岡村陽久の勝手にしやがれ

あなたの相談を岡村流「勝手な解釈」で解決。ITのことから、世の中、男女、不条理まで

【第43回】2019年、新しい趣味を見つけました。アドウェイズ岡村がキャンプの魅力について語る

アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第43回。今回は年初めということもあり、恒例となりつつある“アドウェイズ岡村の今年の目標”をお送りする予定…だったのだが、アドウェイズ岡村は「目標どころではない」とおくりバント高山をまくし立てた。なにやらアドウェイズ岡村は新年早々“ハマったこと”があるらしく、それについて話したいらしい。果たしてその“ハマったこと”とは一体何なのだろうか。2019年最初の「勝手にしやがれ」をお楽しみに。 

 

 

アドウェイズ岡村が見つけた新しい趣味

 

 

おくりバント高山:岡村さん、あけましておめでとうございます。

 

アドウェイズ岡村:あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 

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高山:ん、どうしたんですか、岡村さん。そんな浮かない顔をして…。次回の勝手にしやがれは“新年の目標を語りたい”って、この前言ってたじゃないですか。

 

岡村:ああ、新年の目標……。それどころじゃないくらい、いま辛いことがあるんですよ。

 

高山:え、辛いことですか? 岡村さんに悩みがあるなんて珍しいですね…。あの、僕でよかったらなんでも聞きますよ?

 

岡村:ええとですね、早くキャンプに行きたくて辛いんです。

 

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高山:は……? 

 

キャンプにハマったアドウェイズ岡村

 

 

高山:え、キャンプってどういうことですか? 岡村さんキャンプなんて好きでしたっけ?

 

岡村:実は去年の11月に初めてキャンプに行って、そこからめっちゃハマってしまったんです。今年になってから、もう4回は行っているくらいに。

 

高山:いやいや今年って、まだ1月中旬じゃないですか。ちょっとハマりすぎじゃ……

 

岡村:はい、ハマってます。でもそれが何か…?

 

高山:あ、えっと…。すみません、とりあえず聞いておきますけど、どうしてキャンプにハマったんでしょうか。

 

岡村:順を追って話しますと、僕、この歳になるまでキャンプって行ったことなかったんですよ。子供の頃、寝袋を親に買ってもらって毎日ベランダで寝ていたほど興味はあったのですが。

 

高山:そうだったんですね。

 

岡村:そんな記憶の片隅に残っていたキャンプだったんですけど、11月にアドウェイズの中にキャンプにハマっている社員がいることを知りまして。で、時間があったので一緒に付いて行くことにしたんです。そしたら案の定めちゃくちゃ寒くて。群馬の山奥ですからね、そりゃ寒いんですけど。で、僕はその寒さにすごく感動したんです。こんな寒いことってあるんだ、こんな寒い中寝なきゃいけないんだ、と。

 

高山:どの辺が感動ポイントなのかわからないです。

 

岡村:まあ、その日は全然寝れなかったんですが…。でもそのおかげで、“寒さと戦う気持ち”が湧いたんですよ。次は寝てやるぞっていう。で、12月にもう一度同じところに装備を整えて向かいました。

 

高山:そこからどんどんハマっていったと。

 

岡村:はい、戦うのが楽しくて仕方ないんです。

 

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「基本的には何人かメンバーを揃えて行くが、いずれはソロキャンプも挑戦してみたい」と語るアドウェイズ岡村。ただどうしても今すぐキャンプをしたいという衝動が出てくるようで、そのような際は「自宅の前でテントを張ってキャンプをするんです。もう2回もやりました」とのこと。

 

アドウェイズ岡村が語る、キャンプの魅力

 

 

岡村:まあよくある話かもしれませんが、キャンプって日常と比べて全くの別世界なんですよ。僕らが普段暮らしている環境って、暖房が効いてて、いつでも冷たい飲み物や暖かいご飯も食べられて、テレビやネットも自由に繋がる。でもキャンプではお湯を沸かすのも一苦労なんです。要するに会社で飲むコーヒーも美味しいけど、キャンプ場で豆から引くコーヒーは全然違うんです。

 

高山:確かによく聞く話ですね。

 

岡村:僕もよく聞く話だと思っていたんです。しかしですね、実際にキャンプに行くとその価値観が本当に変わるんですよ。普段当たり前だと思っていたことが5倍、いや10倍は変わりますから。コンビニで買ったレトルトカレーが、もうやんカレーに昇華するレベルです。

 

高山:まじっすか。 

 

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写真はアドウェイズ岡村が作った、もうやんカレーに昇華したコンビニのレトルトカレー。ちなみにもうやんカレーとは、アドウェイズ本社がある住友不動産新宿グランドタワーから徒歩30秒の場所にあるカレー屋のことだ。(他にも全国にて10店舗営業中)ランチビュッフェが大人気らしい。

 

高山:飯がそんなに美味くなるなら、僕も少しは興味があります…。

 

岡村:あのですね。美味いとか美味くないとかもそうですが、例えばカップラーメンを食べること、それは実はめちゃくちゃ楽しいことなんですよ。

 

高山:え? 楽しいこと?

 

岡村:この世にはカップラーメンの食べ方が2つあるのですが、実は知らない間にみんな“つまらない方”を選んでいるんです。

 

高山:どういうことでしょうか。

 

岡村:文明パターンの場合、ガスコンロでお湯を沸かしますよね。で、3分経ったらそれで食べる。これは面白くありません。ただ、サバイバルパターンの場合、まきを割る、火を起こす、お湯を沸かす、という工程があって、やっと食べることが出来るんです。

 

高山:なるほど…

 

岡村:要は、みんな“火”と“お湯”を生み出すことをショートカットしていて。でも、実は一番そこが楽しい所なんです。楽しい所を削ったら、ご飯の美味しさも削れていくじゃないですか。でも、キャンプは自然に楽しみを作ってくれるんです。

 

高山:えっとまあ、言いたいことはわかります。 

 

岡村:言うなれば、コーヒーは10倍美味くなりますからね。あのルノアールのコーヒーより美味いんですよ。正直な話、キャンプのコーヒーを飲んだ後じゃルノアールに行けませんから。

 

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IT企業の社長であるアドウェイズ岡村だが、「極力文明に頼りたくない。文明によって失われたものを取り戻したい」と豪語する。なおキャンプ中はスマホは使用しても良いが、仕事は極力してはならないというマイルールがあるようだ。

 

 

僕らのDNAの大半ってキャンプのDNAが埋め込まれている

 

 

高山:あの、ここまで熱く語っていただいた上で、とても憚られるんですけど……僕、キャンプ苦手なんですよ。

 

岡村:あ、そうなんですか。

 

高山:すみません、なかなか言いだすタイミングが難しくて…。キャンプで食べるご飯には興味があるのですが、僕は準備が苦手なんです。キャンプどころか、人生で一度も自分で洗濯機を回したことないくらいに。

 

岡村:あーいや、全然いいですよ。全く問題ないですね。

 

高山:え、良いんですか…?

 

岡村:はい。僕は本来ならば全部やりたいんで、キャンプに携わることを。だから何もやりたくないっていう人は大歓迎です。高山さんがいたら、全部僕が出来るじゃないですか。

 

高山:あ、そうなんですね。てっきりキャンプ好きな人って、皆で盛り上がろうぜ! でも仕事はちゃんとしろよ! みたいな感じだと思ってました。

 

岡村:そんなことないんです。ずっとその辺フラフラしてて良いんですよ。高山さんは飯を食うときに盛り上げてくれるくらいで良いんですから。

 

高山:あ、良かったです。引っかかっていた心の荷がおりました。

 

岡村:まあ、キャンプに対する価値観は人それぞれだとは思いますが、僕はそう思っています。そして、絶対に誰もがキャンプをやったほうがいいとは思っていません。ただ僕はたまたまキャンプが好きだったっていうだけですから。でも、僕らのDNAの大半ってキャンプのDNAが埋め込まれていると思うんですよ。火を見ると安心するってあるじゃないですか。原始的な目線で見るとですけど。

 

だからもし1mmでも興味があったら行ってみて欲しいですね。僕のように、実際に体験をしてみたら好きになる人が多いと思うので。

 

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写真はアドウェイズ岡村が実際に立てたテントである。11月にキャンプデビューをしたのにも関わらず、アドウェイズ岡村はこの3ヶ月の間にテントを3回も変えているらしい。なおその間、おくりバント高山はラーメン二郎の好きなトッピングが10回変わったようだ。

 

高山:ちなみにもし僕がキャンプに行くとしたら、守らなくてはならないマナーとかってあるものなんですか? キャンパーってなんか怖いイメージがあって。

 

岡村:基本ゴミは全て持って帰る。人がいるところはうるさくしない。とかそういう人として守らなくてはならないマナーはありますよ。ただ、基本的には自由にやったら良いと思います。ちなみに僕らの場合は周りのキャンパーにテントの工夫とかを一回一回聞きに行きますけど、みんなとても親切にしてくれます。

 

高山:なるほど、そうなんですか。

 

岡村ネットで情報を得るのではなく、プロのキャンパーに聞くことが大事なんです。例えば広葉樹と針葉樹の使い方とか、ネットには詳しく書いてないですからね。現地で人の話を聞くっていうのが一番なんですよ。

 

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「新宿に土地を買って、毎日テントで寝たい」と語るほどアドウェイズ岡村はキャンプにハマっている。なお冬は寒さと戦うことを主としているが、夏は暑さと戦う予定だという。その上で一般的なキャンプのベストシーズンと言われる春・秋については「戦うべきものが見つからないのでは」という心配に駆られているとのこと。

 

高山:そういえばキャンプの話ばかりになってしまいましたけど、岡村さんが去年までハマっていた“釣り”はもうしないんですか?

  

岡村:いえ。釣りはもちろん並行して続けていますよ。キャンプは釣りの延長ですから。

 

高山:延長、ですか。

 

岡村:近い将来、さらにキャンプから派生して、狩猟とかテント泊登山などのサバイバル領域をもっと攻めたいんです。魚を採り、野菜を採り、イノシシを採り、キャンプを張ってそこで寝る。要するに釣りはこの最終目標達成のために必要不可欠なんですよ。

 

高山:えっと…。岡村さんは一体、何を目指しているんですか…?

 

岡村:最終目標は完全自給自足です。

 

高山:やはり……。

 

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完全自給自足生活を目指すアドウェイズ岡村。キャンプを始めたばかりの頃、煙が充満したテントで寝てしまうミスを犯し、一酸化炭素中毒になりかけたことがあるらしい。アドウェイズ岡村のようなキャンプ初心者の方は、くれぐれも注意が必要だ。

 

岡村:今年、いや来年中には狩猟の免許を取れるように頑張ろうと思っています。 

 

高山: あ、はい、陰ながら応援しています…。

 

 

 

ということで無事、アドウェイズ岡村が自分の思いを伝えることができ、今年初めての「勝手にしやがれ」は閉幕した。ここまで読んでいただいた皆さんは、アドウェイズ岡村の考え方に理解を深めることができただろうか。

 

次回も引き続きアドウェイズ岡村は、サバイバルについての話をするようだ。乞うご期待あれ。

 

 

 

編集・構成:長橋 諒