岡村陽久の勝手にしやがれ

あなたの相談を岡村流「勝手な解釈」で解決。ITのことから、世の中、男女、不条理まで

【第28回】なぜ「女性をいじめる」のはいけないのか? アドウェイズ岡村が自ら掲げる「男道」について熱く語る。

 

アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第28回。今回はいつものように社長室でアドウェイズ岡村の話を聞く……という流れだったのだが、この日は岡村の様子が普段とは違うようだ。集合の時間になっても一向に社長室に現れないアドウェイズ岡村。彼は一体、どこで何をしているのだろうか……そして、おもむろに話始めた「アドウェイズ岡村の男道」についてとは? 最後までお見逃しなく。

 

 

9月某日 住友不動産新宿グランドタワー 地下駐車場にて

 

 

岡村:今日は、最初だから……。まあ、コレを使うか……。

 

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住友不動産新宿グランドタワーの地下駐車場に訪れたアドウェイズ岡村。おもむろに釣竿を手に取り、周囲をくまなく確認してから外に向かっていく。

 

岡村:まあ、とりあえずはこんなところかな……。

 

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アドウェイズ岡村が真昼間に歩いているこの地下駐車場は、車の収容台数が446台と中々に広い。なお駐輪場は259台分、バイク置場は32台分の収容が可能である。

 

岡村:(電話を取る岡村)もしもし、高山さん。これから外に来てもらえますか? ビルの裏口で待ってます。

 

高山:え? はい、わかりました…。一旦向かいます。

 

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おくりバント高山を外に呼び出したアドウェイズ岡村。約束の時間になっても社長室に現れず、普段とは雰囲気が異なる岡村に対し、おくりバント高山は少し心配しているようだ。

 

高山:今日はどうしたんですか……? いつものように会議室で「最近のテレビがつまらない」っていう話題について話すんじゃなかったんでしたっけ……。

 

岡村:それがですね……。最近の「勝手にしやがれ」、ちょっと変化がない気がするんですよ。もう何回連続で同じ部屋で撮影してるのかなって思いまして。まあ、そろそろ表情を作るのも疲れてきたっていうのもありますし。ということで、今日は外に繰り出そうと思ったわけです。

 

高山:……なるほど、そういうことだったんですね。でも、どちらへ今日は向かうんですか? 

 

岡村:まあ、目的地はこの際置いておいて、僕はとにかく言いたいことがあるんですよ。

 

高山:はぁ…。といいますと……

 

岡村最近の男どもの「男道のあり方」についてです。

 

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アドウェイズ岡村は、住友不動産新宿グランドタワーから歩いて10分ほどの場所にある「北新宿」に向かうようだ。ちなみにこの周辺は比較的家賃も安いので、サラリーマンの一人暮らしにもオススメである。

 

高山:えっと、最近の男どもの「男道のあり方」というのは……?

 

岡村:ここ最近、ネット上で女性が叩かれていることが多いと思うんです。僕は、それはちょっと僕の考える男道と違うんじゃないかなと思うんですよね。

 

高山:はあ……。

 

岡村:まず前提に、「女性をいじめる」のはいけないことなんですよ。男たるもの、男性は女性を守るべきなんです。これは、たとえ情報化社会になって時代が進もうとも、やっぱり変えちゃいけない普遍的なところだと思うんですね。

 

高山:確かに最近、とある女優さんとか、最近上場した社長さんとか……世間から叩かれているケースが目立ってますね。

 

岡村:まさにそうなんです。僕の男道で考えると、「男が女を叩くことなどありえない!」と思っています。だって、女性を叩くような男なんてかっこ悪いし、モテないじゃないですか。

 

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ちょうどいいスペースを見つけたので、アドウェイズ岡村は自慢の釣り道具を置いてこの場でトークを展開するようだ。熱く「男道」を語る岡村だが、ここは場末のスナックではないのはもちろん、飲んでいる飲み物は三ツ矢サイダーである。

 

高山:岡村さんは女性に手を出したことはないんですか?

 

岡村:まあ、実はあるんですよね……。小学生の時にクラスの女の子に手を上げて、泣かせてしまったことがあるんです。その時、先生にこっぴどく怒られて……、しかも、しばらくクラスの女の子から相当嫌われてしまいまして。その事件があってから、理屈は分からないけど、「女の子に暴力をふるったら先生にボコボコにされる!」「クラスの女の子に嫌われる!」ということを学んだんです。それが今でも体に染み付いているんですよ。

 

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「古代エジプト社会に男女差別はなかった。アドウェイズの社内にも男女差別はない。区別されるのはトイレだけだ」と語る、最近髪を切ったアドウェイズ岡村。

 

岡村:例えば、“先日上場した「ウォンテッドリー株式会社」の仲社長を批判した人”って、その会社の社員でもなければ株主でもないし、基本的に“その社長”と関係ない人じゃないですか。ってことは、つまるところ、平たく考えれば「男か女」ってことだけなんですよ。そんな関係値の少ない人が1人の女性を叩くなってことです。

 

高山:1人の女性を一方的に叩くのが良くないってことですね。

 

岡村:そうですね、意見の言い合いのような「議論」であれば問題ないと思います。今回の場合は、ちょっと違うんです。不確かな情報に基づく、一男性による一方的な一人の女性に対する、「言葉」を使った暴力なんですよ。

 

高山:(急に難しい言葉を使い出したな……)街で知らないおじさんから、急に暴力を振られてきたようなものですね。

 

岡村:まあ、そんなとこです。例えば不倫をしたとか、人を殺したとか……そういう「事実」に対しての批判は仕方のないことだと思います。ただ、まだ「わからないこと」に対して、当人が悪く見えるように一方的に批判をするのは違うんじゃないかなと。しかもこういうことをするやつは絶対にモテないんですよ。

 

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おくりバント高山が本日付けているティアドロップ型のサングラスは、マイケルジャクソンや中田英寿も愛用していた「レイバン」の「Aviator」……ではなく、ダイソーで購入した108円のものである。

 

高山:でもなんで、女性を叩いてはいけないのでしょうか? 根本的なことだと思うんですけど。

 

岡村:それはですね……。モテない……、じゃなかった、例えば、男性が男性をいじめていいなんて法律もないし、男性が女性をいじめてはいけないなんて法律もありません。結局元をたどれば、何もないと言えば何もないんです。

 

高山:何も……ないんですか……?

 

岡村:ないんです。ただやっぱり……「男」として生まれたからには「男らしく」生きたいじゃないですか。それが僕の男道なんです。

 

高山:なる…ほど……。(妙にざっくりしてるな……)

 

岡村:男らしさってつまるところ、僕が思うに女性にモテることなんですよ。男は女性に「あの人、素敵だなぁ」と思われてなんぼです。そう考えると、男が女をいじめていいのかと。これではモテに全く繋がらないんですよね。

 

高山:確かに女性をいじめているような男は、男性からも女性からも好かれないですからね……。

 

岡村モテるために生きてるんですから、僕は。いや、男は。

  

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とはいえ、最近女性からモテていないと語るアドウェイズ岡村。「東京オリンピックの頃にはめちゃめちゃモテてますよ。これから先、モテまくって大変になるかと思います」と自らの未来を予想していた。

 

高山:じゃあ例えば、岡村さんのお友達が「女性を叩く」ようなことをしていたらどうされますか?

 

岡村この世のものとは思えないくらい激怒します。絶対に。僕の友達だったら尚更です。これは、例え上司でもそうですね。僕にとっては友達も上司も大事。その大事な人が間違ったことをしていたら、僕が小学生の頃に女の子を殴ったときの先生からの教えを心から教え込みます。

 

ちなみに、男が生きていくなかで「やっちゃいけないこと」が3つあるんですけど、知ってますか?

 

高山:借金とか、ギャンブルとかですかね……

 

岡村:違いますよ。それは……

 

「家族の金に手を出す」ことと……(特におばあちゃんの金はダメ)

 

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岡村:「犯罪に手を出す」ことと……

 

 

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岡村:そして、「女・子供に手を出す」ことです。

 

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先日家族の金に手を出し(貯蓄)、なおかつ中学生の頃に線路を歩いて渡ろうとした経験がある(未遂)おくりバント高山だが、「女・子供に手を出す」ことは絶対にしてはいけないと心に決めているようだ。なお、おくりバント高山の「男道」はまたの機会にお伝えしよう。

 

高山:なるほど……。

 

岡村この3つは、いかなる時もやっちゃいけないんですよ。まあ、その女性社長の批判をされた方がどう思って書いたかはわかりませんが、結局男が女を叩くと、「モテなく」なっちゃっても仕方ないんですよ。最終的に自分に帰ってきて、誰も得してないですし。

 

高山:そういう人って、レストランに行って、店員に暴言吐いちゃいそうですね。

 

岡村:かもしれないですね……。

  

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「でもこの前の女性議員が秘書の男をいじめた件、あれはいいんですか?」との問いには、「あれは……(笑)駄目ですね!あれはあれで問題です!」とアドウェイズ岡村は語る。

 

 

最後に、記念撮影をして本撮影は終了した。

一緒に写ってもらったのは、北新宿の路地を歩くおじさん二人だ。「釣りするの? 今晩のおかずにするんだったら、俺手伝うよ?」とおじさんはアドウェイズ岡村に手を差し伸べていた。

 

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男道を極めた先輩達と写真を撮らせてもらったアドウェイズ岡村。これもまた、岡村が描く「男らしさ」を追求した結果である。

 

高山:ちなみに岡村さん、なんで今日釣りしてたんですか?

 

岡村:……。それは次回に話すよ。

 

高山:え……。

 

 

■本日使用した釣り道具

 

【ロッド】
DAIWA
SALTIST BS 66ML

【リール】
DAIWA
スピニングリール17 THEORY 2510PE-H (2500サイズ)

【ルアー】
Megabass
X-80SW

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

編集・構成:長橋諒

写真:morimi 

【第27回】中卒ヤンキーに人生の選択肢を与える? アドウェイズ岡村が元ヤンたちと「第0新卒」について語る

 

アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第27回。この夏の東京は21日連続で雨の日が続いていたが、アドウェイズの会議室でも雲行きが怪しい話が繰り広げられていた。中・高卒者向けのインターンシップ「ヤンキーインターン」を展開する会社「ハッシャダイ」の社長がアドウェイズ岡村の元に訪れたからである。自らも中卒であるアドウェイズ岡村が彼らにかける言葉とは。そして「ハッシャダイ」とはどんな会社なのだろうか。世の中の中卒・高卒の方々はもちろん、大卒も専門卒も帰国子女も最後までお見逃しなく。

 
 
8月某日 アドウェイズ社長室にて
 

 

岡村:お足元が悪い中、ご足労いただいて、どうもありがとうございます。で……今日は僕にお話があるとかないとか……

 

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先日アドウェイズ岡村は、「NEXT STAGE TOKYO」という非大卒と企業を繋げる新しい就活イベントにパネルディスカッション形式で登壇したのだが、そのイベントを共催していたのが株式会社「ハッシャダイ」であったのだった。

 

久世:お世話になっております。先日はどうもありがとうございました。改めましてご挨拶をさせていただきますと、わたくし株式会社ハッシャダイの久世大亮と申します。本日は岡村さんにお伝えしたいことがあり、お伺いさせていただきました。あの時は時間も少なく、ほんのちょっとしか喋れなかったので……

 

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彼の名前は久世大亮(23)。パッと見、どこにでもいそうな好青年だが、株式会社ハッシャダイを立ち上げた“代表取締役社長”である。

 

岡村:ごめんなさい、その前に……。目の前にいる人たちがちょっと怖いんですけど……。殴り込みにでも来たんですか? 見るからに元ヤンですよね?

 

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久世:……怖がらせてしまってすみません。彼らの風貌は見たまんま怖いかもしれませんし、確かに元ヤンなのですが、僕たちは喧嘩をしにここに来たわけではないんです。

 

岡村:というと…?

 

久世:僕らはいま、「中卒」についての取り組みをしているんです。その事業を今後行っていくゆえで、「IT業界での中卒の先駆者」である岡村さんに一言挨拶をしなければならないと思い、本日お伺いさせていただきました。

 

岡村:そう…だったんですか……。確かに僕は「IT業界での中卒の先駆者」ですが…。怖い人たちにはあまり慣れてないので、少し動揺してしまいました…。

 

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身の危険が迫っているのかと悟ったアドウェイズ岡村は、急遽おくりバント高山を電話で呼び出し隣に座らせた。ちなみにおくりバント高山はいかにも喧嘩が強そうな風貌であるが、ヤンキーを見ると中学生の頃にカツアゲにあったトラウマを思い出し、気弱になってしまうのだった。

 

岡村:それで……どんな取り組みをやっているんでしょうか? まさか、怖いヤンキーの支援とかじゃないでしょうね?

 

久世:さすが岡村さん、その通りです。 

 

岡村:は……?

 

 

「ハッシャダイ」とはどんな会社なのか?

 

 

岡村:最近はヤンキーが少なくなってきて、安心して深夜のコンビニに行けるような世の中になったというのに……ヤンキーを増やすなんて、とんでもない! 

 

久世 :いや、違うんですよ岡村さん、僕らはヤンキーに選択肢を与えているんです。

 

岡村選択肢?

 

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ヤンキーに選択肢を与えていると発する、株式会社ハッシャダイの久世社長。彼曰く、地方に在住のヤンキーには多様性がなく、将来を選択する自由がないのだという。

 

久世:僕らハッシャダイは、主な事業として、中・高卒者向けのインターンシップ「ヤンキーインターン」を展開しています。これは実際の企業でインターンとして働きながら社会勉強をすることができる仕組みで、インターン生には食事や住まいなど、生活インフラを無償で提供しているんです。

 

岡村「ヤンキーインターン」ですか……しかも無償なんですね。

 

久世:はい。「ヤンキーインターン」の対象は、地方在住の16歳から22歳までの中・高卒者。“熱意”がある元ヤンの上京を、僕らは応援しているんです。ちなみにこのような“新卒よりも早く社会に飛び出た勇気ある彼ら”を 「第0新卒」と定義しています。

 

岡村:なるほど……ヤンキーに東京での仕事を与えることで、人生の選択肢を与えているんですね。でも、どうしてこのような事業を始めたんですか? まさかNPOとかではないですよね? 

 

 

友達の更生をしようとしたら、それが事業に繋がった

 

 

久世:はい。隣に座っている二人は地元の友人なのですが、最初はこいつらを更生させたかったんです。いわゆる地元のヤンキーで、クズみたいな生活をしていたので……

 

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左から藤川氏、右は近藤氏。「こいつらはクズだった」と語る、久世社長の旧友たちだ。二人とも以前はスーツを着て仕事をする想定が出来なかったと語るが、今はスーツ姿がよく似合っている。

 

久世:最初は二人を営業として雇って会社を起こしたんですけど、うまく進んでどんどん人が集まってきて……。それで、元ヤンの人材は価値があるなと思ったんです。今後の日本には二人のような「第0新卒」の人材が必要なのではと。

 

岡村:なるほど。すごくいいお話ですね。もともとは人材紹介をやろうということではなくて、二人に営業をさせたかったと。ちなみにお二人は“クズみたいな生活”をしていたとのことでしたが、一体どんな生活だったんですか?

 

藤川:僕は、運送の仕事をしながら暮らしていたんですけど、休みがあるとスロットやパチンコ。たまにボーリング……といった典型的な地元のヤンキー生活をしていました。

 

岡村:ああ……藤川さん、典型的な不良の顔してますもんね。

 

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藤川:よく言われます(笑)

 

岡村:そのときの久世さんの姿を見てどう思ってたんですか?

 

藤川:久世は高校の時までは一緒に遊んでいた友達だったのに、彼だけが大学に行っちゃったんですね。それで激変して……。僕は何も変わっていなくて…正直うらやましかったです。その頃は“お金を持っている人=悪”みたいなイメージがあったんですけど、久世にはそういう感情も抱いてました。

 

近藤:また、僕は新聞配達と鉄拳をずっとしていて……。

 

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画面上でもリアルでも殴っていたと語る近藤氏。友達に医学部を受けると行って新聞配達のアルバイトをしていたが、蓋を開けてみればゲーム三昧の毎日だったいう。

 

近藤:僕は「自分は肉体労働しかできないのかな」と思っていました。諦めようとしていた時に、藤川が久世から声をかけられたことを知って、何年かぶりに久世に連絡したんです。こういう話聞いたんだけど、僕も一緒にやらせてくれへんかと。

 

岡村:自分が持っていたプライドとかは捨ててってことですか。

 

近藤:そうですね。捨てて、心機一転です。自分からアクションをしなかったら、俺の人生ここまでだなと思いまして……。

 

岡村:めちゃめちゃカッコいいですね! それって100人中99人はできないと思うんですよ、自分との葛藤で。相手を認めて、あいつの方が頑張ってるし俺も頑張ろうってなるって、これ実はすごい大変なことですよね。

 

近藤:そうですね、僕の人生で一番頑張ったことだと思います。

 

岡村:いやいや、これからの人生、頑張ることが山ほどありますよ(笑)

 

 

ハッシャダイにはどういう人材が集まっているのか

 

 

岡村:気になったんですけど、「ハッシャダイ」には、どういう人材が集まっているんですか? どうしても中卒や高卒って、勉強もできない仕事もできない、“中途半端なやつら”だと思われるじゃないですか。僕もそうだったので、気持ちはよくわかるんです。

 

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藤川:隣にいる水谷が、実際に「ヤンキー・インターン」で社会経験を積んでいるインターン生です。実際にお会いした方が早いと思い、今日は連れてきました。

 

水谷:今日はよろしくお願いします。僕は高校卒業後、ラーメン屋さんに就職したんですけど、その頃は暴走とか喧嘩とか、結構やんちゃをしていて……。ハタチくらいになったら自分も周りも落ち着くんだろうなと勝手に思ってたんですけど、なにも変わらなかったんです。それで、ふと気付いた時に「このままじゃヤバイな」と思って。で、友人が久世さんのことを知っていて、ヤンキー・インターンの話をつなげてもらったんです。

 

この動画を見て、水谷氏は自分からヤンキー・インターンに通いたいと思い、久世社長に連絡をとったそうだ。現在彼は、営業職のインターンをしながら自分の人生を見つめ直している。

 

岡村:いつか変わりたい、いつか変わりたいとずっと思っていて……。でもどう変わっていいかわからなかったということですね。

 

水谷:そうですね。本音を言うと、地元のしがらみとかめっちゃキツくって。もう本当、東京行くしかないと思ったんです。

 

岡村:でも、東京に来てからの仕事も辛くないんですか? 環境が一気に変化して、ついていけないとかもあると思うんですけど…。

 

水谷:インターンに参加する前の自分の生活が本当にイヤだったんです。自分は底辺だと感じていて。だから、自分が元々いたところに比べれば今の環境の方が全然良いなと思っています。同じような生活をしていた人生の中で、新しいことに挑戦するってことだけで楽しいんですよね。

 

岡村:でもさ、でもさ……正直な話、営業職ってめっちゃ辛いじゃないですか。僕だって、4年間営業やってて、5回も飛んですますからね? 辞めたくなったりしないんですか?

 

水谷:たとえ辞めて前にいた場所に戻ったとしても、僕らって未来がないんですよ。それが逆に僕らの強みだと思っていて。例えば大学に行って、普通の会社に就職して、営業に配属されていたら、絶対に諦めていたと思うんですよね。僕も含めて、ハッシャダイのヤンキー・インターンには「あそこには戻りたくない」という人がたくさん集まっているんです。

 

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京都出身の水谷氏は、写真の通り相当のイケメンであるが、女性と会話をするのは少し苦手なのだそうだ。ただ、見た目とのギャップにますます女性は心を奪われていくのだとか(藤川氏談)

 

岡村:ポテンシャルがめちゃめちゃ高いんですね。でもなんで、元々東京に出てこようという気持ちがなかったんでしょうか。みなさん以外にも、まだまだ世の中にはくすぶっているヤンキーや元ヤンの人たちってたくさんいると思うんですよ。 

 

藤川:ぼくら、地元を出たことがなかったんですよ。東京に遊びに行くなんて発想もなかったですし……

 

近藤:一歩を踏み出す勇気がなかったんだと思います。僕らって京都に住んでいたんですけど、隣の大阪ですら遊びに行くことが一年に一回あるかないかくらいだったんです。びっくりするくらいコミュニティーって狭いんですよね。

 

岡村:コミュニティーが狭いなっていうのは、当時から気付いていたんですか?

 

近藤:全然気付いていなかったです。東京に出てきてから、いかに狭い世界で暮らしていたのかなと……山科区(京都の地元)が世界のすべてでした。

 

藤川:もし自分の世界を変えたいと思っている人がいるとしたら、街を出るとかでも何でも良いんで、何か日常を変えて欲しいなと思いますね。諦める前に、一回チャレンジしてほしいなと。

 

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ハッシャダイが紹介するインターン先は、営業職の他にもプログラミングの仕事もあるそうだ。プログラミングのプの字も知らなかったヤンキーだが、0から教えるとかなりのスピードで技術を習得していくという。 

 

 

ハッシャダイがやっていることは儲からない?

 

 

岡村:今まで聞いたお話って、すごい良いお話だと思うんですけど、これって、ぶっちゃけた話、儲からないですよね? 中卒・高卒とかより、大卒を紹介した方が儲かるじゃないですか。

 

久世:はい、実際に利益はほとんど出ていません。 ただ、誰もやっている人がいないんで僕がやるしかないのかなと。僕は周りの起業家の人とかに比べると頭が良くないので、“わかりやすく世の中のためにいいこと”をしてイキってみようって思っているんです。

 

岡村:まあ確かに、日本でもまだ誰もやってないですもんね。

 

久世:そうなんです。カッコ付けて言うと、第0新卒の市場を作りたいんですよ。で、5年後10年後くらいに、世の中の企業がそこでもビジネスってできるんだと気付いてくれれば嬉しいですね。

 

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久世社長が着ているTシャツ「HASSYADAI Tシャツ」は非売品である。どうしても欲しいという人は社長に直接連絡してみてはいかがだろうか。(@ycareer_kuse

 

久世:ちなみにアドウェイズさんって、中卒・高卒を採用したりしているんですか?

 

岡村:それがですね……。僕も以前、採用をしたいなと思ったことがありまして。ただ、壁にぶつかったんです。

 

久世:と、言いますと……

 

岡村リクナビのような媒体がないんですよ。中卒・高卒用の。なんと、学校をひとつひとつ訪れて、先生に紹介してもらわなきゃいけないらしいんですよね。それを自分達でやろうとしたらめちゃくちゃ大変だなと。なので、ハッシャダイさんのような会社が現れて、すごいなと感心しているんです。

 

アドウェイズ社としては、やる気やポテンシャルなどの採用基準を満たしていれば中卒・高卒のような“第0新卒”はウェルカム。大卒はたくさんの企業がとろうとしてるんで、ライバル多すぎなんですね。もちろん大卒には優秀な人がいっぱいいますが、中卒・高卒のなかにも優秀な人はいる。今がチャンスかなとも思っています。

 

久世:ぜひ、お力添えさせていただければと……。

 

岡村:ありがとうございます。ちなみに中卒がなれない職業って、3つあるんですけど…。なんだと思います?

 

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中卒・高卒は転職活動にも不利。履歴書を一目見て、中途半端だと思われてしまいます。と、中卒社長であるアドウェイズ岡村は切なく語る。

 

岡村日銀総裁と、警視総監と、東大の学長。この3つはどんだけ中卒・高卒が頑張ろうとなれないんですが、これ以外はなれるんですよ。総理大臣にもなれるし、上場企業の社長にもなれちゃいます。

 

久世:確かに、その通りですね。

 

高山:(まあ、医者とかは無理っぽいけどな……)

 

岡村:まあ僕が言いたいこととしては、第0新卒のことを知った企業は、おもしろいことをやっているなと感じて一度は採用すると思うんです。ただ、インターンとして来た人材が二ヶ月で辞めるとすると、その企業は第0新卒を一生採用しないと思うんですよね。

 

ここ5年は、第0新卒を採る企業を増やすことが大事じゃないですか。要は、自分だけ就職できればいいのかっていう話ではなくて、第0は第0で団結しなければならないんです。来年も第0は増えるし、今後もっと増えていく。約50万人の未来を切り開いていかなければならないんですよ。インターンとして働いているみなさんには、自分たちが未来を作っていると思って頑張ってほしいなと。中卒社長からの、ちょっとしたアドバイスです。

 

元ヤン一同:心に染みるアドバイス、ありがとうございました!

 

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最後に記念撮影をして、本対談は終了。

 

なお、株式会社ハッシャダイでは、東京以外に在住で、且つ、地方出身の若者に対し、東京での「職・食・住」を無償で提供することで、彼らの社会進出や自己実現の支援を行っています。これはハッシャダイの理念に共感いただいた、多くの企業様からご支援をいただき、食・住などのサポートをすることが可能となっています。

 

インターンを希望の方はこちら→
メール:t.sugiyama@hassyadai.com
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40uvi1849z

担当:杉山

ハッシャダイに採用についてのお話をしたい企業様はこちら→
メール:y.onawa@hassyadai.com
電話:03-5468-0850

→担当:大縄

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

編集・構成:長橋諒

写真:morimi

 

【第26回】営業マン必見!営業のプロ・岡村陽久が、自らの営業理論を惜しみもなく披露!

 

アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第26回。今回はいよいよ読者からの質問を……という流れをズバッと遮ったアドウェイズ岡村。なにやら世の中の営業マンたちに伝えたいことがあるという。元・換気扇フィルターのプロ営業マンである岡村が直伝する「営業理論」とは。最後までお見逃しなく。

 
 
7月某日 おくりバント本陣にて

 

岡村:お疲れ様です。

 

高山:あ! 岡村さん、お疲れ様です。今日は本陣まで来ていただいてありがとうございます!

 

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本陣とは、株式会社おくりバントが創業する際、資本金の30%を使って建てた本社のことである。

 

高山:どうされたんですか今日は? いつもは社長室でお話をされるのに……こちらにわざわざ来ていただけるなんて。

 

岡村:はい、今日はどうしても「営業」について語りたいと思いまして。営業の場合、先方に伺いに行くのが礼儀ってもんです。だからこうして、足を運んだんですよ。

 

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ちなみにおくりバント本陣は株式会社アドウェイズ社内にあるため、社長室からは徒歩1分で到着する。

 

高山:で、なんでまた「営業」なんですか? ネットニュースで「若者の営業離れ」みたいなニュースでも見たんですか?

 

岡村:さすが高山さん! その通りですよ。なんか最近の若者は「モノの売り方」がわからないらしいんです。「営業職=ブラック」みたいなイメージもあるとかないとか…。僕は「営業」を20年やってきたプロとして、若者に少しでもなにか、伝えられることがあるかもしれないと思ったんですよ。

 

高山:なるほど……。

 

岡村: 今回僕が教えた幾つかのことを覚えれば、明日から誰もがプロの営業マンとして活躍できます。これは間違いありません。とにかく、みんな、がんばりましょう!

 

高山:はい。(今日の岡村さん、なんか変だな……)

 

 
ぶっちゃけた話、精神論である

 

 

岡村:まず言いたいのは、「営業」はテクニックではなく、売りたいっていう気持ちが必要なんです。売るっていうところに対して、人生を賭けているのかってことですよ。

 

高山:人生……? ですか?

 

岡村:そうです、人生です。「できれば美味しいご飯食いたいなあ」っていう生半可な気持ちじゃあ、絶対に美味しいご飯は食べれないんですよ。本気にならないといけないんです。

 

高山:まずは気持ち……。技術は二の次ってことですか。

 

岡村:もちろん技術は大切ですが、まあこれはぶっちゃけた話、「精神論」です。気持ちがないとモノは売れないんですよ。

 

高山:なるほど……。とはいえ誰しも最初は「トップ営業マンになる」と意気込んで会社に入ってきたと思うんですよ。ただ思ったより仕事は大変で、その気持ちがどんどんと小さくなっていくのかなと……。

 

岡村:高山さん。そこです、いいところに気付きましたね。

 

高山:え……?

 

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アドウェイズ岡村のセミナー風講義に、戸惑いを感じるおくりバント高山。彼もまた、トップ営業マンを目指してアドウェイズに入社した男の一人である。

 

岡村:高山さん、人間の中には、「売れる自分」「売れない自分」の2種類がいるってご存知ですか?

 

高山:いえ、初耳です。

 

岡村:「売れる自分」はモノを売ると大きくなっていきます。反対に「売れない自分」は、モノが売れないと大きくなってしまうんです。 営業マンとしてスタートしたばかりの頃は、モノが売れないことが続くのが多いでしょう。その場合、「売れない自分」が台頭していって、どんどん幅を効かせていってしまいます。これは大変なことなんですよ。

 

高山:はい…。

 

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「売れない岡村」が「売れる岡村」に勝ってしまうと、岡村はカラータイマーが切れたウルトラマンのように、何も動けなくなるのだった。

 

岡村:まずいんですよこれは。「売れない自分」の時に営業先に行っても、担当者は絶対にいい顔をしないですからね。

 

高山:となると、「売れる自分」を大きくするには、どうしたらいいんでしょうか?

 

岡村:簡単なことです。「俺は売れる、俺は売れる、俺は売れる」と1万回言うんです。売れる自分を刺激してこいつに錯覚を起こさせるんですよ。

 

高山:錯覚……?

 

岡村:はい。簡単に言うならば、マインドコントロールですね。

 

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「俺は売れる、俺は売れる、俺は売れる…」。アドウェイズ岡村は長年の営業経験の蓄積により、1時間で1万回もこのワードを心の中でつぶやくことができるのだ。

 

高山:マインドコントロールってあんまり言っちゃいけない言葉のような気がしますが……

 

岡村:いや、僕が言ってるのは、自らのマインドをコントロールする技法なので問題ありません。セルフマインドコントロール、略して「S・M・C」です。

 

高山:「S・M・C」……?

 

「S・M・C」で自分自身を錯覚させろ

 

岡村:先ほども言いましたが、まずは自分自身を「S・M・C」で錯覚させて、「売れる自分」を作っていきます。そのうえで、最初にお伝えした「売りたい」という気持ちを加えるのです。

 

高山:なるほど……。でも「売れる自分」を作れて「売りたい」という気持ちがあったとしても、最初はどうやって営業していいかわからないじゃないですか。具体的なやり方とかってないんですかね。

 

岡村:高山さん、今日は冴えてますね。

 

高山:あ、ありがとうございます。

 

岡村:正直、僕自身もわからなかったんですよ。ただですね、20年営業マンをやっていて、ひとつわかったことがあります。

 

高山:というと……

 

岡村:とにかく売れる人を真似する。これです。

 

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上司の売り方を真似することは得意なアドウェイズ岡村だが、有名人のモノマネのレパートリーはひとつもないことが玉に瑕。

 

岡村:売れない人って、イメージが沸かないんですよ。どうやったらしかめっ面した奥さんがちょうだいって言ってくれるのか。どうやったら会議室の雰囲気がガラッと変わるのか……。その反面、売った経験がある人はイメージが完璧。だから売った人の話を聞きに行くべきなんです。

 

僕も換気扇のフィルターの営業マンをしていた時に、売れる人に同行していました。とにかくすげえ話を聞いていたんですよ。なので、やり方がわからないっていう人は、今すぐぐ上司に連絡をして、同行のお願いをしたほうがいいと思いますね。絶対に見えてくるものがあると思います。

 

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換気扇のフィルターの営業マンをしていた際に、上司から貰った「手紙」。アドウェイズ岡村はこの手紙を今も大事に「社長室の金庫」に保管している。

 

高山:ちなみに岡村さん、これまで上司に言われて一番心に残っていることってなんですか? 未だに糧になってるものとかってあるんですか?

 

岡村:……まあ、正直、覚えてないですね。

 

高山:え……

 

岡村覚えてないくらい、刺激的だったんですよ。今思い返してみると、あの経験がなかったら今の自分はいないと思いますし、覚えてはいないけど上司の言葉は心の中で生きてると思ってます。

 

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テンポが悪いから精神が病む

 

高山:でも、もう本当に営業が嫌で仕事を辞めたくなっちゃう場合ってあると思うんです。この場合ってどうしたらいいんでしょうか。

 

岡村:僕だって営業をしていて、精神的にやられることはあります。これはなぜかというと「やられる時間」・「考えちゃう時間」があるからなんですよね。

 

高山:ほう。時間…ですか……?

 

岡村:テンポが悪いんですよ。そんなことを考える隙を与えてはダメなんです。例えばテレアポの時、ガムテープを巻いて営業する人っていますよね。あれ実は、精神的ダメージを与えないっていう意味があるんですよ。

 

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マンション販売の営業マン経験のあるおくりバント高山。彼はPCのブラインドタッチは出来ないが、目隠しをされても電話番号を入力できる特殊能力を持つ。

 

岡村:実際は、そいつのために巻いているんです。受話器をおいて番号を入れてたら、その時間に考える時間が生まれちゃいますよね。考える隙をあたえない、すなわち、精神的ダメージを与えない、っていう意味があるんです。

 

高山:確かに昔「ガムテ・テレアポ」をやってた時、何も考えずに黙々と電話ができた覚えがありますね……。これって、自分自身のためだったんですか……。

 

岡村売れない人なんて実はひとりもいないんですよ。みんな最初は売れる人なんです。ただ、どんどん気が滅入って、売れない人になってしまう。テンポを崩さないようにしていくことがとても大事なんですよね。

 

商品を愛しているか?

 

高山:というか、岡村さん。よく換気扇のフィルターをそんなに売ってましたよね。あれってそんなにいいものなんですか?

 

岡村:いやいやいや、ぼくはですね、あのフィルターはこの世に絶対に必要だと思ってるんですよ。今だって実際、社長室にありますからね。

 

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アドウェイズ岡村はこの換気扇フィルターを今も大事に「社長室の金庫」に保管している。(税込 5,400円)

  

岡村:僕、換気扇のフィルターを売ってましたけど、夢を売ってると思ってましたから。まじで。

 

高山:ごめんなさい、全然わかんないっす。

 

岡村:例えばですね、だいたい僕が訪問していた家って、新築なんですよ。新築の家って、奥さんからしたらものすごく大事にしてるんですよね。隅から隅まで掃除して、草も刈って、床が汚れたら磨く。ただ、キッチン周りだけは、どうしても黄ばんじゃうんです。

 

高山:はい。

 

岡村:なぜかと言うと、料理をしたら換気扇が油を吸い込んで、キッチンのクロスが黄ばんじゃうからです。油まみれだからそこからゴキブリが入ってくるかもしれないし、毎回掃除するのも面倒。家の中のガンのようなところなんですよ。ただ、フィルターがあると、クロスも壁も汚れません。要するに、「新築の綺麗な家をそのままにしておきたいという奥さんの夢」を僕は売ってるんですよ。

 

高山:なるほど、岡村さんって、フィルターを売ってたわけじゃないんですね。

 

岡村:はい、夢を売ってるんです。だから、自社の商品をどれだけ素晴らしいものなのかっていうのをまず自分を説得しなきゃだめなんですよね。自分が、この商品を最高だと思っていないと、人に進められるわけがないじゃないですか。

 

高山:確かにそうですよね…。

 

岡村:まずは自分が提供してる商品を、最高だって思うことが大事です。変な話、換気扇のフィルター、当時の僕は抱いて寝てましたから。

 

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もし換気扇フィルターが法律で禁止されてしまったら、デモを起こすというアドウェイズ岡村。それだけ今でも換気扇フィルターを愛しているのだ。

 

岡村:例えば、「好きなものはなんですか」って言われて、その時に自分の商品を即答できなきゃだめですよね。何を売ってんだって話です。

 

高山:そうですね……。ただ岡村さんすみません、めちゃめちゃためになる話を遮って恐縮ですが、このお話、ほとんど換気扇フィルターの営業方法ですよね。このブログの読者ってほとんどIT関係の人なので、できればIT系の営業方法をお話していただければ……

 

岡村 :……。もう話してるじゃないですか。営業というものはぶっちゃけ「精神論」。気持ちが大事なんです。その気持ちがあれば、換気扇フィルターもITも変わらないんですよ。

 

高山:おお! すみません、そういうことでしたか…。ちなみに、岡村さんが持っている営業技術も、少しだけ教えてもらったりすることは出来ますか?

 

岡村:そんなことを言われるだろうと思い…

作ってきました。題して「岡村式営業ドリル」です。

技術はこちらを使って勉強してください。

https://drive.google.com/a/okuribunt.com/file/d/0BxrWzJl130t4X1h5X2FrTVplN00/view?usp=sharing

仕事の空き時間に「岡村式営業ドリル」を使って勉強しよう! これを使えば、来月はトップ営業マンになれるかも!?

 

〜告知〜

株式会社おくりバントは、運営しているYouTubeチャンネル「おくりバントチャンネル」にて、「バカフェ&マンティコア 10周年記念LIVE 東西歌合戦 in UNIT」の独占配信を開始いたしました。

 

 

第一弾は、ライブ毎に各地で見た者に衝撃を与え続けるバンド「skillkills」。第二弾も近日アップ予定! お楽しみに。※バカフェとは、おくりバント高山が毎日通う中野の飲み屋である。

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

編集・構成:長橋諒

写真:morimi

【第25回】求む!ベストアンサー! 5月病から抜け出せないアドウェイズ岡村が、自らの悩みを明かす。

 

アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第25回。今回は読者からの質問を……という流れだったのだが、なんと岡村が5月病から抜けられず、何も話したくないという状況に。しかも「勝手にしやがれ」は今月は無しでも良いとまで発言し…果たして岡村が抱え込む3つの悩みとは。 

 
 
6月某日 アドウェイズ社長室にて

 

岡村:………………………………

 

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この日アドウェイズ岡村は、“長期間人が立ち入っていない屋根裏部屋のような空気”を醸し出し、 陰鬱な表情を浮かべていた。ちなみに約3時間、この佇まいで過ごしていたとのこと。

 

岡村:仕事が手につかない。何もしたくない。逃げたい。辛い。帰りたい。辛い。嫌だ……。

 

トントン(ノックの音)

 

高山:岡村さん、お疲れ様です。次回の「勝手にしやがれ」なんですけど、良い企画を思いつきまして……え!?? 岡村さん……!????

 

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死んだ魚のような目をしているアドウェイズ岡村に、衝撃を受けたおくりバント高山。ちなみにこの日、おくりバント高山が準備していた「勝手にしやがれ」の“良い企画”とは「アドウェイズ岡村の100のコト」と題し、岡村が読者からの質問に答えていくというものであった。

 

高山:岡村さん、どうしたんですか!?? 風邪でもこじらせたんですか?

 

岡村:……ああ、高山さんか。あのさぁ、悪いんだけど今日の打ち合わせ……リスケにしてもらえるかな? いや……それよりも「勝手にしやがれ」は今月はお休みってことにしてもらえると嬉しいんだけど……。

 

高山いやいやいやいや!!!! それはちょっと困ります! このブログ、毎回楽しみにしている読者がたくさんいるんですよ!っていうか、一体どうしたんですか?アドウェイズ社内でも岡村さんの雰囲気が普段と違うってことで話題になってますよ?

 

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岡村悩みがさ………。

 

高山:……悩み……ですか?

 

岡村:どうしても解決できない悩みがあるんですよ……。

 

高山:はぁ……。

 

岡村:自分の悩みを解決できないくせに、人の悩みなんて聞いてられないじゃないですか……。本当もう無理なんですよ……。

 

アドウェイズ岡村の悩みとは

 

高山:僕でよかったら聞きますよ、岡村さんの悩み。お悩み相談は結構得意なんです。

 

岡村:……高山さんじゃ、解決できないですよ。無理に決まってます。

 

高山:そんなに卑屈にならないでください! とりあえず教えてくださいよ! ぼくを「ヤフー知恵袋」だと思って言ってみてください!

 

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自称「悩み相談のプロ」のおくりバント高山は、的確なアドバイスで男女問わず幾多の人間の人生を変えてきた男である。人間関係、職場関係、経営関係、子育て、恋愛、自己実現、対人恐怖症、ギャンブル依存症、ネット依存症等、ジャンルは幅広く対応できるそうだ。ただ、あくまで自称である。

 

悩みその1 ゴムボートに穴が開く悩み

 

岡村:そこまで言うなら話しますけど……。僕、釣りが趣味なんですよ。平日は週に2〜3日、休日はほとんどの時間を釣りに費やしているんです。

 

高山:存じ上げております。

 

岡村:高山さん、釣りをする際に「二番目」に大事なものって何だか分かりますか?

 

高山:二番目? 一番は釣り竿として……網とかでしょうか?

 

岡村:……分かってないですね……。ゴムボートですよ。

  

高山ゴムボート……ですか? でも、そのゴムボートがどうしたんですか?

 

岡村:この大事なゴムボートにですね、小さな穴が空いてしまうんです。昇降時に船底を地面で擦ってしまう際に起こるんですが……穴が開くことでゴムボートがどうなるか分かります?

 

高山空気が抜けちゃいますよね。でも、それって修復できないんですか?

 

岡村それが悩みなんですよ。

 

高山:なるほどですね。では、もう少し具体的に教えてもらえませんか。僕、穴をふさぐのだけは得意だったんです。

 

岡村:たぶん理解が出来ないと思うんですけど、一応説明しますね。例えば「外側」に穴が開いたとします。これを修復する際は、専用のボンドでくっ付けるんですけど、空気って外に出る力が働くじゃないですか。

 

岡村:そのため、結局空気は漏れちゃうんです。付属品のボンド、ホームセンターで買ってきたボンド、Amazonで「最強」と書かれているボンド……全部試しても、結局剥がれちゃうんです。

 

高山:はぁ。

 

岡村:それで僕も思考を巡らせて……。例えば1mmの穴が開いたとしたら、その穴をあえて大きな穴にするんですよ。で、中に手を入れて中からボンドを貼り、その上外からも貼るんです。二重にすることで漏れにくくするっていう。

 

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一見、「クマが酷い幽霊の顔」に見えたかもしれないが、これはアドウェイズ岡村が手作業で直した穴の修復跡である。穴を広げて両側から塞ぐ行程を行うと、この様な見た目になるのだそうだ。

 

高山:すごい考え方ですね…。それでも空気は漏れるんですか?

 

岡村:そうなんです。ちょっとずつ漏れていくんです。

 

高山:じゃあもういっその事、新しいゴムボートを買えばいいんじゃないんですか…?

 

岡村:僕は、常に物を大切にしたいんです。「壊れたら買えばいい」って風潮があると思うんですけど、僕は直して大事に使うっていう、そういう生き方がしたいんですよ。ゴムボートってだいたい5万円ほどで買えるんですけど、修理機材は5万円以上かけてますからね。

 

高山:まじっすか。

 

岡村:そんなに修理機材を買うんであれば、新しいヤツを買ったほうが合理的であることはわかっています。でも、それでいいのかっていう話。例えば社員で考えてもそうで、ミスが多いから新しい社員を雇えばいいっていうのは違うと思うんですよ。買い換える、入れ替えるっていうのは誰でもできるんです。

 

高山:確かにそうですね……。ちなみに直し方の検討はついているんですか?

 

岡村:ひとつ気になる技術がありまして……。「溶着」っていうゴムとゴムを溶かして溶接する技術なんですけど……。そのやり方が分かれば、正解に近づくと思うんですよ。

 

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「溶着」(ようちゃく)とは、樹脂や非鉄金属を接合する技術の一種。写真のように母材(接合したい材料のこと)を熱や圧力などで物理的に溶かし、部材を一体化させる作業は「溶接」である。大事なことなので間違わないように気を付けよう。

 

高山:おお……。

 

岡村:ただ「コテ」も買って実践したんですが、うまくいきませんでした。もう、いくらお金をかけても良いからゴムボートを直したいんです。「直す」ってとこに成長があるんですよ。

 

高山:なるほど……。

 

岡村:悩みを話していたら、段々スッキリしてきました。とりあえず次の悩みも話してもいいですか?

 

高山:え? まだあるんですか……

 

悩みその2 友人が賢い問題

 

岡村:先ほどは僕の「趣味」に関する悩みでしたけど、仕事に関する悩みもあるんです。

 

高山:といいますと……

 

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おくりバント高山は、アドウェイズ岡村がそこまで悩みを抱えているとは想像もしていなかった。今まででアドウェイズ岡村から唯一相談された悩みが、「スパゲッティとパスタ、どっちの呼び方が大人っぽいか」というほんの小さな悩みだったからである。

 

岡村:「Facebook」で友人がシェアしている投稿に、気の利いたコメントが出来ないんです。

 

高山:え?

 

岡村:例えば、「メタップス」 の佐藤社長の投稿。彼は『メアリーミーカー、「インターネット・トレンド2017」を発表』という記事をシェアしているんでけど。

※株式会社メタップスはコンピュータにあらゆるデータを学習させて、人々の最適な意思決定を支える頭脳になることを目指しているIT企業

 

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岡村:この記事をシェアする際に佐藤さんは「いつものやつ」とコメントをしていますよね。ってことは2016年もその前の年も見ていたってことじゃないですか。しかも記事の内容は全て英語なんですよ。

 

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「佐藤さん達が色々なことを学んでる中、僕はどんどん置いてかれるんですよ。これって不安じゃないですか?」とアドウェイズ岡村は弱々しく語る。岡村曰く、ここ最近のFacebookは特にこのような投稿が目立つという。

 

岡村:あと、「gumi」 の國光さんとかもそう。彼はインタビューされた記事の中でこんなことを言っていて……

※株式会社gumiは世界No.1エンターテイメント企業になることを目指して、ゲームの企画・開発・運営、及びVR領域の投資・開発などを行っているIT企業

 

“ところでVR(バーチャルリアリティ)とAR(拡張現実)とMR(複合現実)の違いってわかりますか?これって三つとも実は同じこと言ってるんですが、割合が少しずつ違う。”

出会った人の情報が直接目に飛び込むMR、その実現へのステップーーウェブ3.0がやってくる!(後編) - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)より引用

 

岡村:これ、「割合が少しずつ違う」というところが、どこが少しずつ違うのかがわからないというか……

 

高山:えっと……要するに岡村さんも記事の内容を理解して、Facebookでシェアをしていきたいってことですか?

 

岡村:そういうことになりますね。記事の流れはなんとなく理解が出来るんですけど、自分の見解とか、気の利いたコメントが出てこなくて。解ったフリをして嘘は言いたくないじゃないですか。こういう話題に入っていって、「完全に同意!」とか言いたいし……。そして最終的には佐藤さんや國光さんから相談をされたいです。「このテクノロジーについて岡村さんはどう思います?」って。

 

高山「岡村さん賢いな」って思われたいんですね。

 

岡村:その通りです。

 

悩みその3 芸術がわからない

 

岡村:最後の悩みを聞いてもらってもいいですか。

 

高山:はい。

 

岡村:僕、芸術が一切わからないんですよ。例えば「バスキア」の絵画とか、ZOZOTOWNの社長に123億円で落札されたらしいんです。

 

高山:ニュースで見ました。

 

岡村:僕にとってはこの「バスキアの絵」と「お洒落なカフェに飾ってある絵」との差が分からないんですよ。だけど僕も理解したいんです。 123億円の絵を見て、価値を感じたいんです。

 

高山:言いたいことは分かります。

 

 

岡村:どうせ絵を見るなら、「こうゆうところを見ると楽しい」ってのが知りたいんです。僕も芸術を嗜んで、感動したいんですよ。

 

高山:なるほど。

 

岡村:この件に関係することなんですが、僕、宮崎駿監督のジブリ作品が好きなんです。「天空の城ラピュタ」なんて、登場人物の本名も把握してます。シータの本名は『リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ』で、 ムスカの本名は『ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ』とか。 

 

高山:初耳です。

 

岡村:もう100回くらい観てますね。「となりのトトロ」も好きだし「耳をすませば」ももちろん好きなんですけど、唯一理解できない作品がありまして……。

 

高山:なんでしょう。

 

岡村「千と千尋の神隠し」です。日本での歴代興行収入第1位で、子供から大人まで大人気な作品なのに、僕にはどこを面白いと思えばいいのか一切分からなかったんですよ……。

 

高山:他人はその面白さを理解できているけど、岡村さんは理解をできていなくてそれが辛いということですか。

 

岡村:はい。僕、人生で見逃してるものがたくさんあるんじゃないかって思うんです。それが悲しくって……。とはいえ、他人は見逃していて僕だけがその良さを理解できるものがあるんですけど……。

 

高山:なんですか?

 

岡村:「換気扇」です。僕は「換気扇」を見ると思うんですよ、「これはすげーな」「いい換気扇だな」とか。 ビックリするかもしれませんが、外から住居を見るだけでキッチンでどんな換気扇を使ってるかもわかるんです。 「プロペラ式」なのか「機械式」なのかとか。奥さんがどんな思いでその換気扇を選んだのかとか。

 

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換気扇フィルターの営業マンの過去を持つ、アドウェイズ岡村。飛び込み営業の際、フィルターが3枚ある換気扇だと3倍の儲けが出るため、大層喜んでいたそう。「いつか俺の家に換気扇フィルターの営業が来たら、営業マンに喜んでもらいたい。だから自宅の換気扇のフィルターは3枚にしたんだ」と岡村は語る。

 

岡村:そんな風に、換気扇ってドラマがあるんです。で、それは「バスキア」にも「千と千尋の神隠し」にも言えることだと思って。でも、僕には理解が出来ない。だからこの2つの「良き感じ方」を知りたいんですよ。 

 

求む!ベストアンサー!

 

高山:岡村さん、ごめんなさい。今聞いた3つのお悩み、僕では対応できそうにありません。ゴムボートの溶着も気の利いたFacebookでのコメントも、バスキアや千と千尋の神隠しの理解の仕方も、射程圏外です。

 

岡村:大丈夫です。高山さんが分からなくても「勝手にしやがれ」の読者なら絶対に答えを導いてくれるはずです。

 

高山:え? ということは……?

 

岡村3つの悩みを、読者に聞いてみることにします!

  

ということで、今回アドウェイズ岡村が明かした自らの悩み。
その答えを、読者の皆さんから募集したいと思います。
我こそは!という方は、ご応募宜しくお願い致します。
 
 
悩みその1 ゴムボートに穴が開く悩み

 

岡村:「Amazonで売ってるような機材」で出来る溶着の仕方を教えてください。ちなみにネット上で「ボート 修理」「ボート 溶着」など、考えられるワードは全て検索済みです。ネットに載っていない情報をお持ちで、ゴム製品に詳しい方、心からお待ちしています。

 

ベストアンサーには、岡村愛用のゴムボート(新品)をプレゼント!

 

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「僕の人生、あと30年位はあると思うんですけど、この先の人生でゴムボートとの付き合いもずっとあるんです。言うなれば友達です。そんな友達の傷の直し方を教えてくれた方は僕にとっては恩人。新品のゴムボート差し上げます」

 

悩みその2 友人が賢い問題

 

 

岡村:最先端のことを教えてくれる家庭教師を募集します。男女問わず大学生でも社会人でも、分かり易く簡単に教えてくれるなら誰でも構いません。

 

岡村専属の家庭教師になってくれた方には、教えてくれる度に図書券をプレゼント!
(家庭教師の年齢×1,000円分の図書券を毎回プレゼント。アドウェイズ社に実際に訪れて頂ける方に限り)
 

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「人生で一回くらいは賢いって言われたい。プレゼントした図書券を使ってもっと賢くなって、もっと僕に分かり易く物事を教えてください」 

 

 
悩みその3 芸術がわからない
 
 

岡村:芸術以外にも見逃してるものが他にもあると思うんです。そうゆうのを全て感じられれば人として豊かになれると思ってて。まずは「バスキア」と「千と千尋の神隠し」から探っていければと思います。この2つの良さをご説明頂ける方、是非お待ちしています。

 

岡村に「バスキア」と「千と千尋の神隠し」の良さを分かり易く説明して、その二つを好きにさせた方には、岡村が換気扇の楽しみ方を直接教えます!

 

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「3つの悩み」の解答方法

■コメント、メッセージ、メール電話など、

方法は問いませんので、ご連絡をお待ちしております。

 

岡村FB:https://www.facebook.com/okamura.haruhisa

岡村TW:https://twitter.com/haruhisaokamura

高山FB:https://www.facebook.com/yohei.takayama.10

高山TW:https://twitter.com/takayamayohei1

高山E-mail :takayama@okuribunt.com

株式会社おくりバント代表電話:03-5331-6316

 

皆さまのご応募、是非ともお待ちしております!
次回もお楽しみに!

 

編集・構成:長橋諒

写真:morimi

 

 

 

 

 

 

 

【第24回】祝55周年記念! 週7で通う「ルノアール」について、アドウェイズ岡村が熱き想いを語る

アドウェイズ社長の岡村陽久がユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ。第24回目である今回は、多い時には週7で通う「喫茶室ルノアール」(以下:ルノアール)について、岡村が何やら言いたいことがあるらしい。全国の営業マン達に、そして「ルノアール」を愛する全ての人たちに、アドウェイズ岡村が伝えたい熱き想いとは——

 

 

5月某日 新宿区 「喫茶室ルノアール」にて
 
 
高山:岡村さんお疲れ様です。今日は「ルノアール」について語りたいことがあるとかないとか。
 

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「どうしても今すぐ語りたいことがある」。アドウェイズ岡村がおくりバント高山を召喚する時によく使う誘い文句だ。この日もそうやって、おくりバント高山は新宿のルノアールに来たのだった。

 

岡村:そうなんです。どうしても今日は「ルノアール」について語っておきたいことがあったんですよ。

 

高山:確かに岡村さん、いっつも「ルノアール」にいますもんね。実際、週何回くらい行ってるんですか?

 

岡村:ピークは週5。でも1日に何回か行く時もあるので、週7かなあ。

 

高山:会社より行ってるじゃないっすか。

 

〜「ルノアール」の力量を調べる時に一番いいのが、「カフェオレ」を頼むこと〜

 

岡村:で、今日は「ルノアール」の良いところをみんなに知って欲しいと思って、高山さんをここに呼んだってわけです。

 

高山:はい、僕も岡村さんほどではないにしろ、「ルノアール」にはよく行きます。ちなみに岡村さんは普段何を注文するんですか?

 

岡村:慣れ親しんだ店舗なら何を頼んでも良いんですが、そうでない店舗だと、まず注文すべきメニューがあります。

 

高山:ほう。一体それは何でしょうか。

 

岡村「カフェオレ」です。店舗の力量を調べるのに一番良いメニューが、カフェオレなんです。これひとつで店のレベルが分かっちゃうんですよ。

 

高山:ごめんなさい、どういうことっすか。

 

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ルノアールのメニューは、基本的に頭にインプットされているアドウェイズ岡村。アイスコーヒーを頼む時は「水出し」、何か特別な時には「カフェゼリー&ココアフロート」を注文するという。

 

岡村:「カフェオレ」って、下は牛乳・上はコーヒーじゃないですか。要は「2層」に分かれているんです。ってことで配分が中途半端なお店は、レベルが高くないってこと。ちゃんと分離せず、混ざっていることさえあります。

 

高山:ああ! なるほど!

 

岡村:基本的に「ルノアール」はどの店舗もレベルが高いんで安心なんですが、稀にそうじゃないところもあって……。以前「混ざっていたカフェオレ」を出した店舗のスタッフに、作り方を教えたことがあります。もちろんその分の代金は支払いましたよ。

 

高山:さすが「ルノアール」に精通しているだけありますね……。ちなみに混ざっていても味は一緒なんですか?

 

岡村:もちろん。味は同じです。全てはサービスなんですよ。

 

〜岡村少年の初めての「ルノアール」〜

 

高山:そういえば岡村さん、どうして「ルノアール」が好きなんですか? 何かきっかけがあったんでしょうか。

 

岡村:子供の頃、最寄り駅に「ルノアール」があったんですよ。近くを通るたびに「ルノアールって何だろう?」ってずっと思っていて。それで、中学生になった時に、思い切って入ったんです。そしたらなんと「喫茶店」でした。

 

高山:それは忘れられない思い出ですね。

 

岡村:中に入って一番感動したのが、椅子がすっごい柔らかいんですよ。座ったときのリラックス感、開放感がすごくて。

 

高山:あの緑の椅子ですよね。あれは確かに柔らかい。それで、その時からずっと通っているんですか?

 

岡村:いえ、「ルノアール」は普通のカフェよりも高かったんで、メインは「コロラド」(株式会社ドトールコーヒーが運営するコーヒー専門店)でした。ちょっとお金に余裕がある時は、「ルノアール」。 大人になってから初めて「ルノアール」に来たらそれはただの喫茶店かもしれないですけど、僕みたいに子供の時からずっと思い続けている人間にとっては、憧れの喫茶店なんですよ。

  

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先ほど注文したカフェオレが運ばれてきた。若干混ざっているように見えるが、アドウェイズ岡村曰く「合格点」なんだそう。

 

〜他の喫茶店と「ルノアール」の違いとは〜

  

岡村:高山さん、他の喫茶店と「ルノアール」の違いってご存知ですか?

 

高山:え? 何かはっきりとした違いがあるんですか?

 

岡村今日覚えて帰ってください。まず、先ほども言いましたが「ルノアール」って椅子がいいんですよ。僕の持論ですが、喫茶店で一番重要なのは椅子なんです。

 

高山:と、いいますと……

 

岡村:普通のチェーン店系の喫茶店って「単価×回転率」で売り上げが決まるじゃないですか。 ってことは、普通は椅子を固くするんですよ。 お客さんに長居をさせない為に。

 

高山:なるほど……。

 

岡村:その反面、「ルノアール」の椅子はすっごく柔らかいんです。つまり「ずっと居てください」、「リラックスしてください」ということ。普通はコーヒー1杯で3時間とかいられたら困るじゃないですか。でも「ルノアール」は姿勢が違うんです。コーヒーが無くなったら自然に暖かいお茶も出てくるし、電源だってWi-Fiもある。

 

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満面の笑みがこぼれてしまうほど、「ルノアール」について饒舌に語るアドウェイズ岡村。知らない街に行った際は、必ず駅の近くに「ルノアール」があるかどうかを探すのだとか。ちなみに「ルノアール」は東京、埼玉、神奈川、そして熊本に1店舗というエリアで展開している。

 

高山:普通だったら、長居しないような工夫がなされてますよね。

 

岡村:そうなんです。僕が思うに「ルノアール」は、金儲けの為に喫茶店をやってないんですよ。

 

高山:え? じゃあ何の為にやってるんですか?

 

岡村:間違いなく慈善事業です。長居されたら儲かるわけないじゃないっすか。

 

高山:やばいっすね「ルノアール」。

 

〜「ルノアール」のおかげで、今のアドウェイズがある〜

 

高山:喫茶店やカフェって日本中にたくさんありますけど、テラスで飲んだりラテアートだったりが流行っているじゃないですか。岡村さんはあまりそういうところは行かないんですか?

 

岡村:そうですね。もちろんテラス系を否定するわけではないんですけど、僕にとっては会社の命運とか人生について重要なきっかけを作ってくれるカフェが「ルノアール」なんですよ。

 

高山:というと。

 

岡村:「ルノアール」で、アドウェイズにおいて重大な数々のことが決められてきたんです。ですから、「ルノアール」のおかげで今のアドウェイズがあると言っても過言ではありません。

 

高山:あ! 確かに僕も「おくりバント」を始めてから何回か会社の危機があったんですけど、1回目の時に「ルノアール」で岡村さんに話を聞いてもらって持ち直した思い出があります。改めてすごいっすね、「ルノアール」。

 

岡村:ルノアールには、僕らの他にも様々な人生ドラマがあるんです。恋愛や仕事はもちろん、今後の人生を決定する瞬間でさえ。ターニングポイントを共有する空間なんですよね、ここは。

  

〜商談をする上で必要な二つのこと〜

 

高山:そういえば岡村さんは前に、「ルノアールで営業」をすることが多いって言ってましたよね。営業も決まりやすいとかがあるんでしょうか。

 

岡村:そりゃもちろん。「商談を決める上で必要なこと」って2つしかないと僕は思ってるんですけど、その2つが「ルノアール」には備わっているんですよ。で、まず一つ目はタバコを吸えるかどうかです。

 

高山:何でですか?

 

岡村:もちろん全員がタバコを吸うわけではないのですが、僕の場合は周りも吸う人が多いので。それで、何かを話し合う時って正論ばかりじゃなくて「そりゃそうですよね」って聞いた話を飲み込まなきゃいけないんですよ。

 

高山:確かにそうですよね。

 

岡村:その時にタバコを吸って、タバコの煙を飲み込むのと同時に、その話も飲み込めるっていう。「ルノアール」で話さなきゃいけないってくらいの重要な話っていうのは、やっぱりある程度のことを飲み込まなきゃいけないんです。良いことも悪いことも。

 

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高山:とはいえ、タバコは他の喫茶店でも吸えますよね? もう一つは何でしょう?

 

岡村:それはタイミングです。お茶が出てくるタイミング。例えば大詰めの話をしている流れの中で、「よしじゃあ…分かりました。」って収まるのって本当に一瞬じゃないですか。人が「YES」っていう瞬間です。

 

高山:ギリギリの交渉ですね。

 

岡村風が吹いただけでもその話は無くなっちゃう時があるんです。そんなギリギリの緊迫感の中で、水を持ってきたり、おしぼりを交換しに来たり、「ご注文は?」って聞かれたら、全部台無しになっちゃいますよね。

 

高山:ええ。

 

岡村:「ルノアール」の店員さんは、とにかくそこが徹底されているんです。営業をしているときは、絶対に話しかけてこない。恐らくですけど「ルノアール」の店員さんは教育されていますね。

 

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普段は「ルノアール」歌舞伎町店に通っているというアドウェイズ岡村。だが、もし岡村を歌舞伎町店で見かけたとしても、そっとしておいてあげて欲しい。大切な取引中なのかもしれないのだから。

 

高山:その話聞いて思い出したんですけど、商談がうまくいってお客さんが帰った後、店員さんが「おめでとうございます」ってお茶を持ってきてくれたことがあるって話、知り合いから聞いたことがあります。

 

岡村:大半の営業マンが気付いていないと思うんですけど、「ルノアールなら話がうまくいく」っていう流れが絶対あるんですよ。そうゆう意味で言うと「ルノアール」はビジネスパートナー、むしろ経営コンサルタントですね。二人だったら1,000円くらいで凄腕の経営コンサルをしてくれるんですよ。他にこんなにコスパが良いのがいるのかって話です。

 

〜お世話になったルノアールに恩返しを〜

 

岡村:あれ、高山さん。この状態、5分以上経ってますよね? はぁ……これはマジでよくないっすよ……。

 

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飲み終わったグラスに気付いたアドウェイズ岡村が、まるで可哀想な子猫を見るような眼差しを、おくりバント高山に送る。ちなみにおくりバント高山は、あれだけアドウェイズ岡村が「カフェオレ」について語っていたのにも関わらず、「アイス宇治抹茶ミルク」を注文していた。

 

高山:あっ。

 

岡村空にしたら、自分で頼まないと!

 

高山:店員さんじゃなくて、僕がってことですか!

 

岡村そりゃそうだよ。僕らはこれまで「ルノアール」に散々よくしてもらってるじゃないですか。それを流石にドリンク1杯ってわけにはいかないですよ。

 

高山:あっやば(笑)そういうことか、すみませんでした。

 

岡村:「ルノアール」から恩恵を受けたんだったら、ちゃんと恩返ししなきゃダメですよね。駆け出しの営業マンみたいで良くないです。

 

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「ルノアール」に来る30分前に、会社で昼食を済ませてきたアドウェイズ岡村。お腹がいっぱいであるにも関わらず、彼は「ありたどりの照り焼きチーズトースト」を美味しそうに頬張っていた。これがいわゆる恩返しなのである。

 

岡村:じゃあ最後に言いたいことがあります。ちゃんと聞いていてくださいね。

 

高山:え? 僕にですか?

 

岡村:違いますよ。「ルノアール」さんにですよ。高山さんが来る前に店員さんに教えてもらったんですけど、今年で「ルノアール」が55周年を迎えるらしいんです。そういうことならこの機会に、日頃の感謝の思いを伝えたいなと思いまして。

 

高山:なるほど。じゃあ言っちゃいましょう! よろしくお願いします。

 

拝啓、ルノアール様

 

ルノアールさん、いつもお世話になっております。株式会社アドウェイズの岡村と申します。 「銀座ルノアール」が今年で55周年を迎えるということで、本当におめでとうございます。 私ごときがお祝いの話をさせていただくのは大変恐縮ではありますが、 一言お祝いの言葉を申し上げさせていただきます。

 

小学4年生から「ルノアール」って何だろう、と思い続け、中学1年で勇気を出して入ると、そこは喫茶店でした。当時の僕は分からないながらに、「喫茶店だけどここは他の店と何か違うな」と思っていたことを今でも覚えています。また、「こういうお店に来れるような大人になりたいな」と思うような空間でした。

 

大人になり、ルノアールに頻繁に来ることができるようになって、経営会議や社員相談、取引先との重要な商談など、数々の場面でルノアールを利用させていただきました。その際の商談やお話がうまくまとまったのも、全てルノアールさんのおかげでございます。

 

たまたま、先ほど来た店員さんに「ルノアールの語源」について聞いたところ、「名画でございます。名画に恥じぬ空間提供をさせていただきます」とご教授いただきました。24年経って、初めてルノアールさんの理念が理解でき、「なるほど!だからこうなんだな」と納得いたしました。55年間、このような空間を提供し続けることは並々ならぬ苦労があったと思います。

 

様々な工夫があり、経営努力があったんでしょう。その結果、我々利用者は恩恵を受けることができ、ルノアールさんには本当に感謝しかありません。これからは少しでもルノアールさんから受けた恩をお返しできるようにいきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い致します。ルノアール関係者の皆さま、くれぐれもお体にはお気をつけください。

 

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以上、アドウェイズ岡村でした。
 

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会計の際には自前の「ルノアールEdyカード」を使って支払いをしたアドウェイズ岡村。このEdyを使えば、飲食代金の10%が割り引かれるのだそうだ。これはとてもお得である(なお、一部店舗は使用が出来ない場合があります)

 

www.ginza-renoir.co.jp

ルノアールに一度も行ったことがないという方は、この機会にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
なお、この記事は株式会社おくりバントの独自の主観・偏見によるもので、広告ではございません。

 

次回もお楽しみに!

 

編集・構成:長橋諒

写真:morimi

【第23回】会社の受付にiPadを置くと、売上があがる? 美人社長にアドウェイズ岡村が挑む。

アドウェイズ社長の岡村陽久がユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ。第23回目は、第15回目にお送りしたキッズラインCEO・経沢香保子さんに続き、2回目となる女性相談者の登場。若い女性が苦手だという岡村が、どのように彼女の相談を解決していくのだろうか。

 

4月某日 アドウェイズ本社 社長室

 

橋本:いつもお世話になっております。ディライテッドの橋本と申します。

 

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急に取引先の社長室に呼ばれた、ディライテッド株式会社の橋本真里子社長。なぜ呼ばれたのかはよくわかっていないようだ。

 

岡村:いつもお世話になっております。えっとすみません。どなたでしたでしょうか。

 

高山:岡村さん、僕がこの人を呼んだんです! 9階にある「iPad」のことをご存知ですか!? 受付システムとかいうやつで、うちの会社となにやら契約を結んでいるらしいんですよ。

 

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目の前にいる美女が若いこともあり、いつも通りのテンションではないアドウェイズ岡村。

 

高山:今日9階で打ち合わせがあったんですけど、この「レセプショニスなんとか」ってやつが入り口に置いてあって、慌ててこの会社の社長の橋本さんを呼んだんです。そしたら、こんな若い美女が現れちゃって。このiPad、なんでウチの会社に置いてあるんですかね?

 

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9階とは、住友不動産新宿グランドタワー「Bulbit株式会社」のこと。「僕達にしか見えていない世界をより多くの人に知ってもらうために、インターネットを通じてサービスを提供し世の中に”ヒラメキ”を与えたい」を掲げる、アドウェイズのグループ会社である。

 

橋本:はい。弊社で展開するサービス「レセプショニスト」は、チャットツールと連携した、新しい受付システムになります。通常だと会社の受付では内線電話をご利用されることが多いと思いますが、こちらを使うことで来客の取次時間を0にすることができるんです。Bulbit株式会社様とは、先日よりご契約させていただきました。

 

岡村:はぁ……、そうなんですか。知らなかったです。

 

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美人で若い女性に深く傷つけられた過去を持つアドウェイズ岡村とおくりバント高山は、そのトラウマから「どうせ、20代そこそこのネーチャンが作ったサービスだろ」と言わんばかりに、橋本社長の言葉に聞く耳を持たない。

 

橋本:これにより、来客応対時のコミュニケーションコストを大幅に減らすことができますし、内線電話の対応が不要になるため、業務に集中できるようになります。また、担当者に直接連絡がいくため、呼びに行くための移動も無くせるんです。加えて、内線だと残せない来客の「ログ」も残すことができるので、社員がいつどんな方に会っているのかも把握できます。

 

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 『いっせーの』的なゲームをやり始めた、アドウェイズ岡村とおくりバント高山。もう傷つきたくない彼らは、“若い女性”には一切の関わりを持とうとしない。彼らの屈折した処世術である。

 

橋本:タブレット端末しか置かないので、エントランスが綺麗に見えるっていうメリットもあるんですよ。実際に御社の9階も、とてもスタイリッシュにまとまっているかと思います。

 

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スマホで最近ハマっている“釣り”の情報をチェックするアドウェイズ岡村と、毎日吸っているタバコの銘柄をあらためて確認するおくりバント高山。

 

橋本:ちなみにこれは私が約10年間、さまざまな会社の受付業務をやってきたノウハウを生かして作ったサービスなので、内容にはとても自信がございます。使っているお客様のお声としては……

 

岡村:え? 10年間? え? ちょっと待って。橋本社長、失礼ですけど今何歳っすか?

 

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「10年間」というパワーワードを見逃さなかった、アドウェイズ岡村。キーンと張り詰めた空気、そしてピリピリとした緊張感が現場を駆け巡る。

 

橋本:あっはい。35歳です。今年で36歳になります。

 

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高山・岡村:なんだ……と……!?????

 

熟女で美人なら話が違う

 

岡村:先ほどはお見苦しいところをお見せしてしまい、大変失礼致しました。まさかこの美貌で35歳だなんて。僕と一つしか変わらないじゃないですか……。お手数ですが、もう少しこのサービスについて詳しく教えていただけますでしょうか?

 

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先ほどの態度とは打って変わって、家族に見せるような笑顔を見せるアドウェイズ岡村。彼は釣りと同じくらい、35歳くらいの熟女が大好きなのである。ちなみに今まで、飲み物を出すことすら忘れていた。

 

高山:いやぁ……。まじっすか……。すっげえな……。僕もサービスについて詳しく知りたいです。恐縮ですが、ご教示願います。

 

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10歳の誕生日を迎えた少年のように、おくりバント高山は目をキラキラと輝かせている。ちなみに彼もアドウェイズ岡村と同じく、35歳くらいの熟女が大好きなのだ。その証拠に、彼の奥さんは4つ年上である。

 

橋本:急にご興味を持っていただき、ありがとうございます! それでは、もっと細かくご説明させていただきますね。

 

岡村・高山:ありがたき幸せ。

 

※35歳が熟女というのは、岡村・高山の独断と偏見であり、世の35歳以上の女性をすべて指す訳ではありません。そして今回の熟女表現は最大級の褒め言葉として発言しております。独特の価値観でごめんなさい!

 

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資料をもとに、「レセプショニスト」のサービス内容について細かく説明を受ける二人。綺麗な熟女の橋本社長に少しでも気に入られようと、真剣に話を聞いている。

 

俺がもし、営業マンだったらこうするね

 

岡村:全て理解いたしました。サービス内容を頭に叩き込んだので、明日から御社の営業として働ける自信があるくらいです。

 

高山:僕も大体わかりました……。ん? あれ? どうしたんですか、岡村さん。なにか困った顔をして。


岡村いきなり本題、言っちゃって良いすか?


橋本:どうぞ。

 

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アドウェイズ岡村が橋本社長の説明を聞いた時間は、およそ10分。さすがは換気扇フィルターの元飛び込み営業マン、この短時間で全てを悟ったのだった。


岡村:僕、ずっとこれまで営業をやってたんですよ。営業マンの仕事って、お客様のところに訪問するじゃないですか。で、大体の企業にいらっしゃる「受付の方」があんまり好きじゃなくて。


橋本:それはなぜでしょう。


岡村:受付の方って、綺麗な人が多いじゃないですか。その時点ですごくテンションが崩れるんですよ。気持ちを持ってかれるというか。


高山:あ〜わかる! とにかく営業マンって、テンションを崩されてたくないんですよね。


岡村:そうそう。例えばですね、エレベーターで上がっている時って、営業するときのイメージが完成しているんですよね。でも、エレベーターを出て受付で綺麗なお姉さんが出てきた瞬間に、イメージしてたものを全部忘れちゃうんです。


高山:うんうん、わかります、わかります。


岡村:営業マンって、自分のテンションを守るために、いろんな工夫をしているんですよね。例えば、午前中にはお金を使わないとか、昼飯は腹八分目までしか食べないとか……。でも、美人を見た瞬間に、一気にテンションが崩れるんです。だからこの「レセプショニスト」があるとテンションを維持したまま、まともな提案ができるのではないでしょうか。それは、お客さまのためにもなりますしね。


橋本:新しい切り口ですね……。


岡村:確か「ミクシィ」とか、そんな感じだったな……。


橋本:あ、わたし、昔「ミクシィ」の受付にいたんです。

 

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橋本社長は「ミクシィ」の他にも、「USEN」や「GMOインターネット」など、さまざまな大手企業の受付嬢を務めていたそうだ。

 

岡村:え!? マジっすかッ? いや、前に「ミクシィ」にめっちゃ綺麗な受付の方がいて、テンションがガタ落ちしたことがあったんですよ! その日はすっごい完璧なトークと、絶対通るであろう提案を持って行ったんですけど、受付の方が美人すぎて、一気に心がやられちゃったんですよね。


高山:うわ〜ッ。それって、ミクシィの人も「せっかくの良い提案だったのに…」ってなりますよね。


岡村:そうそう、そうなんだよね。まぁ、なんだかんだ最終的には契約が取れたんですけど、本来だったら1ヶ月くらいで話がついたのが、結局2〜3ヶ月くらいかかっちゃって。


橋本:なるほど……。今のお話ですが、有人の受付を置いている企業は全く理解をしていないと思うんです。「受付に綺麗な人をおけば、お客さんは喜ぶだろう」って思っているわけで……。


高山:大間違いっすね。そこは。


岡村:営業マンとしては、無心で行きたいんですよ。面接の時とかもそうだと思います。あそこは戦う場ですからね。美人な受付も、合コンで使われてそうなカッコイイ飲み屋も、自分たちとは非現実的な世界だから、そういう場所では100%の自分を出せないんだよね。例えば、受付が警備員のところあるじゃないですか。あれだとすっごい安心するわ。

 

今の受付システムは、ジョナサンだったら大変なことになる事例


岡村:いやね、橋本社長のお話を聞きながら思い返してみると……。僕、前から思ってたんですけど、既存の受付のシステムって、責任の所在がハッキリしてないですよね。

 

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橋本:そう。そうなんですよ、ボールが誰にあるのかっていうのが不透明になりがちなんです。

 

岡村:もし例えば、伝達ミスで大損害が起きたって時に、裁判をしたとしたら実は誰も悪くないわけですよ。受付はちゃんと伝えた、代理対応した人は付箋を貼りました、本人は会議中だから聞いてませんでした……となります。でも、待っている人は10分だろうが20分だろうか待たなきゃいけない。ヤバくないすかこれ。

 

高山:もしこれがジョナサンだったら大変なことになりますね。

 

岡村:そうそう。まあ、俺はデニーズの方が好きだけど。

 

高山:そこ関係ないっす。

 

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「いつもならもっと面白いことが言えるのに……」アドウェイズ岡村は、取材中に幾度となくそう漏らしていた。美熟女を前にすると、緊張のあまり普段の20倍もつまらなくなってしまうそうだ。

 

岡村:で、この「レセプショニスト」の場合は、本人に直接言うじゃないですか。そうすることで責任の所在がハッキリするんですよね。ちゃんと責任感を持たせられるんです。

 

高山:確かに。

 

岡村:そう考えると「レセプショニスト」のようなシステムを導入していないってことは、お客さまを待たせてしまっているっていう意識が足りてないってことですよね。絶対に待たせていないっていうことであれば、問題ないんですけども。

 

橋本:そうですね。

 

岡村:今までだったら……

「株式会社アドウェイズの岡村ですけど、本日はサービスデベロップメントグループの高山さんと16時からアポ取らせていただいておりまして…、わかりました、じゃあ、はい、ありがとうございます。失礼します」

これで何秒?

 

高山:25秒です。

 

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得意のイラストを描き始めるアドウェイズ岡村。ちなみにこの人間の図は、受付嬢である。

 

橋本:しかも、受付票を書いてくださいとなったら、もっとお時間かかりますよね。

 

岡村:大体プラス2倍くらいですね。まあ、概算して約1分ってとこかな。そのあと、受付の人が担当者に繋いで、その人がデスクにいない場合、代理の人にお任せする。で、代理の人が、社内を捜しにいく……

 

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喫煙所にいる想定をしたアドウェイズ岡村。社長室を出て、ターゲットを探しに行く。

 

岡村:これでまた1分が経過。いない場合は携帯に留守電をかける、出ない場合は付箋を貼る。さらに1分ずつ加算されていきますね。

 

高山:結構待たせちゃってますね。

 

岡村:例えば13時待ち合わせで、13時10分まで待たせてしまっているっていうのは、完全に受付放棄なわけですよ。これから取引をしようと思っている企業とかの場合、10分も待たされたら、「うち、相手にされてないのかな?」って思いますよね。その10分の間にどんどんネガティブな思考になっていきます。で、その思考で商談に入っちゃう。

 

高山:岡村さんあの、10分待ち合わせに遅れたら、営業成約角度って何パーセント落ちるんすかね……。

 

岡村:普通に考えたら……50パーセントは落ちてるでしょ。50パーセント、利益損してるわけですよ。売上が上がらない会社には、もしかしたらそういうところがあるかもしれないですね。

 

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5分遅れるだけで、致命的なダメージが発生することをグラフで説明するアドウェイズ岡村。橋本社長はウンウン頷きながら、ブラックボードを撮影していた。

 

高山:なるほど……。ってことは、岡村さんがもし「レセプショニスト」を売るんだったら、「御社の売上が50パーセントあがりますよ」って言いますよね。

 

岡村:まあ、簡単に言うとね。ってか、営業って「1秒の間」とか、「0.5秒の間」とかがすごい大事じゃないですか。一秒遅れただけでダメになっちゃうことも多いと思うんですよね。この場合だと、一秒どころか、もう5分10分の話で。もう、終わってますよね、再起ができない……。ただ、このレセプショニストがあると……

 

受付コードを打つだけで……

 

16秒14。16秒でいっちゃうんすね。で、チャットワークって大体0.1秒くらいで送信できるから、16秒15でフィックスできちゃう。導入してない企業は未来が危ぶまれるかもしれない。

 

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今日初めて知ったサービスを、これほどまでと褒めちぎる岡村。余談だが、この取材のあと岡村は、橋本社長とLINEを交換することに成功している。

 

営業と恋愛は表裏一体

 

岡村:例えば好きな子がいるとします。こいつと付き合いたいなっていう女性が。その人が突然、「あの……。私、あなたのこと…すごい好きかもしれない……」って言ってくるとします。この状況で返事を5秒待たせると、このあと女性はなんと言うか知ってますか。

 

高山:え、全然わかんないっす。

 

岡村「うそうそ、冗談…‥!」って、そう言うんですよ。女性も恥ずかしくなっちゃって。もうダメだと思って。

 

橋本:なるほど……

 

高山:「本当に!?」って相手の懐に入って行かなきゃいけないんですね。

 

岡村:だから、恋愛も、営業も、5秒待たせると、全てが終わるんです。「うそうそ冗談」って言われた後に、「いや、俺もお前のこと好きだよ?」って言っても、なんの効果もありません。5秒以内に「いや、俺の方が好きだよ」と食い気味にいかなきゃ。

 

橋本:なるほど………。

 

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岡村の恋愛論に「なるほど」を連呼していた橋本社長。実は彼氏がおらず、現在募集中だそう。できれば年上、バツイチでも可ということだ。

 

岡村:ということで、「レセプショニスト」を導入してない企業は、考えを改めた方がいいですね。僕が自信をもっておすすめします。

 

橋本:どうもありがとうございます! 実は御社にもすでに導入して頂いてますしね。

 

岡村:まあ、それ今日知ったんですけどね(笑)。とにかく要するに、この「レセプショニスト」を使うメリットって、コストダウンではなく売上アップなんですよ。それが、回りに回って、企業のイメージアップにもつながりますし。営業ツールでもあり、売上アップツールでもある。こんなサービスって、本当珍しいですよね。すぐにアドウェイズにも導入させていただきます!

 

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最後に、橋本社長へ「おくりバントロゴ入り特製ブラウス」をプレゼントした岡村と高山。橋本社長はこの昭和感満載なプレゼントに、満面の笑みを浮かべていた。

receptionist.jp

marikohashimoto.hatenablog.com

「勝手にしやがれを見た!」でお問い合わせいただくと、対応が50%アップするうえに、直接橋本社長がお伺いするとのこと。

次回の勝手にしやがれもお楽しみに!

 

※尚、本記事は広告ではございません。

 

編集・構成:長橋諒

写真:morimi

 

【第22回】部下に恵まれる上司になる!新入社員を迎える先輩・上司の6つの心構え!

私達は先輩や上司として、“今時の”新人にどう接すれば良いのでしょうか。新年度がスタートする時期だからこそ上司とは何なのか、見つめ直す必要があるのかもしれません。「部下にいつも支えてもらっている」と語るアドウェイズ岡村の、理想の上司像が明らかに!!


〜登場人物〜

 

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岡村 陽久
株式会社アドウェイズ社長。
名刺交換の時に「意外とちゃんとした方なんですね!」と驚かれがち。
 

 

 

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高山 洋平
株式会社おくりバント社長。
最近『勝手にしやがれ』のおかげで人生初のファンレターをもらい上機嫌。

 

 

***

 

高山:岡村さん、『B Dash Camp』お疲れさまでした。大好評でしたね!

岡村:今回も『リアル勝手にしやがれ』のセッションを準備して下さった関係者の皆様、そして来場者の皆様に本当に感謝です。「ブログ読んでます!」と色々な方に声をかけて頂けたのもかなり嬉しかったですね。

高山:『THE 勝手にしやがれ』の知名度もかなり上がってきましたね~。続けていく活力をもらえました!

岡村:そうですね、新年度からも張り切っていきましょう!


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B Dash Camp会場に楽しそうに向かうおじさん達。
>>セッションの詳しい内容は、第21回をチェック!



高山:新年度と言えば、いよいよ4月からは新社会人達が働き始めるわけですが、岡村さん。ぜひ、このブログを通して新人達にアドバイスを送ってもらえませんか?

岡村:アドバイス……ですか?

高山『新入社員の心構え』みたいな感じで、今時の若者にありがちな「そこ直しといたほうが良いよ」ってこととか社会の常識とかを、ガツンと教えてやってくださいよ! そういうの、今きっと求められてます!

岡村ちょっと待ってください高山さん。

 

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出ました、岡村流「ちょっと待って」のポーズ!



岡村:それって、新人を総プリウス化しようとしてません?

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高山:そ、総プリウス化………?

 

新人を総プリウス化しようとする上司とは


高山:新人の総プリウス化って、どういうことですか?

岡村:新入社員を迎えた上司ってどうしても「最近の若い奴は根性がない」とか、基準に届いてない部分を見つけがちじゃないですか。

でもね、例えば自動車で「リッター3kmしか走らなくて、急斜面だとすぐ底を擦っちゃう凄くうるさい車」があったら、みんなダメな車だって思いますよね。

高山:そんな車、絶対役に立たないですよね。

岡村:でも実はその車、ものすごい速くてものすごいカッコ良いんです。それがフェラーリじゃないですか。フェラーリでさえ、悪く言おうと思えば悪く言えちゃうんですよ

高山:な、なるほど……!! 悪いとこだけ見てたらそうなっちゃいますよね。

岡村:日本で一番売れてるプリウスって、燃費が良くて、坂道も擦らないし、4、5人乗れてすごく便利ですよね。全ての項目で合格点を出してくる名車です。でも、プリウス以外は全部ダメな車なんですか?って話じゃないですか。

使い勝手は悪くても格好良いフェラーリや、多少燃費が劣っても7人乗せられるステップワゴンを、プリウスの基準に満たないってだけで否定してやしませんか?

高山:基準以下の部分ばかり指摘して直させようとする……それが新人をプリウス化しようとする上司……!!

 

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目から鱗のおくりバント高山と、したり顔のアドウェイズ岡村。



岡村:上司の最初の役割って、ダメな部分を探すことじゃなく、そいつが何者なのかを特定することだと思うんですよ。まず見極めて、「あ、トラックだ」ってわかった瞬間に荷物ガンガン乗せてやるんです。

高山:才能に合わせた適材適所、みたいなことですね。でもどうやって見極めれば良いんですか?

岡村:車みたいに見れば判るものじゃないので難しいですよね。でも何かは持ってるはずなんだ、こいつ自身も気づいてないことを見つけてやる…そういう感覚で色んなことをやらせてみたり話したり、まずは部下を知ることですよね。

高山:どれくらい知れば良いんでしょうか。

岡村部下の自慢話を最低でも2時間話せない上司って、僕はダメだと思うんですよ。車の良いところを語れない車屋みたいなもので、部下の良いところを語れない上司なんて職務怠慢なんですよ。

「実は今11人乗りの車を探してて」って言われた時、誰がその能力を持った人材か分からないってことじゃないですか。こいつだったらできますよって。

 

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「僕は高山さんの自慢2時間できますよ」と
図を描き始めるアドウェイズ岡村。



高山:なるほど……新入社員に一方的に基準や心構えを押し付けてるだけじゃ、上司としてはまだまだってことなんですね。

『B Dash Camp』では人材の集め方について質問がありましたけど、岡村さんの上司としての心がけの中にもそのヒントがあるような気がしてきました。 岡村流の極意、もっと聞かせてください……!

岡村:高山さん……! わかりました。それならば今日は、新入社員を迎える上司として、僕が大事にしている心構えをお伝えします!


 

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上司の心構え講座、スタートです!

 

 


新入社員を迎える上司の6つの心構え
その1. 1教科の法則で部下を育てよ!

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高山:1教科の法則……ですか?

岡村:どの学校にもいる勉強が苦手な人って、だいたい全教科できてないですよね。そういう人に勉強させる方法って実は簡単で、1教科だけをめちゃくちゃ勉強させて超高得点取らせるんです。1教科でも良い点とったら嬉しいじゃないですか。そうすると、じゃあ他の教科も頑張っちゃおうかなってなるんですよ。

高山:仕事がどれも上手くできない新人も同じってことですか。

岡村:仕事ができないやつも、1個だけ強みを持てば仕事自体が楽しくなって自信もついてくるんです。自信って、できないこともできるって信じさせる力があるじゃないですか。1つ自信を持たせると、他のこともできるようになってくるんですよ。

高山:新人には1個だけ頑張らせろ。わかりやすいですね。

岡村:僕の経験上、9割くらいの人は何か強みを見つけられるはずです。必ずひとつ、オリンピックで金メダル取れることがあるはずなんです。強みが判ったら、その強みを使った仕事をバンバンやらせる。そうやってそれが凄くできるようになると、弱みだったも部分も強みに変えられるようになるはずです。

そして本当は強みがあるのにどうしても見つけられない残りの1割は、上司がひとつ強みを作ってあげるんです。そうすれば他の強みも見えるようになってくるはずです。



新入社員を迎える上司の6つの心構え
その2. 部下と一緒に『ランボー』を観よ!

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岡村:長所を見つける次に大事なのは信頼関係だと思います。

上司と部下って常に良いことを言い合うわけじゃないじゃないですか。「お前ここが悪いぞ」って耳の痛いことも言わなきゃいけない時に直そうって思ってもらえる信頼関係が大事かなと。

高山:その関係はどうやって作れば良いんでしょうか。

岡村:部下と一緒に『ランボー』を観に行ってください。

高山:『ランボー』ですか……?

岡村:2008年に新卒の研修を僕が担当した時、みんなで『ランボー』を観に行ったんです。その時のことってみんな今でも覚えてて、話にも出るんですよね。そうやって思い出を作ることも大切だと思うんです。

付き合ってるカップルが、映画も買い物も食事も行ったことないなんてこと、あんまりないですよね。

僕は、上司と部下って恋人や親友、家族と同じくらい大切な関係だと思うんです。だって平日の朝から晩までずっと一緒に過ごしてるわけじゃないですか。他の誰よりも時間を共有する相手なんですよ。

高山:思い出を作ろうと思うくらい、最上級の愛を持って接しろということですね!

岡村:そういうことです! しかも上司と部下は、同じ目標のもとで同じ苦しみを味わい、喜びを共有する、言わば戦友に近い関係なんですよね。

高山それを解らせたくて『ランボー』観に行くってことですか!

岡村:そうそうそう! 部下に対してそれくらいの愛を持ち、部下の幸せを願い、良いところを引き出す。それが上司だと思うし、本気で部下の幸せを願っているならその気持ちは伝わりますから。自然と信頼関係も構築されていくはずです。

高山:まさにトラウトマン大佐とランボーの関係!!

岡村:それくらい部下を愛して幸せを願えってことですね。

高山:今日帰りに『ランボー』シリーズ全部レンタルして観ます。



新入社員を迎える上司の6つの心構え
その3. 「褒め怒り」を会得せよ!

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高山新人の叱り方とかも難しいですよね。どれくらいのさじ加減が良いのやら。

岡村:最近の新卒の傾向は、最近の幼稚園に行くとわかるんです。昔の幼稚園って「こら!おやつ食うなって言ってんだろ!」ってげんこつ食らわしたりしてたじゃないですか、そういう時代なんで。

でも今の幼稚園は「だめだよ~おやつ食べちゃ~。も~食いしん坊さんなんだから~」って言うくらいで、褒めて伸ばしてるんですよね。殴る時代から褒める時代に変わりつつあるんです

そういう褒める力を、特に昔の人こそ意識して身につけていった方が良いかなと思います。まずは褒めるところから入ると。

高山:具体的にはどう褒めて、どう怒れば良いんでしょうか。

岡村:僕が怒る時っていつも、できないことじゃなく、本来やれたはずなのにやらなかったことに怒るんです。

「お前の能力ならできるのに、なんでできなかったの?」「お前できるやつなんだからさ」「できるのにやらなかったことを怒ってるんだぞ?」って言ってたら、怒られてるんだか褒められてるんだかわからなくなってきません?

高山:怒られてるのにちょっと嬉しいですね(笑)

岡村:そうなんです。頭ごなしに怒るんじゃなくて「怒られてたはずなんだけど、なんか気持ち良かったな…」ってとこに持ってくのがコツだと思うんですよね。

高山:それなら言葉が届き易くなりそうです。

岡村:褒める時も同じことで、上手くいった時こそ「本当によくやったな。でももうちょいこうすると良かったよね。」「こっちもできるようになると良いよね。」と、認めつつアドバイスを添えるんです。調子良い時は心が開いて素直になってるので言葉が入るんですよね。

逆に失敗直後に怒るのは全然効果ないと思います。

高山:なるほど~合わせて褒め怒りということですね。

岡村:時代は褒め怒りですよ。嘘だと思ったら幼稚園見学に行ってください。



新入社員を迎える上司の6つの心構え
その4. 怒った後は喫茶店で恋バナをせよ!

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高山:ぼくも岡村さんに死ぬほど怒られたことありますけど、岡村さんって一回怒ったことは二度と言わないですよね。

岡村怒った後もすごい重要だと思ってるんです。その人のやったことに対して怒っても、その人自身は絶対否定しちゃいけないと思います。

高山:罪を悪んで人を悪まずってやつですね。

岡村:でも、怒られた側の心理としては両方否定されたように感じるんですよね。だからこそ、僕は怒った後は忘れて普通の話しますね。

高山:そう、それよく話題になります! 怒られた後に普通の話されるの超気まずいんだけどってみんな言ってますよ(笑)

岡村:怒っても、お前自身を否定するってことは絶対ないぞってことを相手に示さないといけないんですよね。だからこそ、怒った直後は喫茶店に行って恋愛話なんです。

高山:確かに気まずいのも最初の30分くらいですもんね。でもなんで恋愛話なんですか?

岡村:あ〜 僕、専門分野が恋愛相談っていうか、色恋沙汰が大好きで(笑)

高山:好きですよね(笑)

岡村:仕事以外で頼れるところがあったほうが、仕事だけの関係よりも強いっていうのもありますね。



新入社員を迎える上司の6つの心構え
その5. 部下とのカラオケは竹原ピストル

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高山:若い社員とカラオケ行ったりすると、ジェネレーションギャップをもろに感じちゃったりしますよね。ああいう時って何を歌えばいいんですかね。

岡村竹原ピストルですね

高山:いや、なんでですか(笑)

岡村:やっぱり僕は、上司がカラオケ行った時の役目って「あ、こんな良い歌あったんですね」って感じてもらうことだと思うんです。

高山:はぁ~、なるほど。仕事だけじゃなくて文化面においても上司たれってことですか!

岡村今流行りの歌を歌うのは若者の役割じゃないですか。上司の役割っていうのは、古すぎたりマニアックで聴いたこともない名曲を厳選して歌って、後世に伝えていくことだと思うんです。僕はそれが竹原ピストルや長渕剛の中にあると思ってます。

高山:確かに岡村さんと知り合わなかったら西新宿の親父の唄とか知ることなかったと思います(笑)でもそういう志を持つと、カラオケの選曲する時の迷いも消えますね。



新入社員を迎える上司の6つの心構え
その6. 飲ませる上司は三流と心得よ!

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岡村:若手に酒を飲ます上司っているじゃないですか。あれすごいダサいですよね。なんで若手に飲ませようとするかって言ったら、飲ませる以外に盛り上げ方を知らない人が飲ますんですよ。

高山:飲ます、脱がす、あとは嫌なイジリとかですね。

岡村:そう。せっかく居酒屋に行ったなら、上司としてめちゃくちゃ盛り上がるような楽しい話、またこの人と飲みに行きたいと思わせる話術で場を盛り上げないと絶対ダメだと思うんです。酒飲ませて盛り上げるなんて三流ですね。

高山:だいたい飲ませるやつに限って自分が飲まないんですよね。

岡村:逆に、自分が飲んで「俺こんなに飲めるんだぜ!」って盛り上げるのは最高ですよね。自分で喋って盛り上げたり、自分で飲んで盛り上げてこそ、上司として一流だと思います。尊敬できる経営者、例えばクルーズの小渕さんとかって、めちゃくちゃ面白いですもんね。

高山:小渕さん話は面白いし、お前飲めよ!とか全く言わずに自分が「うぉーー!」って飲むんですよね。こっちも、小渕さんが飲んでるなら僕も!ってなりますよね(笑)

岡村できる社長ほど、自分が飲むって法則はありますね。自分が面白いことができなくても、相手の面白い話を引き出すことはできますし。できる上司ほど人に飲ませない。これは間違い無いです。

 

***

 

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高山岡村さんが理想とする上司像が見えた気がします。大切なのは、やっぱり愛なんですね。

岡村愛ですね。弱点が沢山ある部下にも良いところがある。それを見つけたらきっと好きになるし、好きになったなら、幸せを願って成長をサポートしようと思うはずです。

そう思えたら、例え他の部署に行こうが転職しようが「やりたいことをやるべきだ」って思って支えますよね。どこかで上司が見ててくれたり、何かあったら助けてくれるって思えるのと思えないのって全然違うじゃないですか。

高山:そうやって育った部下が、今度は上司のことを助けてくれたりもしますよね。僕もアドウェイズに入社した時の部下に、おくりバントのピンチを救ってもらったことがあります。後輩や部下が、上司を支えてくれてもいるんですよね

岡村:ほんとにそうですね。一生上司のつもりで幸せを願う。6つの心構えを紹介しましたけど、これが新入社員を迎える上司にとって一番大切な気持ちだと思います。

高山:愛ある上司のもとでは新人一人ひとりが優秀な人材に育っていく。それこそが「部下に恵まれる」ということなのかもしれませんね。 僕も新入社員を迎える時は、まず得意分野を見つけるところから始めようと思います! 

岡村:誰でも絶対一つはオリンピックで金メダル取れることがありますからね。 お互い理想の上司目指して頑張りましょう! 

高山:はい! ちなみに、岡村さんは何の金メダルなんですか?

 
岡村:え…………?

 

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岡村:……僕っすか?

 

高山:いや、ちょっと気になって……。

 

岡村:金メダル……………

 

高山:あ、配置とかじゃないですか? 岡村さんって人の配置上手じゃないですか。

 

岡村:いや〜〜~………………

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岡村金メダルは取れないよ~(笑)

 

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