岡村陽久の勝手にしやがれ

あなたの相談を岡村流「勝手な解釈」で解決。ITのことから、世の中、男女、不条理まで

【第11回】岡村陽久&小渕宏二の「出張!リアル勝手にしやがれ」in福岡

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株式会社おくりバントが鋭意制作しております「岡村陽久のTHE 勝手にしやがれ」ですが、我々の知らぬ間に、ネット業界の招待制カンファレンスB Dash Campにて、勝手にリアルイベント「勝手にしやがれ特別版」として企画され、勝手に開催されておりました。そこで急遽、勝手に予定を変更いたしまして、勝手に入手したイベント当日の録音テープをもとに、勝手にダイジェスト記事にさせていただきました。

 

B Dash Camp 2016 Spring in福岡201633日開催)

 

スピーカー 

クルーズ株式会社 代表取締役社長 小渕宏二

株式会社アドウェイズ 代表取締役社長CEO 岡村陽久

 

司会

B Dash Ventures株式会社 西田隆一氏

 

小渕「もっとまじめな企画で呼んで…」

  

西田隆一氏(以下、西田):これはWEBの不定期連載で岡村さんが適当に悩みに答えるというすごい面白いWEBサイトがあるので、それをリアルにここで再現しようということで今回この企画をやっています。岡村さんがそのまま答えると、なかなか成立しないんじゃないかということで、猛獣使いのようにクルーズの小渕さんに、今回一緒にご登壇いただくということで進めさせていただきます。

  

小渕宏二氏(以下、小渕):じゃあ、よろしくお願いします。異色の組み合わせでのセッションの始まりなんですけど、西田さん、僕もっとまじめなスピーカーとモデレーターできるんで、次はそういう仕事をぜひお願いします(会場笑い)。

 

西田:これは真面目なセッションでは…。

 

小渕:真面目です、真面目です。真面目にはやります(笑)。ただ、さっきから会場を歩いてるとですね、期待してるとか面白そうだねとか、たくさんの方から声かけてもらってるんですけど、おそらくなんの役にも立たないし、立つつもりもございません(会場爆笑)。

 

岡村さんが悩みに全力で答えていく、それだけのコーナーであります。この後のディナーのいいネタになればいいな、ということで始めますので(笑)。では、たいへんおまんたせいたしました! 始めましょう! ただし、「勝手にしやがれ」なので、あくまでも勝手にやらせていただきます。よろしいでしょうか、岡村さん?

 

岡村陽久(以下、岡村):えー、勝手にしやがれ(棒読み)

 

小渕:岡村さんの話が長ければ、途中で勝手にカットさせていただきます。それでよろしいでしょうか?

 

岡村:勝手にしやがれ(棒読み)

 

小渕:途中でタバコを吸いたくなったら勝手に吸わせていただきます。それでよろしいでしょうか、岡村さん?

 

岡村:勝手にしやがれ(笑)。

 

小渕:相談内容が面白くなかったら勝手に変更させていただきます。いいですか?

 

岡村:はい、勝手にしやがれ(棒読み)

 

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「もっと真面目なセッションで登壇したかった」と悔しがるクルーズ小渕社長。事前の岡村との打ち合わせのせいか、すでに少々「岡疲れ」(岡村の勝手さに疲れる症状)の様子だ

 

小渕:ということで、事前にみなさんから6件ほど相談内容をいただいております。当然なんですけど、勝手に変更させていただきました(会場笑い)。それでは本題に入りましょう! 

 

これ、事前に会場の方からいただいたみたいなんですけど、勝手に変更させていただいてます。若手のベンチャー企業の方、10名くらいからランダムに質問いただいて、その中から岡村さんが、かろうじて答えられそうだなという質問だけピックアップしています。そうは言っても、後ほど質問コーナーというのも用意してますので、サクサク進めたいなと思います。

 

できるエンジニアは「顔採用」!?

 

小渕:相談その1、岡村さんから悩みに切り込んでもらえればなと思うんですけど、若手起業家Aさんからいただいたお便りですね。

 

<相談その1>

「立ち上げて間もないのですが、創業メンバーをどうするか悩んでいます。どうやったら優秀な創業メンバーを集められるでしょうか? また、そのとき選ぶ基準として大事なことはなんですか?」

 

小渕:岡村さんのところも2000年からアドウェイズを創業されて。

 

岡村:はい、そうっすね。2000年から。

 

小渕:僕の勝手な印象なんですけど、ネット業界広しといえども、これだけ優秀な方が揃ってる会社は他にないだろうなと思うくらい、優秀な方が多いですよね? まあ、そうじゃないとアドウェイズは成り立たないと思うので。

 

岡村:わはははは!

 

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セッション冒頭、「勝手にしやがれ」を4回唱えたことで緊張がほぐれた様子の岡村。兄貴と慕うクルーズ小渕社長との絡みが楽しすぎるのか、コブシに力が入る

 

小渕:では、岡村さん悩みにビシッと答えてください。

 

岡村:創業当時、僕がやっていたことなんですけど。インターネットの広告事業なのでシステムの開発が必要かと思ったんですけど、僕自身はシステムが作れないので、どうしよっかなと考えたときに

 

小渕:作れるわけもない(笑)。

 

岡村:そうですね(笑)。たまたま当時、新大阪で立ち上げたんですけど、そこに日本コンピュータ学院ていう学校がありまして、そこでずっと張り込んでましたね。(会場笑い)

 

小渕:張り込んでた(笑)。

 

岡村:ずっと、張り込んでました(笑)。

 

小渕:今いる(アドウェイズ取締役の)西岡さんとか(同、執行役員の)松嶋さん、それから今日来てる(同、執行役員の)山田くんとか(同、取締役の)鹿野くんとかは新卒なんですよね?

 

岡村:はい、彼らが入社する全然以前の話で。起業のときは採用とかも全然できないので、学校の前に張り込んで。なんかわかるじゃないですか、システム作れそうな顔って。

 

小渕:はいはい(笑)。(岡村を指して)作れなさそうな人と、作れそうな人たちっていますよね。

 

岡村:それで、できそうだなって人に声かけて喫茶店に連れてって。

 

小渕:ルノアールね。

 

岡村:俺こんなことやろうと思ってるから、こういうシステム作ってくんないか?みたいな感じでまず(採用を)やったのと、次のエンジニアはYahoo!で検索しました。「システム 大阪」って(検索して)上から出てきたのを片っ端から電話して、一緒にやらないか?みたいな。

 

小渕:たいへん参考にならない話ですね(笑)。みなさん、なんの役にも立ちませんから! ただ、役に立つこととしたら、その位なりふり構わずやれることを全部やった、ということですよね。

 

岡村:はい。あと、本屋に行ってプログラミングの本を読んでた人や買った人を追いかけて、うちはこういうことやってるから一緒にやりませんか?って。そういうことをやってましたね。

 

小渕:でも、本質的かもしれませんね。岡村さん今日は流暢にしゃべりますね(笑)。さっきまでこの質問を写メとって、えーあー言いながら向こうで見てた岡村さんとは思えないですね。

 

岡村:これだけは、まぁ(笑)。

 

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本番直前まで「えーあー・・・」と、アルファベットAの発音を練習する小学生のような状態の岡村を、流暢にしゃべらせる小渕社長のキレキレのトーク力。そして岡村の適当な話を本質的な回答へと昇華させる翻訳力は、来年のセッションにも欠かせない。「B Dash Camp 勝手にしやがれリターンズ 3D」(仮)でお願いします

 

小渕:そのときの方って今でも残ってるんですか?

 

岡村:えーっと、残ってないです(会場爆笑)。

 

小渕:ちなみに、この質問にある「どうやったら優秀な創業メンバーを集められるか」ということだと、なりふり構わず自分にできることを精一杯やって、顔で選んでたわけですけど。選ぶ基準って? でも、その頃は選ぶ基準もへったくれもない?

 

岡村:そうですね。来ていただけるという人は、正直全員入れてましたね。

 

小渕:そうですよね。

 

岡村:はい。「家がなくて今ヨドバシカメラでインターネットやってる(連絡してる)けど、採用してくれないか?」というメールが来て、今すぐ会おうって。それで入社してもらったりとか。

 

小渕:今じゃ考えられないですね。意外にそういう人の方が優秀だったり。

 

岡村:そうなんですよ。

 

小渕:でも、今はその人は?

 

岡村:いないっす!(会場爆笑)

 

小渕:なんの参考にもならないですね(笑)。この辺は会場の皆さんも、ひとしきり経験されていることかと思うんですけど、次の相談の内容に移りたいなと。

 

新宿のキャバクラでは僕らのこと誰も知らない

 

<相談その2>

「今立ち上げようと思っているサービスはまだ前例のないもので、ないが故に批判や、大手・競合からの圧力がかかると思うんです。どうしたらそのようなことを回避できるのでしょうか? また、そんなとき経営者としてどんな姿勢であるべきでしょうか?」

 

小渕:悩める若手起業家Bさん。いかがでしょうか岡村さん?

 

岡村:まず、この人、えーっと(笑)。そんなことないと思いますね。(圧力は)かからないっす(会場笑い)。

 

小渕:圧力はかからない(笑)。圧力に気づかなかっただけじゃ

 

岡村:それはかからないです。

 

小渕:世の中そんな悪いやつばかりじゃない、と。

 

岡村:そうですそうです。(圧力が)かかった、って聞いたことないですね。

 

小渕:岡村さんの耳に入ってないだけじゃないですか? 聞いたことないっておっしゃるけど。ちなみに以前、僕とお酒飲んだときに、当時フィルタリングが騒がれた時期で20072009年くらいですかね。ホワイトリストがどうしたブラックリストがどうしたって騒がれた頃あったじゃないですか。

 

「岡村さん、世の中フィルタリングで大変ですね」って言ったら、岡村さん「フィルタリングってなんすか?」って。で、社内の人に電話して「お前なんで俺に(フィルタリングについて)報告しないんだ?」って。当時Yahoo!ニュースに結構出てて、岡村さんの耳に入ってなかっただけじゃないかと思う。目にしてても忘れてるだけな気がするんですけど、(圧力は)かからないですか?

 

岡村:かからないです。あと、批判とか、たぶんこの人はネットの見過ぎだと思いますよ。

 

小渕:岡村さんネット見ないですもんね。

 

岡村:はい。ネットは見なければ問題ないかと。ただ、テレビで批判されたら、それはよっぽどのことなので気にした方がいいですけど。ネットの批判なんか気にしちゃダメです。見ない方がいい。

 

小渕:てか、見れない!

 

岡村:うははは!

 

小渕:(聴衆に向かって)このあと岡村さんにFacebookで友達申請することがあったら、メッセージ付きで申請していただかないと、岡村さん承認しないタイプなので。そもそもFacebookの使い方知らないって話聞いたことありますけど

 

岡村:大丈夫です。Facebookはすごい見てます。

 

小渕:ネットの批判なんか見ちゃいけない。見過ぎ、だと。

 

岡村:そうですね。見過ぎですね。たぶんインターネットの経営者ってネットやりすぎの人が多いと思うんですよね。

 

小渕:確かに。ある意味で職業病というか、スマホ触ってないと(落ち着かない)、パソコン見てないと(落ち着かない)、とか。パソコンやデータ見てたら仕事してる気になったりするけど、そんなことじゃねーと。

 

岡村:はい。歌舞伎町のキャバクラ行ったら、(お水業界の人はIT業界の経営者を)みんな知らないじゃないですか? それで言われるようになったらよっぽどのことだと思いますね。

 

小渕:言われてません?

 

岡村:全然言われてないっす。(質問者は)気にしすぎだと思います。

 

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歌舞伎町のキャバクラが語られたのは「B Dash Camp」史上初かと思われる

 

小渕:なるほど。さすがですね。そういう意味だと、「鈍感力」っていう言葉があって、すげー大事な言葉だと思って、いつも自分の中に留めてるんですけど、岡村さんはミスター鈍感、ですよね。

 

岡村:うははは!

 

小渕:いや、そのくらいじゃないと、2000年から創業してもう17年目でしょ?

 

岡村:そうっすね。

 

小渕:なかなか持ちこたえられる企業も少ないし、ましては2007年に、かの有名なアドウェイズショックを株式市場に巻き起こして、なおまだ上場を維持して、時価総額も数百億のレベルを保つ。さすが、そのくらいの鈍感力が必要ということですよね。わかりました。若手起業家Bさんは、ネットを見ないで鈍感に生きると。そういうことで。圧力もない。わかりました! まったくなんの解決にもなっていない(笑)

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岡村を「ミスター鈍感」と呼ぶ小渕社長。物事の本質や空気をビンビンに感じる洞察力は「ミスター敏感」と呼ぶに相応しい

 

難しいことに捉われて

今というタイミングを逃してはダメだ!

 

<相談その3>

「レバレッジをかけるために最低限コストは必要だと思っているのですが、どうしてもROIが気になって投資に踏み込めません。岡村さんだったらどういうタイミングで踏み切りますか?」

 

小渕:ということを悩める若手起業家Cさんの質問ですが、まずその前に、おそらくCさんは岡村さんのこと全くわかってなくて、レバレッジて言葉すら(岡村さんは)知らないじゃないですか?

 

岡村:はい。

 

小渕:「レバレッジをかけるために」って難しいことを言われてますけど、岡村さん宛ての質問なのでぜひ答えてあげて欲しいんですけど、どうすれば?

 

岡村:そうっすね。レバレッジとかROIとか色々な言葉があるんですけど、結局は「いつ踏み切りますか?」って話じゃないですか。それは今だと思うんですよね(会場爆笑)。

 

小渕:素晴らしい!その通りです!

 

岡村:この人、本当は(踏み切るなら)今のタイミングなんだけど、レバレッジだとかROIだとか考えすぎて踏み切れないだけだと思いますね。

 

小渕:なるほどね。今日ノッてますね! 素晴らしいです。若手起業家に勇気を与える。これが醍醐味だし、岡村さんの使命だと思います。では、Cさんには「今だろ!」と。

 

岡村:今です。

 

小渕:なるほど。岡村さん本質的ですよね。これ、ぜひ持ち帰って欲しいのは、本質的であることって、すごく大事だと思うんですよ。すごく勉強になりました。ありがとうございます。ちなみに岡村さん、ROIって知ってますか?

 

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CPM、CPIといろいろありますが、岡村の中で最近HOTなのは、CPG(Cost Per Gokai)=豪快力指数とのこと。詳しくは、おくりバント高山まで

 

岡村:はい。えーっと、あの。なんか、そういう雰囲気の話は聞いたことあるんだけど、説明はできないです(笑)。CPIみたいな、なんか高けりゃ高いほどいいような数字なのかな、っていう。

 

小渕:そういうことですよね。ROIを知らなくても創業から16年(会社を)伸ばし続けることができる!という本当に勇気をもらえる岡村さんの言葉です。ありがとうございます! ちなみに、さっき岡村さんにCPMってなんですか?って聞いたときに、「MはモバイルのMじゃねーか」って(笑)。

 

運転資金がない人にオススメするのは、バイト

 

小渕:はい、相談その4。最後の相談になります。この質問の後、会場の皆さんからも聞いてみたいと思います。

 

<相談その4>

「起業して3年近くになりますが、キャッシュが底をつきそうです。メンバーも自分を信じて、ついて来てくれてますが、いつまでも不安な思いをさせるわけにもいきません。でも、事業を途中で諦めたくありません。どうしたらいいですか?」

 

岡村:うーん、これ聞いてると、キャッシュが底をつきそうとか不安とか、この人辞めたいんじゃないですかね?

 

小渕:なるほど! この事業を辞めたいと。ズバリ言うわよ!って感じで斬り込みますね、今日は(笑)。

 

岡村:正直、本当にやりたいんだったら、キャッシュとかいらないと思うんですね。

 

小渕:いりますよ。お言葉ですけど(笑)。

 

岡村:わははがは。なんとかなると思うんですよ。銀行行ってお金貸してもらうこともできれば、ベンチャーキャピタルさんに出資していただくこともできる。変な話、うちも創業当時、お金なくて僕バイトしてたんですね、訪問販売の。

 

小渕:得意分野の。

 

岡村:得意分野の訪問販売。土日に訪問販売のバイトして、そのお金を運転資金に充ててまして、本当にやりたかったらキャッシュのあるないは関係なく、たぶん色んな方法あると思うんで。

 

小渕:なるほど。「メンバーも自分を信じてついて来てくれてるけど、いつまでも不安な思いをさせるわけにもいかない。」と。社長の切なくも悲しい想いですよね。岡村さんの言うように、やりてーならさぁ(とことんやれるはず)、っていうのもあるけど。とはいえ、ついて来てくれてる、巻き込んでしまっている仲間がいるわけで、そういう人たちに不安な思いをさせたくないっていうところはどう思います?

 

岡村:やっぱ安心させたいっすよね。

 

小渕:そうですよね。それとも、不安な思いをさせてると勘違いしてるだけで、実は誰も不安じゃないって感じですか?

 

岡村:それも正直あると思います。

 

小渕:うん。

 

岡村:それ、だと思います(会場爆笑)。結論、やりたかったらやれる方法っていくらでもあると思うんですよね。今ってネット業界に優しい世の中じゃないですか。であれば、メンバーが給料もらえないっていうなら、どっかの会社でバイトしてもらって、そこからお金もらうとか。色んな方法あると思いますね。

 

小渕:この人に言えることは、やり方なんて、なりふり構わなければ色んな方法あるんだと。目的達成のために手段を選ばずやれと。できる方法を考えなさい。こういうことですよね?

 

岡村:そうです。

 

小渕:わかりました。終始一貫して本質的でありシンプルな回答だったと思うんですけど、この(質問した)若手起業家の人たちは今度直接呼ぶんで、生でディスカッションさせていただいて。ね?

 

岡村:はい。

 

小渕:ということで、まだ20分少々時間あるので会場にもし質問ある方がいれば、ぜひ生ライブでお答えしたいと思いますが、どなたかいらっしゃいますか?

 

(会場の聴衆から質問を募る)

 

質問者1:住友不動産のKです。いつもお世話になっております。

 

岡村:いつもお世話になってます。ありがとうございます。

 

質問者1:アドウェイズさんには上野からオークタワー、グランドタワーと長きにわたって当社のビルをお使いいただき大変感謝しております。この会場の中にも、うちのオフィスに入ってくれている企業さんがたくさんいらっしゃいますが、まだまだ都内にビルを作っていて、ベンチャーのみなさんに当社のビルをご利用いただきたいと思ってます。もっとこうすればビルを使ってもらえるんじゃないか?というアドバイスをいただければと思いまして。よろしくお願いします。

 

岡村:じゃあ、簡単に。(立ってお辞儀をして)本当にいつもお世話になっております。関係ない話になっちゃうかもしれないんですけど、住友不動産さんには本当に感謝してまして、うちは住友不動産以外の物件に行くつもりは一切なくて。というのも、住友不動産の担当の方っていつも良い方で。

 

僕、住友不動産のオークタワーの横のマンションに住んでたときがありまして。2011年の震災のとき、親からも兄弟からも誰からも、僕を心配する連絡は来なかったんですけど、インターホンが「プルルッ」と鳴って、住友不動産の警備室の方から「岡村さん大丈夫でしたか? なにかあったら言ってくださいね」って。

 

そのとき、住友不動産さんも地震で大変だったと思うんですけど、そんなときに他人の心配なんて、よくできるなと思いまして。僕は住友不動産さんが心の底から大好きです。

 

小渕:これで住友不動産さん入居バンバン決まりますよ(笑)。ただこれアフィリエイトなので、成果報酬で岡村さんにお願いします。結構デカいですよCPI。はい、ほかはどうでしょう? もっと刺激的な、実はこれで悩んでますみたいな。

 

質問者2:アクティブソナーのAと申します。小渕さんにはいつも(クルーズが運営する)SHOPLISTでお世話になってまして、事業提携をしてますけど、まだいまいち伸びてないなと思ってまして、どうやったら小渕さんがもっと本気でやってくれるのか聞きたいと思います(会場笑い)。

 

小渕:俺に? 岡村さんに?

 

質問者2:岡村さんにぜひ。どうやったら(クルーズとの)事業提携うまくいきますかね?

 

岡村:これ小渕さん答えて(会場爆笑)。

 

小渕:いやいや、これ岡村さんのネタなんで。岡村陽久の「勝手にしやがれ」なんで、勝手にどうぞ。

 

岡村:真面目に答えると、弊社もクルーズさんとお取引させていただいてますけど、クルーズさんて上の会社の戦略が末端の社員まで徹底されてるんですね。広告の効果ひとつとっても、クリエイティブでも、ものすごく徹底されていて、うちもクルーズさんの広告やらせてもらうときは徹底するように営業には指導してますけど・・・。

 

小渕:(質問者の)Aさんに覚悟がないっていう?

 

岡村:そうですね。たぶんないですね(会場爆笑)。

 

小渕:以上で大丈夫ですか? わははは! ありがとうございます。刺激的な質問でしたね。ほかはいかがでしょうか? 若手の方でも全然構わないですし。

 

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セッションの中で、小渕社長からネット業界で唯一無二のキャラと太鼓判を押された岡村。どちらかと言えば、おくりバント社長の高山の地元(足立区)にいそうな雰囲気

  

小渕:この企画、今後もシリーズ化して継続させていただきたいと考えていますが、賛成の皆様、拍手を!(会場拍手)とはいえ、拍手が少なくても勝手にやらせていただきます。それでよろしいでしょうか西田さん?

 

西田:聞いてませんでしたが、勝手にしやがれ!

 

小渕:はい、ありがとうございました!

 

岡村:うわっはっはっはっは。

 

会場アナウンス:ありがとうございました。岡村さん、今日すごく素敵なお靴ですね。

 

小渕:見えないかもしれないけど、(かかとで)サンダル踏んづけてます、この人。

 

f:id:okuri_bunt:20160405025701j:plainいつでもどこでも踏んでいます

 

 

編集・構成:小沼朋治