか、盛り上がりたいとか、そういうために酒を飲んでいるんです。だから、合わせなきゃいけないんですよ、その空気に。

 

そして、お酒を飲めないことは、最初に言うことがとにかく大切です。「私は酒が苦手です。だからお酒は飲めません。」って。

 

高山:確かに最初にそう言ってくれると、すごい親切だし飲む人には助かりますよね…!

 

岡村:僕の場合、この勇気ある申告に加えて、「ただ、テンションは高いんで、ご安心ください!」って付け加えれば、尚更大きな安心感を与えることができるんです。これにより、相手の心配度合いをかなり下げることができるんですよ。

 

飲むぞって時は、これから4人で盛り上がろうぜっ!て話じゃないですか。普段できない話をして楽しもうと。それに対して、当然お前も酒が飲めて、一緒に盛り上がれるんだろう?と思われて呼んでもらっていますよね。要するに、何度も言いますけど、そこの期待を裏切ることはしてはいけないんです。

 

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アドウェイズ岡村から、お酒が飲めない皆さんへ

 

一見、酒が飲めないって、ハンディキャップに見えるかもしれないですが、それは違うんですよ。

 

酒が飲めないから飲み会を楽しめない、っていうのは本当に先入観。酒がなくても、必要なのは、そこに同化すること。もちろん酒があった方が、同化しやすいのは確かかもしれませんが、訓練をすることによって、同化することは必ずできます。

 

同化をして、且つリスクもない発酵。必ずみなさんはできる!できるんです!信じるんだ!

 

僕は、お酒を飲まずに飲み会を楽しんでくれる人が、これからも世の中に増えていって欲しいと、切に願っています。

 

まずは3年、発酵の訓練をしてみてください。飲み会が嫌いなんてワードが口から出ることはなくなるでしょう。

 

ぜひ、みなさんも、より良い「飲マナイケーション」をお楽しみください!

 

 

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飲み会前に改めて米の発酵方法を確認したい方は、この画像を保存してプリントアウトして持って行こう。(画像の著作権はフリーなので、ダウンロードしてご自由にお使い頂いても問題ございません)

 

 

編集・構成:長橋諒

 

 

【第28回】なぜ「女性をいじめる」のはいけないのか? アドウェイズ岡村が自ら掲げる「男道」について熱く語る。

 

アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第28回。今回はいつものように社長室でアドウェイズ岡村の話を聞く……という流れだったのだが、この日は岡村の様子が普段とは違うようだ。集合の時間になっても一向に社長室に現れないアドウェイズ岡村。彼は一体、どこで何をしているのだろうか……そして、おもむろに話始めた「アドウェイズ岡村の男道」についてとは? 最後までお見逃しなく。

 

 

9月某日 住友不動産新宿グランドタワー 地下駐車場にて

 

 

岡村:今日は、最初だから……。まあ、コレを使うか……。

 

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住友不動産新宿グランドタワーの地下駐車場に訪れたアドウェイズ岡村。おもむろに釣竿を手に取り、周囲をくまなく確認してから外に向かっていく。

 

岡村:まあ、とりあえずはこんなところかな……。

 

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アドウェイズ岡村が真昼間に歩いているこの地下駐車場は、車の収容台数が446台と中々に広い。なお駐輪場は259台分、バイク置場は32台分の収容が可能である。

 

岡村:(電話を取る岡村)もしもし、高山さん。これから外に来てもらえますか? ビルの裏口で待ってます。

 

高山:え? はい、わかりました…。一旦向かいます。

 

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おくりバント高山を外に呼び出したアドウェイズ岡村。約束の時間になっても社長室に現れず、普段とは雰囲気が異なる岡村に対し、おくりバント高山は少し心配しているようだ。

 

高山:今日はどうしたんですか……? いつものように会議室で「最近のテレビがつまらない」っていう話題について話すんじゃなかったんでしたっけ……。

 

岡村:それがですね……。最近の「勝手にしやがれ」、ちょっと変化がない気がするんですよ。もう何回連続で同じ部屋で撮影してるのかなって思いまして。まあ、そろそろ表情を作るのも疲れてきたっていうのもありますし。ということで、今日は外に繰り出そうと思ったわけです。

 

高山:……なるほど、そういうことだったんですね。でも、どちらへ今日は向かうんですか? 

 

岡村:まあ、目的地はこの際置いておいて、僕はとにかく言いたいことがあるんですよ。

 

高山:はぁ…。といいますと……

 

岡村最近の男どもの「男道のあり方」についてです。

 

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アドウェイズ岡村は、住友不動産新宿グランドタワーから歩いて10分ほどの場所にある「北新宿」に向かうようだ。ちなみにこの周辺は比較的家賃も安いので、サラリーマンの一人暮らしにもオススメである。

 

高山:えっと、最近の男どもの「男道のあり方」というのは……?

 

岡村:ここ最近、ネット上で女性が叩かれていることが多いと思うんです。僕は、それはちょっと僕の考える男道と違うんじゃないかなと思うんですよね。

 

高山:はあ……。

 

岡村:まず前提に、「女性をいじめる」のはいけないことなんですよ。男たるもの、男性は女性を守るべきなんです。これは、たとえ情報化社会になって時代が進もうとも、やっぱり変えちゃいけない普遍的なところだと思うんですね。

 

高山:確かに最近、とある女優さんとか、最近上場した社長さんとか……世間から叩かれているケースが目立ってますね。

 

岡村:まさにそうなんです。僕の男道で考えると、「男が女を叩くことなどありえない!」と思っています。だって、女性を叩くような男なんてかっこ悪いし、モテないじゃないですか。

 

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ちょうどいいスペースを見つけたので、アドウェイズ岡村は自慢の釣り道具を置いてこの場でトークを展開するようだ。熱く「男道」を語る岡村だが、ここは場末のスナックではないのはもちろん、飲んでいる飲み物は三ツ矢サイダーである。

 

高山:岡村さんは女性に手を出したことはないんですか?

 

岡村:まあ、実はあるんですよね……。小学生の時にクラスの女の子に手を上げて、泣かせてしまったことがあるんです。その時、先生にこっぴどく怒られて……、しかも、しばらくクラスの女の子から相当嫌われてしまいまして。その事件があってから、理屈は分からないけど、「女の子に暴力をふるったら先生にボコボコにされる!」「クラスの女の子に嫌われる!」ということを学んだんです。それが今でも体に染み付いているんですよ。

 

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「古代エジプト社会に男女差別はなかった。アドウェイズの社内にも男女差別はない。区別されるのはトイレだけだ」と語る、最近髪を切ったアドウェイズ岡村。

 

岡村:例えば、“先日上場した「ウォンテッドリー株式会社」の仲社長を批判した人”って、その会社の社員でもなければ株主でもないし、基本的に“その社長”と関係ない人じゃないですか。ってことは、つまるところ、平たく考えれば「男か女」ってことだけなんですよ。そんな関係値の少ない人が1人の女性を叩くなってことです。

 

高山:1人の女性を一方的に叩くのが良くないってことですね。

 

岡村:そうですね、意見の言い合いのような「議論」であれば問題ないと思います。今回の場合は、ちょっと違うんです。不確かな情報に基づく、一男性による一方的な一人の女性に対する、「言葉」を使った暴力なんですよ。

 

高山:(急に難しい言葉を使い出したな……)街で知らないおじさんから、急に暴力を振られてきたようなものですね。

 

岡村:まあ、そんなとこです。例えば不倫をしたとか、人を殺したとか……そういう「事実」に対しての批判は仕方のないことだと思います。ただ、まだ「わからないこと」に対して、当人が悪く見えるように一方的に批判をするのは違うんじゃないかなと。しかもこういうことをするやつは絶対にモテないんですよ。

 

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おくりバント高山が本日付けているティアドロップ型のサングラスは、マイケルジャクソンや中田英寿も愛用していた「レイバン」の「Aviator」……ではなく、ダイソーで購入した108円のものである。

 

高山:でもなんで、女性を叩いてはいけないのでしょうか? 根本的なことだと思うんですけど。

 

岡村:それはですね……。モテない……、じゃなかった、例えば、男性が男性をいじめていいなんて法律もないし、男性が女性をいじめてはいけないなんて法律もありません。結局元をたどれば、何もないと言えば何もないんです。

 

高山:何も……ないんですか……?

 

岡村:ないんです。ただやっぱり……「男」として生まれたからには「男らしく」生きたいじゃないですか。それが僕の男道なんです。

 

高山:なる…ほど……。(妙にざっくりしてるな……)

 

岡村:男らしさってつまるところ、僕が思うに女性にモテることなんですよ。男は女性に「あの人、素敵だなぁ」と思われてなんぼです。そう考えると、男が女をいじめていいのかと。これではモテに全く繋がらないんですよね。

 

高山:確かに女性をいじめているような男は、男性からも女性からも好かれないですからね……。

 

岡村モテるために生きてるんですから、僕は。いや、男は。

  

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とはいえ、最近女性からモテていないと語るアドウェイズ岡村。「東京オリンピックの頃にはめちゃめちゃモテてますよ。これから先、モテまくって大変になるかと思います」と自らの未来を予想していた。

 

高山:じゃあ例えば、岡村さんのお友達が「女性を叩く」ようなことをしていたらどうされますか?

 

岡村この世のものとは思えないくらい激怒します。絶対に。僕の友達だったら尚更です。これは、例え上司でもそうですね。僕にとっては友達も上司も大事。その大事な人が間違ったことをしていたら、僕が小学生の頃に女の子を殴ったときの先生からの教えを心から教え込みます。

 

ちなみに、男が生きていくなかで「やっちゃいけないこと」が3つあるんですけど、知ってますか?

 

高山:借金とか、ギャンブルとかですかね……

 

岡村:違いますよ。それは……

 

「家族の金に手を出す」ことと……(特におばあちゃんの金はダメ)

 

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岡村:「犯罪に手を出す」ことと……

 

 

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岡村:そして、「女・子供に手を出す」ことです。

 

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先日家族の金に手を出し(貯蓄)、なおかつ中学生の頃に線路を歩いて渡ろうとした経験がある(未遂)おくりバント高山だが、「女・子供に手を出す」ことは絶対にしてはいけないと心に決めているようだ。なお、おくりバント高山の「男道」はまたの機会にお伝えしよう。

 

高山:なるほど……。

 

岡村この3つは、いかなる時もやっちゃいけないんですよ。まあ、その女性社長の批判をされた方がどう思って書いたかはわかりませんが、結局男が女を叩くと、「モテなく」なっちゃっても仕方ないんですよ。最終的に自分に帰ってきて、誰も得してないですし。

 

高山:そういう人って、レストランに行って、店員に暴言吐いちゃいそうですね。

 

岡村:かもしれないですね……。

  

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「でもこの前の女性議員が秘書の男をいじめた件、あれはいいんですか?」との問いには、「あれは……(笑)駄目ですね!あれはあれで問題です!」とアドウェイズ岡村は語る。

 

 

最後に、記念撮影をして本撮影は終了した。

一緒に写ってもらったのは、北新宿の路地を歩くおじさん二人だ。「釣りするの? 今晩のおかずにするんだったら、俺手伝うよ?」とおじさんはアドウェイズ岡村に手を差し伸べていた。

 

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男道を極めた先輩達と写真を撮らせてもらったアドウェイズ岡村。これもまた、岡村が描く「男らしさ」を追求した結果である。

 

高山:ちなみに岡村さん、なんで今日釣りしてたんですか?

 

岡村:……。それは次回に話すよ。

 

高山:え……。

 

 

■本日使用した釣り道具

 

【ロッド】
DAIWA
SALTIST BS 66ML

【リール】
DAIWA
スピニングリール17 THEORY 2510PE-H (2500サイズ)

【ルアー】
Megabass
X-80SW

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

編集・構成:長橋諒

写真:morimi 

【第27回】中卒ヤンキーに人生の選択肢を与える? アドウェイズ岡村が元ヤンたちと「第0新卒」について語る

 

アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第27回。この夏の東京は21日連続で雨の日が続いていたが、アドウェイズの会議室でも雲行きが怪しい話が繰り広げられていた。中・高卒者向けのインターンシップ「ヤンキーインターン」を展開する会社「ハッシャダイ」の社長がアドウェイズ岡村の元に訪れたからである。自らも中卒であるアドウェイズ岡村が彼らにかける言葉とは。そして「ハッシャダイ」とはどんな会社なのだろうか。世の中の中卒・高卒の方々はもちろん、大卒も専門卒も帰国子女も最後までお見逃しなく。

 
 
8月某日 アドウェイズ社長室にて
 

 

岡村:お足元が悪い中、ご足労いただいて、どうもありがとうございます。で……今日は僕にお話があるとかないとか……

 

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先日アドウェイズ岡村は、「NEXT STAGE TOKYO」という非大卒と企業を繋げる新しい就活イベントにパネルディスカッション形式で登壇したのだが、そのイベントを共催していたのが株式会社「ハッシャダイ」であったのだった。

 

久世:お世話になっております。先日はどうもありがとうございました。改めましてご挨拶をさせていただきますと、わたくし株式会社ハッシャダイの久世大亮と申します。本日は岡村さんにお伝えしたいことがあり、お伺いさせていただきました。あの時は時間も少なく、ほんのちょっとしか喋れなかったので……

 

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彼の名前は久世大亮(23)。パッと見、どこにでもいそうな好青年だが、株式会社ハッシャダイを立ち上げた“代表取締役社長”である。

 

岡村:ごめんなさい、その前に……。目の前にいる人たちがちょっと怖いんですけど……。殴り込みにでも来たんですか? 見るからに元ヤンですよね?

 

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久世:……怖がらせてしまってすみません。彼らの風貌は見たまんま怖いかもしれませんし、確かに元ヤンなのですが、僕たちは喧嘩をしにここに来たわけではないんです。

 

岡村:というと…?

 

久世:僕らはいま、「中卒」についての取り組みをしているんです。その事業を今後行っていくゆえで、「IT業界での中卒の先駆者」である岡村さんに一言挨拶をしなければならないと思い、本日お伺いさせていただきました。

 

岡村:そう…だったんですか……。確かに僕は「IT業界での中卒の先駆者」ですが…。怖い人たちにはあまり慣れてないので、少し動揺してしまいました…。

 

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身の危険が迫っているのかと悟ったアドウェイズ岡村は、急遽おくりバント高山を電話で呼び出し隣に座らせた。ちなみにおくりバント高山はいかにも喧嘩が強そうな風貌であるが、ヤンキーを見ると中学生の頃にカツアゲにあったトラウマを思い出し、気弱になってしまうのだった。

 

岡村:それで……どんな取り組みをやっているんでしょうか? まさか、怖いヤンキーの支援とかじゃないでしょうね?

 

久世:さすが岡村さん、その通りです。 

 

岡村:は……?

 

 

「ハッシャダイ」とはどんな会社なのか?

 

 

岡村:最近はヤンキーが少なくなってきて、安心して深夜のコンビニに行けるような世の中になったというのに……ヤンキーを増やすなんて、とんでもない! 

 

久世 :いや、違うんですよ岡村さん、僕らはヤンキーに選択肢を与えているんです。

 

岡村選択肢?

 

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ヤンキーに選択肢を与えていると発する、株式会社ハッシャダイの久世社長。彼曰く、地方に在住のヤンキーには多様性がなく、将来を選択する自由がないのだという。

 

久世:僕らハッシャダイは、主な事業として、中・高卒者向けのインターンシップ「ヤンキーインターン」を展開しています。これは実際の企業でインターンとして働きながら社会勉強をすることができる仕組みで、インターン生には食事や住まいなど、生活インフラを無償で提供しているんです。

 

岡村「ヤンキーインターン」ですか……しかも無償なんですね。

 

久世:はい。「ヤンキーインターン」の対象は、地方在住の16歳から22歳までの中・高卒者。“熱意”がある元ヤンの上京を、僕らは応援しているんです。ちなみにこのような“新卒よりも早く社会に飛び出た勇気ある彼ら”を 「第0新卒」と定義しています。

 

岡村:なるほど……ヤンキーに東京での仕事を与えることで、人生の選択肢を与えているんですね。でも、どうしてこのような事業を始めたんですか? まさかNPOとかではないですよね? 

 

 

友達の更生をしようとしたら、それが事業に繋がった

 

 

久世:はい。隣に座っている二人は地元の友人なのですが、最初はこいつらを更生させたかったんです。いわゆる地元のヤンキーで、クズみたいな生活をしていたので……

 

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左から藤川氏、右は近藤氏。「こいつらはクズだった」と語る、久世社長の旧友たちだ。二人とも以前はスーツを着て仕事をする想定が出来なかったと語るが、今はスーツ姿がよく似合っている。

 

久世:最初は二人を営業として雇って会社を起こしたんですけど、うまく進んでどんどん人が集まってきて……。それで、元ヤンの人材は価値があるなと思ったんです。今後の日本には二人のような「第0新卒」の人材が必要なのではと。

 

岡村:なるほど。すごくいいお話ですね。もともとは人材紹介をやろうということではなくて、二人に営業をさせたかったと。ちなみにお二人は“クズみたいな生活”をしていたとのことでしたが、一体どんな生活だったんですか?

 

藤川:僕は、運送の仕事をしながら暮らしていたんですけど、休みがあるとスロットやパチンコ。たまにボーリング……といった典型的な地元のヤンキー生活をしていました。

 

岡村:ああ……藤川さん、典型的な不良の顔してますもんね。

 

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藤川:よく言われます(笑)

 

岡村:そのときの久世さんの姿を見てどう思ってたんですか?

 

藤川:久世は高校の時までは一緒に遊んでいた友達だったのに、彼だけが大学に行っちゃったんですね。それで激変して……。僕は何も変わっていなくて…正直うらやましかったです。その頃は“お金を持っている人=悪”みたいなイメージがあったんですけど、久世にはそういう感情も抱いてました。

 

近藤:また、僕は新聞配達と鉄拳をずっとしていて……。

 

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画面上でもリアルでも殴っていたと語る近藤氏。友達に医学部を受けると行って新聞配達のアルバイトをしていたが、蓋を開けてみればゲーム三昧の毎日だったいう。

 

近藤:僕は「自分は肉体労働しかできないのかな」と思っていました。諦めようとしていた時に、藤川が久世から声をかけられたことを知って、何年かぶりに久世に連絡したんです。こういう話聞いたんだけど、僕も一緒にやらせてくれへんかと。

 

岡村:自分が持っていたプライドとかは捨ててってことですか。

 

近藤:そうですね。捨てて、心機一転です。自分からアクションをしなかったら、俺の人生ここまでだなと思いまして……。

 

岡村:めちゃめちゃカッコいいですね! それって100人中99人はできないと思うんですよ、自分との葛藤で。相手を認めて、あいつの方が頑張ってるし俺も頑張ろうってなるって、これ実はすごい大変なことですよね。

 

近藤:そうですね、僕の人生で一番頑張ったことだと思います。

 

岡村:いやいや、これからの人生、頑張ることが山ほどありますよ(笑)

 

 

ハッシャダイにはどういう人材が集まっているのか

 

 

岡村:気になったんですけど、「ハッシャダイ」には、どういう人材が集まっているんですか? どうしても中卒や高卒って、勉強もできない仕事もできない、“中途半端なやつら”だと思われるじゃないですか。僕もそうだったので、気持ちはよくわかるんです。

 

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藤川:隣にいる水谷が、実際に「ヤンキー・インターン」で社会経験を積んでいるインターン生です。実際にお会いした方が早いと思い、今日は連れてきました。

 

水谷:今日はよろしくお願いします。僕は高校卒業後、ラーメン屋さんに就職したんですけど、その頃は暴走とか喧嘩とか、結構やんちゃをしていて……。ハタチくらいになったら自分も周りも落ち着くんだろうなと勝手に思ってたんですけど、なにも変わらなかったんです。それで、ふと気付いた時に「このままじゃヤバイな」と思って。で、友人が久世さんのことを知っていて、ヤンキー・インターンの話をつなげてもらったんです。

 

この動画を見て、水谷氏は自分からヤンキー・インターンに通いたいと思い、久世社長に連絡をとったそうだ。現在彼は、営業職のインターンをしながら自分の人生を見つめ直している。

 

岡村:いつか変わりたい、いつか変わりたいとずっと思っていて……。でもどう変わっていいかわからなかったということですね。

 

水谷:そうですね。本音を言うと、地元のしがらみとかめっちゃキツくって。もう本当、東京行くしかないと思ったんです。

 

岡村:でも、東京に来てからの仕事も辛くないんですか? 環境が一気に変化して、ついていけないとかもあると思うんですけど…。

 

水谷:インターンに参加する前の自分の生活が本当にイヤだったんです。自分は底辺だと感じていて。だから、自分が元々いたところに比べれば今の環境の方が全然良いなと思っています。同じような生活をしていた人生の中で、新しいことに挑戦するってことだけで楽しいんですよね。

 

岡村:でもさ、でもさ……正直な話、営業職ってめっちゃ辛いじゃないですか。僕だって、4年間営業やってて、5回も飛んですますからね? 辞めたくなったりしないんですか?

 

水谷:たとえ辞めて前にいた場所に戻ったとしても、僕らって未来がないんですよ。それが逆に僕らの強みだと思っていて。例えば大学に行って、普通の会社に就職して、営業に配属されていたら、絶対に諦めていたと思うんですよね。僕も含めて、ハッシャダイのヤンキー・インターンには「あそこには戻りたくない」という人がたくさん集まっているんです。

 

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京都出身の水谷氏は、写真の通り相当のイケメンであるが、女性と会話をするのは少し苦手なのだそうだ。ただ、見た目とのギャップにますます女性は心を奪われていくのだとか(藤川氏談)

 

岡村:ポテンシャルがめちゃめちゃ高いんですね。でもなんで、元々東京に出てこようという気持ちがなかったんでしょうか。みなさん以外にも、まだまだ世の中にはくすぶっているヤンキーや元ヤンの人たちってたくさんいると思うんですよ。 

 

藤川:ぼくら、地元を出たことがなかったんですよ。東京に遊びに行くなんて発想もなかったですし……

 

近藤:一歩を踏み出す勇気がなかったんだと思います。僕らって京都に住んでいたんですけど、隣の大阪ですら遊びに行くことが一年に一回あるかないかくらいだったんです。びっくりするくらいコミュニティーって狭いんですよね。

 

岡村:コミュニティーが狭いなっていうのは、当時から気付いていたんですか?

 

近藤:全然気付いていなかったです。東京に出てきてから、いかに狭い世界で暮らしていたのかなと……山科区(京都の地元)が世界のすべてでした。

 

藤川:もし自分の世界を変えたいと思っている人がいるとしたら、街を出るとかでも何でも良いんで、何か日常を変えて欲しいなと思いますね。諦める前に、一回チャレンジしてほしいなと。

 

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ハッシャダイが紹介するインターン先は、営業職の他にもプログラミングの仕事もあるそうだ。プログラミングのプの字も知らなかったヤンキーだが、0から教えるとかなりのスピードで技術を習得していくという。 

 

 

ハッシャダイがやっていることは儲からない?

 

 

岡村:今まで聞いたお話って、すごい良いお話だと思うんですけど、これって、ぶっちゃけた話、儲からないですよね? 中卒・高卒とかより、大卒を紹介した方が儲かるじゃないですか。

 

久世:はい、実際に利益はほとんど出ていません。 ただ、誰もやっている人がいないんで僕がやるしかないのかなと。僕は周りの起業家の人とかに比べると頭が良くないので、“わかりやすく世の中のためにいいこと”をしてイキってみようって思っているんです。

 

岡村:まあ確かに、日本でもまだ誰もやってないですもんね。

 

久世:そうなんです。カッコ付けて言うと、第0新卒の市場を作りたいんですよ。で、5年後10年後くらいに、世の中の企業がそこでもビジネスってできるんだと気付いてくれれば嬉しいですね。

 

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久世社長が着ているTシャツ「HASSYADAI Tシャツ」は非売品である。どうしても欲しいという人は社長に直接連絡してみてはいかがだろうか。(@ycareer_kuse

 

久世:ちなみにアドウェイズさんって、中卒・高卒を採用したりしているんですか?

 

岡村:それがですね……。僕も以前、採用をしたいなと思ったことがありまして。ただ、壁にぶつかったんです。

 

久世:と、言いますと……

 

岡村リクナビのような媒体がないんですよ。中卒・高卒用の。なんと、学校をひとつひとつ訪れて、先生に紹介してもらわなきゃいけないらしいんですよね。それを自分達でやろうとしたらめちゃくちゃ大変だなと。なので、ハッシャダイさんのような会社が現れて、すごいなと感心しているんです。

 

アドウェイズ社としては、やる気やポテンシャルなどの採用基準を満たしていれば中卒・高卒のような“第0新卒”はウェルカム。大卒はたくさんの企業がとろうとしてるんで、ライバル多すぎなんですね。もちろん大卒には優秀な人がいっぱいいますが、中卒・高卒のなかにも優秀な人はいる。今がチャンスかなとも思っています。

 

久世:ぜひ、お力添えさせていただければと……。

 

岡村:ありがとうございます。ちなみに中卒がなれない職業って、3つあるんですけど…。なんだと思います?

 

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中卒・高卒は転職活動にも不利。履歴書を一目見て、中途半端だと思われてしまいます。と、中卒社長であるアドウェイズ岡村は切なく語る。

 

岡村日銀総裁と、警視総監と、東大の学長。この3つはどんだけ中卒・高卒が頑張ろうとなれないんですが、これ以外はなれるんですよ。総理大臣にもなれるし、上場企業の社長にもなれちゃいます。

 

久世:確かに、その通りですね。

 

高山:(まあ、医者とかは無理っぽいけどな……)

 

岡村:まあ僕が言いたいこととしては、第0新卒のことを知った企業は、おもしろいことをやっているなと感じて一度は採用すると思うんです。ただ、インターンとして来た人材が二ヶ月で辞めるとすると、その企業は第0新卒を一生採用しないと思うんですよね。

 

ここ5年は、第0新卒を採る企業を増やすことが大事じゃないですか。要は、自分だけ就職できればいいのかっていう話ではなくて、第0は第0で団結しなければならないんです。来年も第0は増えるし、今後もっと増えていく。約50万人の未来を切り開いていかなければならないんですよ。インターンとして働いているみなさんには、自分たちが未来を作っていると思って頑張ってほしいなと。中卒社長からの、ちょっとしたアドバイスです。

 

元ヤン一同:心に染みるアドバイス、ありがとうございました!

 

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最後に記念撮影をして、本対談は終了。

 

なお、株式会社ハッシャダイでは、東京以外に在住で、且つ、地方出身の若者に対し、東京での「職・食・住」を無償で提供することで、彼らの社会進出や自己実現の支援を行っています。これはハッシャダイの理念に共感いただいた、多くの企業様からご支援をいただき、食・住などのサポートをすることが可能となっています。

 

インターンを希望の方はこちら→
メール:t.sugiyama@hassyadai.com
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40uvi1849z

担当:杉山

ハッシャダイに採用についてのお話をしたい企業様はこちら→
メール:y.onawa@hassyadai.com
電話:03-5468-0850

→担当:大縄

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

編集・構成:長橋諒

写真:morimi

 

【第26回】営業マン必見!営業のプロ・岡村陽久が、自らの営業理論を惜しみもなく披露!

 

アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第26回。今回はいよいよ読者からの質問を……という流れをズバッと遮ったアドウェイズ岡村。なにやら世の中の営業マンたちに伝えたいことがあるという。元・換気扇フィルターのプロ営業マンである岡村が直伝する「営業理論」とは。最後までお見逃しなく。

 
 
7月某日 おくりバント本陣にて

 

岡村:お疲れ様です。

 

高山:あ! 岡村さん、お疲れ様です。今日は本陣まで来ていただいてありがとうございます!

 

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本陣とは、株式会社おくりバントが創業する際、資本金の30%を使って建てた本社のことである。

 

高山:どうされたんですか今日は? いつもは社長室でお話をされるのに……こちらにわざわざ来ていただけるなんて。

 

岡村:はい、今日はどうしても「営業」について語りたいと思いまして。営業の場合、先方に伺いに行くのが礼儀ってもんです。だからこうして、足を運んだんですよ。

 

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ちなみにおくりバント本陣は株式会社アドウェイズ社内にあるため、社長室からは徒歩1分で到着する。

 

高山:で、なんでまた「営業」なんですか? ネットニュースで「若者の営業離れ」みたいなニュースでも見たんですか?

 

岡村:さすが高山さん! その通りですよ。なんか最近の若者は「モノの売り方」がわからないらしいんです。「営業職=ブラック」みたいなイメージもあるとかないとか…。僕は「営業」を20年やってきたプロとして、若者に少しでもなにか、伝えられることがあるかもしれないと思ったんですよ。

 

高山:なるほど……。

 

岡村: 今回僕が教えた幾つかのことを覚えれば、明日から誰もがプロの営業マンとして活躍できます。これは間違いありません。とにかく、みんな、がんばりましょう!

 

高山:はい。(今日の岡村さん、なんか変だな……)

 

 
ぶっちゃけた話、精神論である

 

 

岡村:まず言いたいのは、「営業」はテクニックではなく、売りたいっていう気持ちが必要なんです。売るっていうところに対して、人生を賭けているのかってことですよ。

 

高山:人生……? ですか?

 

岡村:そうです、人生です。「できれば美味しいご飯食いたいなあ」っていう生半可な気持ちじゃあ、絶対に美味しいご飯は食べれないんですよ。本気にならないといけないんです。

 

高山:まずは気持ち……。技術は二の次ってことですか。

 

岡村:もちろん技術は大切ですが、まあこれはぶっちゃけた話、「精神論」です。気持ちがないとモノは売れないんですよ。

 

高山:なるほど……。とはいえ誰しも最初は「トップ営業マンになる」と意気込んで会社に入ってきたと思うんですよ。ただ思ったより仕事は大変で、その気持ちがどんどんと小さくなっていくのかなと……。

 

岡村:高山さん。そこです、いいところに気付きましたね。

 

高山:え……?

 

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アドウェイズ岡村のセミナー風講義に、戸惑いを感じるおくりバント高山。彼もまた、トップ営業マンを目指してアドウェイズに入社した男の一人である。

 

岡村:高山さん、人間の中には、「売れる自分」「売れない自分」の2種類がいるってご存知ですか?

 

高山:いえ、初耳です。

 

岡村:「売れる自分」はモノを売ると大きくなっていきます。反対に「売れない自分」は、モノが売れないと大きくなってしまうんです。 営業マンとしてスタートしたばかりの頃は、モノが売れないことが続くのが多いでしょう。その場合、「売れない自分」が台頭していって、どんどん幅を効かせていってしまいます。これは大変なことなんですよ。

 

高山:はい…。

 

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「売れない岡村」が「売れる岡村」に勝ってしまうと、岡村はカラータイマーが切れたウルトラマンのように、何も動けなくなるのだった。

 

岡村:まずいんですよこれは。「売れない自分」の時に営業先に行っても、担当者は絶対にいい顔をしないですからね。

 

高山:となると、「売れる自分」を大きくするには、どうしたらいいんでしょうか?

 

岡村:簡単なことです。「俺は売れる、俺は売れる、俺は売れる」と1万回言うんです。売れる自分を刺激してこいつに錯覚を起こさせるんですよ。

 

高山:錯覚……?

 

岡村:はい。簡単に言うならば、マインドコントロールですね。

 

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「俺は売れる、俺は売れる、俺は売れる…」。アドウェイズ岡村は長年の営業経験の蓄積により、1時間で1万回もこのワードを心の中でつぶやくことができるのだ。

 

高山:マインドコントロールってあんまり言っちゃいけない言葉のような気がしますが……

 

岡村:いや、僕が言ってるのは、自らのマインドをコントロールする技法なので問題ありません。セルフマインドコントロール、略して「S・M・C」です。

 

高山:「S・M・C」……?

 

「S・M・C」で自分自身を錯覚させろ

 

岡村:先ほども言いましたが、まずは自分自身を「S・M・C」で錯覚させて、「売れる自分」を作っていきます。そのうえで、最初にお伝えした「売りたい」という気持ちを加えるのです。

 

高山:なるほど……。でも「売れる自分」を作れて「売りたい」という気持ちがあったとしても、最初はどうやって営業していいかわからないじゃないですか。具体的なやり方とかってないんですかね。

 

岡村:高山さん、今日は冴えてますね。

 

高山:あ、ありがとうございます。

 

岡村:正直、僕自身もわからなかったんですよ。ただですね、20年営業マンをやっていて、ひとつわかったことがあります。

 

高山:というと……

 

岡村:とにかく売れる人を真似する。これです。

 

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上司の売り方を真似することは得意なアドウェイズ岡村だが、有名人のモノマネのレパートリーはひとつもないことが玉に瑕。

 

岡村:売れない人って、イメージが沸かないんですよ。どうやったらしかめっ面した奥さんがちょうだいって言ってくれるのか。どうやったら会議室の雰囲気がガラッと変わるのか……。その反面、売った経験がある人はイメージが完璧。だから売った人の話を聞きに行くべきなんです。

 

僕も換気扇のフィルターの営業マンをしていた時に、売れる人に同行していました。とにかくすげえ話を聞いていたんですよ。なので、やり方がわからないっていう人は、今すぐぐ上司に連絡をして、同行のお願いをしたほうがいいと思いますね。絶対に見えてくるものがあると思います。

 

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換気扇のフィルターの営業マンをしていた際に、上司から貰った「手紙」。アドウェイズ岡村はこの手紙を今も大事に「社長室の金庫」に保管している。

 

高山:ちなみに岡村さん、これまで上司に言われて一番心に残っていることってなんですか? 未だに糧になってるものとかってあるんですか?

 

岡村:……まあ、正直、覚えてないですね。

 

高山:え……

 

岡村覚えてないくらい、刺激的だったんですよ。今思い返してみると、あの経験がなかったら今の自分はいないと思いますし、覚えてはいないけど上司の言葉は心の中で生きてると思ってます。

 

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テンポが悪いから精神が病む

 

高山:でも、もう本当に営業が嫌で仕事を辞めたくなっちゃう場合ってあると思うんです。この場合ってどうしたらいいんでしょうか。

 

岡村:僕だって営業をしていて、精神的にやられることはあります。これはなぜかというと「やられる時間」・「考えちゃう時間」があるからなんですよね。

 

高山:ほう。時間…ですか……?

 

岡村:テンポが悪いんですよ。そんなことを考える隙を与えてはダメなんです。例えばテレアポの時、ガムテープを巻いて営業する人っていますよね。あれ実は、精神的ダメージを与えないっていう意味があるんですよ。

 

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マンション販売の営業マン経験のあるおくりバント高山。彼はPCのブラインドタッチは出来ないが、目隠しをされても電話番号を入力できる特殊能力を持つ。

 

岡村:実際は、そいつのために巻いているんです。受話器をおいて番号を入れてたら、その時間に考える時間が生まれちゃいますよね。考える隙をあたえない、すなわち、精神的ダメージを与えない、っていう意味があるんです。

 

高山:確かに昔「ガムテ・テレアポ」をやってた時、何も考えずに黙々と電話ができた覚えがありますね……。これって、自分自身のためだったんですか……。

 

岡村売れない人なんて実はひとりもいないんですよ。みんな最初は売れる人なんです。ただ、どんどん気が滅入って、売れない人になってしまう。テンポを崩さないようにしていくことがとても大事なんですよね。

 

商品を愛しているか?

 

高山:というか、岡村さん。よく換気扇のフィルターをそんなに売ってましたよね。あれってそんなにいいものなんですか?

 

岡村:いやいやいや、ぼくはですね、あのフィルターはこの世に絶対に必要だと思ってるんですよ。今だって実際、社長室にありますからね。

 

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アドウェイズ岡村はこの換気扇フィルターを今も大事に「社長室の金庫」に保管している。(税込 5,400円)

  

岡村:僕、換気扇のフィルターを売ってましたけど、夢を売ってると思ってましたから。まじで。

 

高山:ごめんなさい、全然わかんないっす。

 

岡村:例えばですね、だいたい僕が訪問していた家って、新築なんですよ。新築の家って、奥さんからしたらものすごく大事にしてるんですよね。隅から隅まで掃除して、草も刈って、床が汚れたら磨く。ただ、キッチン周りだけは、どうしても黄ばんじゃうんです。

 

高山:はい。

 

岡村:なぜかと言うと、料理をしたら換気扇が油を吸い込んで、キッチンのクロスが黄ばんじゃうからです。油まみれだからそこからゴキブリが入ってくるかもしれないし、毎回掃除するのも面倒。家の中のガンのようなところなんですよ。ただ、フィルターがあると、クロスも壁も汚れません。要するに、「新築の綺麗な家をそのままにしておきたいという奥さんの夢」を僕は売ってるんですよ。

 

高山:なるほど、岡村さんって、フィルターを売ってたわけじゃないんですね。

 

岡村:はい、夢を売ってるんです。だから、自社の商品をどれだけ素晴らしいものなのかっていうのをまず自分を説得しなきゃだめなんですよね。自分が、この商品を最高だと思っていないと、人に進められるわけがないじゃないですか。

 

高山:確かにそうですよね…。

 

岡村:まずは自分が提供してる商品を、最高だって思うことが大事です。変な話、換気扇のフィルター、当時の僕は抱いて寝てましたから。

 

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もし換気扇フィルターが法律で禁止されてしまったら、デモを起こすというアドウェイズ岡村。それだけ今でも換気扇フィルターを愛しているのだ。

 

岡村:例えば、「好きなものはなんですか」って言われて、その時に自分の商品を即答できなきゃだめですよね。何を売ってんだって話です。

 

高山:そうですね……。ただ岡村さんすみません、めちゃめちゃためになる話を遮って恐縮ですが、このお話、ほとんど換気扇フィルターの営業方法ですよね。このブログの読者ってほとんどIT関係の人なので、できればIT系の営業方法をお話していただければ……

 

岡村 :……。もう話してるじゃないですか。営業というものはぶっちゃけ「精神論」。気持ちが大事なんです。その気持ちがあれば、換気扇フィルターもITも変わらないんですよ。

 

高山:おお! すみません、そういうことでしたか…。ちなみに、岡村さんが持っている営業技術も、少しだけ教えてもらったりすることは出来ますか?

 

岡村:そんなことを言われるだろうと思い…

作ってきました。題して「岡村式営業ドリル」です。

技術はこちらを使って勉強してください。

https://drive.google.com/a/okuribunt.com/file/d/0BxrWzJl130t4X1h5X2FrTVplN00/view?usp=sharing

仕事の空き時間に「岡村式営業ドリル」を使って勉強しよう! これを使えば、来月はトップ営業マンになれるかも!?

 

〜告知〜

株式会社おくりバントは、運営しているYouTubeチャンネル「おくりバントチャンネル」にて、「バカフェ&マンティコア 10周年記念LIVE 東西歌合戦 in UNIT」の独占配信を開始いたしました。

 

 

第一弾は、ライブ毎に各地で見た者に衝撃を与え続けるバンド「skillkills」。第二弾も近日アップ予定! お楽しみに。※バカフェとは、おくりバント高山が毎日通う中野の飲み屋である。

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

編集・構成:長橋諒

写真:morimi

【第25回】求む!ベストアンサー! 5月病から抜け出せないアドウェイズ岡村が、自らの悩みを明かす。

 

アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第25回。今回は読者からの質問を……という流れだったのだが、なんと岡村が5月病から抜けられず、何も話したくないという状況に。しかも「勝手にしやがれ」は今月は無しでも良いとまで発言し…果たして岡村が抱え込む3つの悩みとは。 

 
 
6月某日 アドウェイズ社長室にて

 

岡村:………………………………

 

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この日アドウェイズ岡村は、“長期間人が立ち入っていない屋根裏部屋のような空気”を醸し出し、 陰鬱な表情を浮かべていた。ちなみに約3時間、この佇まいで過ごしていたとのこと。

 

岡村:仕事が手につかない。何もしたくない。逃げたい。辛い。帰りたい。辛い。嫌だ……。

 

トントン(ノックの音)

 

高山:岡村さん、お疲れ様です。次回の「勝手にしやがれ」なんですけど、良い企画を思いつきまして……え!?? 岡村さん……!????

 

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死んだ魚のような目をしているアドウェイズ岡村に、衝撃を受けたおくりバント高山。ちなみにこの日、おくりバント高山が準備していた「勝手にしやがれ」の“良い企画”とは「アドウェイズ岡村の100のコト」と題し、岡村が読者からの質問に答えていくというものであった。

 

高山:岡村さん、どうしたんですか!?? 風邪でもこじらせたんですか?

 

岡村:……ああ、高山さんか。あのさぁ、悪いんだけど今日の打ち合わせ……リスケにしてもらえるかな? いや……それよりも「勝手にしやがれ」は今月はお休みってことにしてもらえると嬉しいんだけど……。

 

高山いやいやいやいや!!!! それはちょっと困ります! このブログ、毎回楽しみにしている読者がたくさんいるんですよ!っていうか、一体どうしたんですか?アドウェイズ社内でも岡村さんの雰囲気が普段と違うってことで話題になってますよ?

 

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岡村悩みがさ………。

 

高山:……悩み……ですか?

 

岡村:どうしても解決できない悩みがあるんですよ……。

 

高山:はぁ……。

 

岡村:自分の悩みを解決できないくせに、人の悩みなんて聞いてられないじゃないですか……。本当もう無理なんですよ……。

 

アドウェイズ岡村の悩みとは

 

高山:僕でよかったら聞きますよ、岡村さんの悩み。お悩み相談は結構得意なんです。

 

岡村:……高山さんじゃ、解決できないですよ。無理に決まってます。

 

高山:そんなに卑屈にならないでください! とりあえず教えてくださいよ! ぼくを「ヤフー知恵袋」だと思って言ってみてください!

 

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自称「悩み相談のプロ」のおくりバント高山は、的確なアドバイスで男女問わず幾多の人間の人生を変えてきた男である。人間関係、職場関係、経営関係、子育て、恋愛、自己実現、対人恐怖症、ギャンブル依存症、ネット依存症等、ジャンルは幅広く対応できるそうだ。ただ、あくまで自称である。

 

悩みその1 ゴムボートに穴が開く悩み

 

岡村:そこまで言うなら話しますけど……。僕、釣りが趣味なんですよ。平日は週に2〜3日、休日はほとんどの時間を釣りに費やしているんです。

 

高山:存じ上げております。

 

岡村:高山さん、釣りをする際に「二番目」に大事なものって何だか分かりますか?

 

高山:二番目? 一番は釣り竿として……網とかでしょうか?

 

岡村:……分かってないですね……。ゴムボートですよ。

  

高山ゴムボート……ですか? でも、そのゴムボートがどうしたんですか?

 

岡村:この大事なゴムボートにですね、小さな穴が空いてしまうんです。昇降時に船底を地面で擦ってしまう際に起こるんですが……穴が開くことでゴムボートがどうなるか分かります?

 

高山空気が抜けちゃいますよね。でも、それって修復できないんですか?

 

岡村それが悩みなんですよ。

 

高山:なるほどですね。では、もう少し具体的に教えてもらえませんか。僕、穴をふさぐのだけは得意だったんです。

 

岡村:たぶん理解が出来ないと思うんですけど、一応説明しますね。例えば「外側」に穴が開いたとします。これを修復する際は、専用のボンドでくっ付けるんですけど、空気って外に出る力が働くじゃないですか。

 

岡村:そのため、結局空気は漏れちゃうんです。付属品のボンド、ホームセンターで買ってきたボンド、Amazonで「最強」と書かれているボンド……全部試しても、結局剥がれちゃうんです。

 

高山:はぁ。

 

岡村:それで僕も思考を巡らせて……。例えば1mmの穴が開いたとしたら、その穴をあえて大きな穴にするんですよ。で、中に手を入れて中からボンドを貼り、その上外からも貼るんです。二重にすることで漏れにくくするっていう。

 

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一見、「クマが酷い幽霊の顔」に見えたかもしれないが、これはアドウェイズ岡村が手作業で直した穴の修復跡である。穴を広げて両側から塞ぐ行程を行うと、この様な見た目になるのだそうだ。

 

高山:すごい考え方ですね…。それでも空気は漏れるんですか?

 

岡村:そうなんです。ちょっとずつ漏れていくんです。

 

高山:じゃあもういっその事、新しいゴムボートを買えばいいんじゃないんですか…?

 

岡村:僕は、常に物を大切にしたいんです。「壊れたら買えばいい」って風潮があると思うんですけど、僕は直して大事に使うっていう、そういう生き方がしたいんですよ。ゴムボートってだいたい5万円ほどで買えるんですけど、修理機材は5万円以上かけてますからね。

 

高山:まじっすか。

 

岡村:そんなに修理機材を買うんであれば、新しいヤツを買ったほうが合理的であることはわかっています。でも、それでいいのかっていう話。例えば社員で考えてもそうで、ミスが多いから新しい社員を雇えばいいっていうのは違うと思うんですよ。買い換える、入れ替えるっていうのは誰でもできるんです。

 

高山:確かにそうですね……。ちなみに直し方の検討はついているんですか?

 

岡村:ひとつ気になる技術がありまして……。「溶着」っていうゴムとゴムを溶かして溶接する技術なんですけど……。そのやり方が分かれば、正解に近づくと思うんですよ。

 

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「溶着」(ようちゃく)とは、樹脂や非鉄金属を接合する技術の一種。写真のように母材(接合したい材料のこと)を熱や圧力などで物理的に溶かし、部材を一体化させる作業は「溶接」である。大事なことなので間違わないように気を付けよう。

 

高山:おお……。

 

岡村:ただ「コテ」も買って実践したんですが、うまくいきませんでした。もう、いくらお金をかけても良いからゴムボートを直したいんです。「直す」ってとこに成長があるんですよ。

 

高山:なるほど……。

 

岡村:悩みを話していたら、段々スッキリしてきました。とりあえず次の悩みも話してもいいですか?

 

高山:え? まだあるんですか……

 

悩みその2 友人が賢い問題

 

岡村:先ほどは僕の「趣味」に関する悩みでしたけど、仕事に関する悩みもあるんです。

 

高山:といいますと……

 

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おくりバント高山は、アドウェイズ岡村がそこまで悩みを抱えているとは想像もしていなかった。今まででアドウェイズ岡村から唯一相談された悩みが、「スパゲッティとパスタ、どっちの呼び方が大人っぽいか」というほんの小さな悩みだったからである。

 

岡村:「Facebook」で友人がシェアしている投稿に、気の利いたコメントが出来ないんです。

 

高山:え?

 

岡村:例えば、「メタップス」 の佐藤社長の投稿。彼は『メアリーミーカー、「インターネット・トレンド2017」を発表』という記事をシェアしているんでけど。

※株式会社メタップスはコンピュータにあらゆるデータを学習させて、人々の最適な意思決定を支える頭脳になることを目指しているIT企業

 

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岡村:この記事をシェアする際に佐藤さんは「いつものやつ」とコメントをしていますよね。ってことは2016年もその前の年も見ていたってことじゃないですか。しかも記事の内容は全て英語なんですよ。

 

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「佐藤さん達が色々なことを学んでる中、僕はどんどん置いてかれるんですよ。これって不安じゃないですか?」とアドウェイズ岡村は弱々しく語る。岡村曰く、ここ最近のFacebookは特にこのような投稿が目立つという。

 

岡村:あと、「gumi」 の國光さんとかもそう。彼はインタビューされた記事の中でこんなことを言っていて……

※株式会社gumiは世界No.1エンターテイメント企業になることを目指して、ゲームの企画・開発・運営、及びVR領域の投資・開発などを行っているIT企業

 

“ところでVR(バーチャルリアリティ)とAR(拡張現実)とMR(複合現実)の違いってわかりますか?これって三つとも実は同じこと言ってるんですが、割合が少しずつ違う。”

出会った人の情報が直接目に飛び込むMR、その実現へのステップーーウェブ3.0がやってくる!(後編) - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)より引用

 

岡村:これ、「割合が少しずつ違う」というところが、どこが少しずつ違うのかがわからないというか……

 

高山:えっと……要するに岡村さんも記事の内容を理解して、Facebookでシェアをしていきたいってことですか?

 

岡村:そういうことになりますね。記事の流れはなんとなく理解が出来るんですけど、自分の見解とか、気の利いたコメントが出てこなくて。解ったフリをして嘘は言いたくないじゃないですか。こういう話題に入っていって、「完全に同意!」とか言いたいし……。そして最終的には佐藤さんや國光さんから相談をされたいです。「このテクノロジーについて岡村さんはどう思います?」って。

 

高山「岡村さん賢いな」って思われたいんですね。

 

岡村:その通りです。

 

悩みその3 芸術がわからない

 

岡村:最後の悩みを聞いてもらってもいいですか。

 

高山:はい。

 

岡村:僕、芸術が一切わからないんですよ。例えば「バスキア」の絵画とか、ZOZOTOWNの社長に123億円で落札されたらしいんです。

 

高山:ニュースで見ました。

 

岡村:僕にとってはこの「バスキアの絵」と「お洒落なカフェに飾ってある絵」との差が分からないんですよ。だけど僕も理解したいんです。 123億円の絵を見て、価値を感じたいんです。

 

高山:言いたいことは分かります。

 

 

岡村:どうせ絵を見るなら、「こうゆうところを見ると楽しい」ってのが知りたいんです。僕も芸術を嗜んで、感動したいんですよ。

 

高山:なるほど。

 

岡村:この件に関係することなんですが、僕、宮崎駿監督のジブリ作品が好きなんです。「天空の城ラピュタ」なんて、登場人物の本名も把握してます。シータの本名は『リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ』で、 ムスカの本名は『ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ』とか。 

 

高山:初耳です。

 

岡村:もう100回くらい観てますね。「となりのトトロ」も好きだし「耳をすませば」ももちろん好きなんですけど、唯一理解できない作品がありまして……。

 

高山:なんでしょう。

 

岡村「千と千尋の神隠し」です。日本での歴代興行収入第1位で、子供から大人まで大人気な作品なのに、僕にはどこを面白いと思えばいいのか一切分からなかったんですよ……。

 

高山:他人はその面白さを理解できているけど、岡村さんは理解をできていなくてそれが辛いということですか。

 

岡村:はい。僕、人生で見逃してるものがたくさんあるんじゃないかって思うんです。それが悲しくって……。とはいえ、他人は見逃していて僕だけがその良さを理解できるものがあるんですけど……。

 

高山:なんですか?

 

岡村:「換気扇」です。僕は「換気扇」を見ると思うんですよ、「これはすげーな」「いい換気扇だな」とか。 ビックリするかもしれませんが、外から住居を見るだけでキッチンでどんな換気扇を使ってるかもわかるんです。 「プロペラ式」なのか「機械式」なのかとか。奥さんがどんな思いでその換気扇を選んだのかとか。

 

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換気扇フィルターの営業マンの過去を持つ、アドウェイズ岡村。飛び込み営業の際、フィルターが3枚ある換気扇だと3倍の儲けが出るため、大層喜んでいたそう。「いつか俺の家に換気扇フィルターの営業が来たら、営業マンに喜んでもらいたい。だから自宅の換気扇のフィルターは3枚にしたんだ」と岡村は語る。

 

岡村:そんな風に、換気扇ってドラマがあるんです。で、それは「バスキア」にも「千と千尋の神隠し」にも言えることだと思って。でも、僕には理解が出来ない。だからこの2つの「良き感じ方」を知りたいんですよ。 

 

求む!ベストアンサー!

 

高山:岡村さん、ごめんなさい。今聞いた3つのお悩み、僕では対応できそうにありません。ゴムボートの溶着も気の利いたFacebookでのコメントも、バスキアや千と千尋の神隠しの理解の仕方も、射程圏外です。

 

岡村:大丈夫です。高山さんが分からなくても「勝手にしやがれ」の読者なら絶対に答えを導いてくれるはずです。

 

高山:え? ということは……?

 

岡村3つの悩みを、読者に聞いてみることにします!

  

ということで、今回アドウェイズ岡村が明かした自らの悩み。
その答えを、読者の皆さんから募集したいと思います。
我こそは!という方は、ご応募宜しくお願い致します。
 
 
悩みその1 ゴムボートに穴が開く悩み

 

岡村:「Amazonで売ってるような機材」で出来る溶着の仕方を教えてください。ちなみにネット上で「ボート 修理」「ボート 溶着」など、考えられるワードは全て検索済みです。ネットに載っていない情報をお持ちで、ゴム製品に詳しい方、心からお待ちしています。

 

ベストアンサーには、岡村愛用のゴムボート(新品)をプレゼント!

 

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「僕の人生、あと30年位はあると思うんですけど、この先の人生でゴムボートとの付き合いもずっとあるんです。言うなれば友達です。そんな友達の傷の直し方を教えてくれた方は僕にとっては恩人。新品のゴムボート差し上げます」

 

悩みその2 友人が賢い問題

 

 

岡村:最先端のことを教えてくれる家庭教師を募集します。男女問わず大学生でも社会人でも、分かり易く簡単に教えてくれるなら誰でも構いません。

 

岡村専属の家庭教師になってくれた方には、教えてくれる度に図書券をプレゼント!
(家庭教師の年齢×1,000円分の図書券を毎回プレゼント。アドウェイズ社に実際に訪れて頂ける方に限り)
 

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「人生で一回くらいは賢いって言われたい。プレゼントした図書券を使ってもっと賢くなって、もっと僕に分かり易く物事を教えてください」 

 

 
悩みその3 芸術がわからない
 
 

岡村:芸術以外にも見逃してるものが他にもあると思うんです。そうゆうのを全て感じられれば人として豊かになれると思ってて。まずは「バスキア」と「千と千尋の神隠し」から探っていければと思います。この2つの良さをご説明頂ける方、是非お待ちしています。

 

岡村に「バスキア」と「千と千尋の神隠し」の良さを分かり易く説明して、その二つを好きにさせた方には、岡村が換気扇の楽しみ方を直接教えます!

 

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「3つの悩み」の解答方法

■コメント、メッセージ、メール電話など、

方法は問いませんので、ご連絡をお待ちしております。

 

岡村FB:https://www.facebook.com/okamura.haruhisa

岡村TW:https://twitter.com/haruhisaokamura

高山FB:https://www.facebook.com/yohei.takayama.10

高山TW:https://twitter.com/takayamayohei1

高山E-mail :takayama@okuribunt.com

株式会社おくりバント代表電話:03-5331-6316

 

皆さまのご応募、是非ともお待ちしております!
次回もお楽しみに!

 

編集・構成:長橋諒

写真:morimi

 

 

 

 

 

 

 

【第24回】祝55周年記念! 週7で通う「ルノアール」について、アドウェイズ岡村が熱き想いを語る

アドウェイズ社長の岡村陽久がユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ。第24回目である今回は、多い時には週7で通う「喫茶室ルノアール」(以下:ルノアール)について、岡村が何やら言いたいことがあるらしい。全国の営業マン達に、そして「ルノアール」を愛する全ての人たちに、アドウェイズ岡村が伝えたい熱き想いとは——

 

 

5月某日 新宿区 「喫茶室ルノアール」にて
 
 
高山:岡村さんお疲れ様です。今日は「ルノアール」について語りたいことがあるとかないとか。
 

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「どうしても今すぐ語りたいことがある」。アドウェイズ岡村がおくりバント高山を召喚する時によく使う誘い文句だ。この日もそうやって、おくりバント高山は新宿のルノアールに来たのだった。

 

岡村:そうなんです。どうしても今日は「ルノアール」について語っておきたいことがあったんですよ。

 

高山:確かに岡村さん、いっつも「ルノアール」にいますもんね。実際、週何回くらい行ってるんですか?

 

岡村:ピークは週5。でも1日に何回か行く時もあるので、週7かなあ。

 

高山:会社より行ってるじゃないっすか。

 

〜「ルノアール」の力量を調べる時に一番いいのが、「カフェオレ」を頼むこと〜

 

岡村:で、今日は「ルノアール」の良いところをみんなに知って欲しいと思って、高山さんをここに呼んだってわけです。

 

高山:はい、僕も岡村さんほどではないにしろ、「ルノアール」にはよく行きます。ちなみに岡村さんは普段何を注文するんですか?

 

岡村:慣れ親しんだ店舗なら何を頼んでも良いんですが、そうでない店舗だと、まず注文すべきメニューがあります。

 

高山:ほう。一体それは何でしょうか。

 

岡村「カフェオレ」です。店舗の力量を調べるのに一番良いメニューが、カフェオレなんです。これひとつで店のレベルが分かっちゃうんですよ。

 

高山:ごめんなさい、どういうことっすか。

 

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ルノアールのメニューは、基本的に頭にインプットされているアドウェイズ岡村。アイスコーヒーを頼む時は「水出し」、何か特別な時には「カフェゼリー&ココアフロート」を注文するという。

 

岡村:「カフェオレ」って、下は牛乳・上はコーヒーじゃないですか。要は「2層」に分かれているんです。ってことで配分が中途半端なお店は、レベルが高くないってこと。ちゃんと分離せず、混ざっていることさえあります。

 

高山:ああ! なるほど!

 

岡村:基本的に「ルノアール」はどの店舗もレベルが高いんで安心なんですが、稀にそうじゃないところもあって……。以前「混ざっていたカフェオレ」を出した店舗のスタッフに、作り方を教えたことがあります。もちろんその分の代金は支払いましたよ。

 

高山:さすが「ルノアール」に精通しているだけありますね……。ちなみに混ざっていても味は一緒なんですか?

 

岡村:もちろん。味は同じです。全てはサービスなんですよ。

 

〜岡村少年の初めての「ルノアール」〜

 

高山:そういえば岡村さん、どうして「ルノアール」が好きなんですか? 何かきっかけがあったんでしょうか。

 

岡村:子供の頃、最寄り駅に「ルノアール」があったんですよ。近くを通るたびに「ルノアールって何だろう?」ってずっと思っていて。それで、中学生になった時に、思い切って入ったんです。そしたらなんと「喫茶店」でした。

 

高山:それは忘れられない思い出ですね。

 

岡村:中に入って一番感動したのが、椅子がすっごい柔らかいんですよ。座ったときのリラックス感、開放感がすごくて。

 

高山:あの緑の椅子ですよね。あれは確かに柔らかい。それで、その時からずっと通っているんですか?

 

岡村:いえ、「ルノアール」は普通のカフェよりも高かったんで、メインは「コロラド」(株式会社ドトールコーヒーが運営するコーヒー専門店)でした。ちょっとお金に余裕がある時は、「ルノアール」。 大人になってから初めて「ルノアール」に来たらそれはただの喫茶店かもしれないですけど、僕みたいに子供の時からずっと思い続けている人間にとっては、憧れの喫茶店なんですよ。

  

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先ほど注文したカフェオレが運ばれてきた。若干混ざっているように見えるが、アドウェイズ岡村曰く「合格点」なんだそう。

 

〜他の喫茶店と「ルノアール」の違いとは〜

  

岡村:高山さん、他の喫茶店と「ルノアール」の違いってご存知ですか?

 

高山:え? 何かはっきりとした違いがあるんですか?

 

岡村今日覚えて帰ってください。まず、先ほども言いましたが「ルノアール」って椅子がいいんですよ。僕の持論ですが、喫茶店で一番重要なのは椅子なんです。

 

高山:と、いいますと……

 

岡村:普通のチェーン店系の喫茶店って「単価×回転率」で売り上げが決まるじゃないですか。 ってことは、普通は椅子を固くするんですよ。 お客さんに長居をさせない為に。

 

高山:なるほど……。

 

岡村:その反面、「ルノアール」の椅子はすっごく柔らかいんです。つまり「ずっと居てください」、「リラックスしてください」ということ。普通はコーヒー1杯で3時間とかいられたら困るじゃないですか。でも「ルノアール」は姿勢が違うんです。コーヒーが無くなったら自然に暖かいお茶も出てくるし、電源だってWi-Fiもある。

 

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満面の笑みがこぼれてしまうほど、「ルノアール」について饒舌に語るアドウェイズ岡村。知らない街に行った際は、必ず駅の近くに「ルノアール」があるかどうかを探すのだとか。ちなみに「ルノアール」は東京、埼玉、神奈川、そして熊本に1店舗というエリアで展開している。

 

高山:普通だったら、長居しないような工夫がなされてますよね。

 

岡村:そうなんです。僕が思うに「ルノアール」は、金儲けの為に喫茶店をやってないんですよ。

 

高山:え? じゃあ何の為にやってるんですか?

 

岡村:間違いなく慈善事業です。長居されたら儲かるわけないじゃないっすか。

 

高山:やばいっすね「ルノアール」。

 

〜「ルノアール」のおかげで、今のアドウェイズがある〜

 

高山:喫茶店やカフェって日本中にたくさんありますけど、テラスで飲んだりラテアートだったりが流行っているじゃないですか。岡村さんはあまりそういうところは行かないんですか?

 

岡村:そうですね。もちろんテラス系を否定するわけではないんですけど、僕にとっては会社の命運とか人生について重要なきっかけを作ってくれるカフェが「ルノアール」なんですよ。

 

高山:というと。

 

岡村:「ルノアール」で、アドウェイズにおいて重大な数々のことが決められてきたんです。ですから、「ルノアール」のおかげで今のアドウェイズがあると言っても過言ではありません。

 

高山:あ! 確かに僕も「おくりバント」を始めてから何回か会社の危機があったんですけど、1回目の時に「ルノアール」で岡村さんに話を聞いてもらって持ち直した思い出があります。改めてすごいっすね、「ルノアール」。

 

岡村:ルノアールには、僕らの他にも様々な人生ドラマがあるんです。恋愛や仕事はもちろん、今後の人生を決定する瞬間でさえ。ターニングポイントを共有する空間なんですよね、ここは。

  

〜商談をする上で必要な二つのこと〜

 

高山:そういえば岡村さんは前に、「ルノアールで営業」をすることが多いって言ってましたよね。営業も決まりやすいとかがあるんでしょうか。

 

岡村:そりゃもちろん。「商談を決める上で必要なこと」って2つしかないと僕は思ってるんですけど、その2つが「ルノアール」には備わっているんですよ。で、まず一つ目はタバコを吸えるかどうかです。

 

高山:何でですか?

 

岡村:もちろん全員がタバコを吸うわけではないのですが、僕の場合は周りも吸う人が多いので。それで、何かを話し合う時って正論ばかりじゃなくて「そりゃそうですよね」って聞いた話を飲み込まなきゃいけないんですよ。

 

高山:確かにそうですよね。

 

岡村:その時にタバコを吸って、タバコの煙を飲み込むのと同時に、その話も飲み込めるっていう。「ルノアール」で話さなきゃいけないってくらいの重要な話っていうのは、やっぱりある程度のことを飲み込まなきゃいけないんです。良いことも悪いことも。

 

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高山:とはいえ、タバコは他の喫茶店でも吸えますよね? もう一つは何でしょう?

 

岡村:それはタイミングです。お茶が出てくるタイミング。例えば大詰めの話をしている流れの中で、「よしじゃあ…分かりました。」って収まるのって本当に一瞬じゃないですか。人が「YES」っていう瞬間です。

 

高山:ギリギリの交渉ですね。

 

岡村風が吹いただけでもその話は無くなっちゃう時があるんです。そんなギリギリの緊迫感の中で、水を持ってきたり、おしぼりを交換しに来たり、「ご注文は?」って聞かれたら、全部台無しになっちゃいますよね。

 

高山:ええ。

 

岡村:「ルノアール」の店員さんは、とにかくそこが徹底されているんです。営業をしているときは、絶対に話しかけてこない。恐らくですけど「ルノアール」の店員さんは教育されていますね。

 

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普段は「ルノアール」歌舞伎町店に通っているというアドウェイズ岡村。だが、もし岡村を歌舞伎町店で見かけたとしても、そっとしておいてあげて欲しい。大切な取引中なのかもしれないのだから。

 

高山:その話聞いて思い出したんですけど、商談がうまくいってお客さんが帰った後、店員さんが「おめでとうございます」ってお茶を持ってきてくれたことがあるって話、知り合いから聞いたことがあります。

 

岡村:大半の営業マンが気付いていないと思うんですけど、「ルノアールなら話がうまくいく」っていう流れが絶対あるんですよ。そうゆう意味で言うと「ルノアール」はビジネスパートナー、むしろ経営コンサルタントですね。二人だったら1,000円くらいで凄腕の経営コンサルをしてくれるんですよ。他にこんなにコスパが良いのがいるのかって話です。

 

〜お世話になったルノアールに恩返しを〜

 

岡村:あれ、高山さん。この状態、5分以上経ってますよね? はぁ……これはマジでよくないっすよ……。

 

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飲み終わったグラスに気付いたアドウェイズ岡村が、まるで可哀想な子猫を見るような眼差しを、おくりバント高山に送る。ちなみにおくりバント高山は、あれだけアドウェイズ岡村が「カフェオレ」について語っていたのにも関わらず、「アイス宇治抹茶ミルク」を注文していた。

 

高山:あっ。

 

岡村空にしたら、自分で頼まないと!

 

高山:店員さんじゃなくて、僕がってことですか!

 

岡村そりゃそうだよ。僕らはこれまで「ルノアール」に散々よくしてもらってるじゃないですか。それを流石にドリンク1杯ってわけにはいかないですよ。

 

高山:あっやば(笑)そういうことか、すみませんでした。

 

岡村:「ルノアール」から恩恵を受けたんだったら、ちゃんと恩返ししなきゃダメですよね。駆け出しの営業マンみたいで良くないです。

 

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「ルノアール」に来る30分前に、会社で昼食を済ませてきたアドウェイズ岡村。お腹がいっぱいであるにも関わらず、彼は「ありたどりの照り焼きチーズトースト」を美味しそうに頬張っていた。これがいわゆる恩返しなのである。

 

岡村:じゃあ最後に言いたいことがあります。ちゃんと聞いていてくださいね。

 

高山:え? 僕にですか?

 

岡村:違いますよ。「ルノアール」さんにですよ。高山さんが来る前に店員さんに教えてもらったんですけど、今年で「ルノアール」が55周年を迎えるらしいんです。そういうことならこの機会に、日頃の感謝の思いを伝えたいなと思いまして。

 

高山:なるほど。じゃあ言っちゃいましょう! よろしくお願いします。

 

拝啓、ルノアール様

 

ルノアールさん、いつもお世話になっております。株式会社アドウェイズの岡村と申します。 「銀座ルノアール」が今年で55周年を迎えるということで、本当におめでとうございます。 私ごときがお祝いの話をさせていただくのは大変恐縮ではありますが、 一言お祝いの言葉を申し上げさせていただきます。

 

小学4年生から「ルノアール」って何だろう、と思い続け、中学1年で勇気を出して入ると、そこは喫茶店でした。当時の僕は分からないながらに、「喫茶店だけどここは他の店と何か違うな」と思っていたことを今でも覚えています。また、「こういうお店に来れるような大人になりたいな」と思うような空間でした。

 

大人になり、ルノアールに頻繁に来ることができるようになって、経営会議や社員相談、取引先との重要な商談など、数々の場面でルノアールを利用させていただきました。その際の商談やお話がうまくまとまったのも、全てルノアールさんのおかげでございます。

 

たまたま、先ほど来た店員さんに「ルノアールの語源」について聞いたところ、「名画でございます。名画に恥じぬ空間提供をさせていただきます」とご教授いただきました。24年経って、初めてルノアールさんの理念が理解でき、「なるほど!だからこうなんだな」と納得いたしました。55年間、このような空間を提供し続けることは並々ならぬ苦労があったと思います。

 

様々な工夫があり、経営努力があったんでしょう。その結果、我々利用者は恩恵を受けることができ、ルノアールさんには本当に感謝しかありません。これからは少しでもルノアールさんから受けた恩をお返しできるようにいきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い致します。ルノアール関係者の皆さま、くれぐれもお体にはお気をつけください。

 

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以上、アドウェイズ岡村でした。
 

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会計の際には自前の「ルノアールEdyカード」を使って支払いをしたアドウェイズ岡村。このEdyを使えば、飲食代金の10%が割り引かれるのだそうだ。これはとてもお得である(なお、一部店舗は使用が出来ない場合があります)

 

www.ginza-renoir.co.jp

ルノアールに一度も行ったことがないという方は、この機会にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
なお、この記事は株式会社おくりバントの独自の主観・偏見によるもので、広告ではございません。

 

次回もお楽しみに!

 

編集・構成:長橋諒

写真:morimi