アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、今回は初めての「緊急号外」。普段は温厚なアドウェイズ社長・岡村だが、この日は社員が二度見をしてしまうほどご立腹であった。なぜ、彼は憤っているのだろうか。“あの世間を騒がしているイベントについて伝えたい思いがある”と語る岡村の真意とは?久しぶりの時事ネタを、最後までお見逃しなく。
アドウェイズ岡村:あ、高山さんすいません、急に呼び出してしまって。あの……実はどうしても伝えたいことがあるんですよ。
おくりバント高山:え、どうしても伝えたいこと……? 一体、何がどうしたんですか?
いつものようにアドウェイズ岡村に急に呼び出されたおくりバント高山。急に呼び出されたので髪型が整っていない、というわけではなく、常日頃からおくりバント高山の髪型は整っていない。
岡村:あの“世間を騒がしているイベント”についてどうしても伝えたい思いがあるんです。
高山:あ……、ハロウィンのことですね。
軽トラを倒そうとする若者への対処法
岡村:ここ最近、ハロウィンがかなり話題になっているじゃないですか。メディアで報道されたニュースを見て僕はとてもビックリしましたよ。例えば券売機に水を注ぐなんて、器物破損です。 痴漢、スリなどの問題は本当にダメなことだと思ってます。ゴミのポイ捨てもあり得ないですね。
高山:この日だけ日本の治安が悪くなった感じがします。
岡村:特に暴徒化した若者たちがトラックを横転させた“軽トラ問題”なんて、本当にダサいと思うんですよ。
岡村:あのですね、軽トラなんてね、あんなの一人でも引っ繰り返せますから。
高山:え……?
岡村:あんなに“か弱い軽トラ”を大人がよってたかってひっくり返すなんて、大人が小学生をいじめてるようなものです。あの若者たちはですね、弱いものいじめをやっているんですよ。
高山:……。
岡村:例えば戦車のような重い車を皆でひっくり返したんだとしたら、まだ理解ができます。しかもそこに「戦争反対!」みたいなメッセージ性があるものだったら、何か意味のあることなのでしょう。とはいえ今回の車は軽トラックじゃないですか。
高山:はい。
岡村:そもそも誰の所有物か分からないものをひっくり返すこと自体が良くないし、なおかつ弱い者いじめをして、それをあたかもスゴい感じで振舞ってるのが、ダサすぎますよね。周りの大人も止めるべきですよ。
高山:確かにまあ…。でもこういう問題って、来年のハロウィンとかでも起きてしまいそうですよね。
岡村:まあ、「去年盛り上がってたらしいから今年もやっちゃおう」的なノリで、軽トラを倒す人が現れるかもしれません。
高山:来年もしその場に出くわしたら、どうやって止めたらいいんでしょう。僕、出来れば喧嘩には巻き込まれたくないですし…。
岡村:周りで見てる大人はちゃんと注意すべきですよ。
高山:そうっすよね……。もちろんそれは分かるんですけど、実際にその場にいたら怖くて注意するの難しいと思うんです…。揉めることなく、阻止する方法ってあるんでしょうか…?
岡村:揉めることなく注意できる方法がありますよ。
高山:え?
岡村:例えば、報道カメラマンの仮装をするんです。
高山:...それでどうするんですか?
岡村:次に、その軽トラに群がる若者に向かって「すみませーん! みなさんのお写真を撮らせていただけますか?」って言うだけです。
高山:ん、え……??
岡村:若者の注意を引いたら、軽トラに群がってる状態で一枚。 次に「すみません。ちょっと降りて並んだ状態でも撮影したいんですが」と言ってもう一枚。
岡村:これで、みんな軽トラから降りましたね。
高山:確かに…。
岡村:それで次に、「すみません! トラック抜きで写真を撮りたいので、もう少し移動してもらってもいいですか?」と叫んでトラックと若者の距離を離すんです。
高山:なるほど。
岡村:その場から移動をしたし、写真を撮られることに集中をした若者は、また軽トラに戻って騒ぐなんてことをしないと思うんですよね。酔いが覚めるんです、これで。
おくりバント高山に向かって真面目に説明をするアドウェイズ岡村。“最近の若者に怒るおじさん”を味わっているのか、いつにも増して真剣な面持ちだ。
図1.「軽トラックで騒ぐ若者の誘導方法」
ゴミを捨てて帰ろうとする若者への注意の仕方
高山:では、トラックに引き続き今年も話題になっていたのが“ゴミ問題”だと思うんですけど、ゴミを捨てようとしてる人への注意の仕方ってあるんでしょうか? さっきと同じく喧嘩はしたくないので平和な方法があれば…。
岡村:ま、それも簡単ですよ。ゴミ箱の仮装をしたらいいんです。
高山:ゴミ箱…?
岡村:はい。ゴミ箱の仮装をして、目の前でゴミを捨てた人のゴミを持ってその人の近くに行くんです。で、「すみません。このゴミ頂戴してもいいですか?」って言ってゴミを頂くんです。そうすれば「いいよいいよ! いや、あ、すみません、これ僕のです!」ってなりますよね。
高山:確かにそれだったら揉めごとは起こらないですね。
岡村:しかもこちらからアクションを起こさずとも、みんながゴミを持ってきてくれるんです。イベントを楽しみながら、街をきれいにできるんですよ。
高山:聞いている限りだと、素晴らしい取り組みですね。
岡村:そうなんです。これは5人くらいで回るのがベストですかね。いかなるトラブルにも対応できるし、5人いれば5倍ゴミが集まるので。
高山:なるほど…。
「自分で出したゴミは自分で処分するべき。ゴミを持ち帰らない奴はゴミのような人間なんです」とゴミについて強く語るアドウェイズ岡村だが、先ほどからずっと肩にゴミがついていることに気づいていない。
高山:あの、そろそろ岡村さんの怒りが静まってきたと思うのでお知らせしたいんですが、実はぼくハロウィンが大好きで、毎年コスプレをしていまして……。
岡村:はい。
ハロウィンの仮装を家族で行うことを毎年楽しみにしているおくりバント高山。これは去年の写真であるが、町内会のハロウィン大会でグランプリを獲ったらしい。
高山:最初にお知らせしておらず、すみませんでした…。
岡村:いや、良いんですよ。全然気にしないでください。というかですね、僕はあくまでも“最近の若者に怒っているおじさんの気持ちを味わいたい”からこうやって言っているだけで。だから普段から別に怒っているわけではないし…。
なんなら僕はハロウィンも仮装もしたことがないです。
高山:あ、それなら良かったです…。安心しました。
岡村:っていうか高山さんは、通常状態でコスプレみたいなもんじゃないですか…。
高山:確かに…。
ということで無事、アドウェイズ岡村が“若者に怒るおじさんの気持ち”を理解することができ、今回の「勝手にしやがれ・緊急号外」は閉幕した。ここまで読んでいただいた皆さんは、今後も起こり得るかもしれない「渋谷・ハロウィン」の対策方法について理解を深めることができただろうか。
次回はいつものように、アドウェイズ岡村がユーザーの悩みに答えていく。乞うご期待あれ。
編集・構成:長橋諒