アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第41回。12月のある日、いつものようにおくりバント高山を呼び出したアドウェイズ岡村。恒例のセリフである“あの世間を騒がしている件について伝えたい思いがある”と語る岡村の真意とは? また最近増えてきた時事ネタではあるが、最後までお見逃しなく。
おくりバント高山:どうしたんですか、岡村さん。「子供たちの夢が壊れる」と連絡があったのですぐ駆けつけましたが……
アドウェイズ岡村:高山さんすみません、急に呼び出してしまって。あの……僕は“ある件”についてとても憤っておりまして。
高山:ある件…?
岡村:ZOZOTOWNの社長、前澤さんについてのことです。
高山:(ついに矛先が…!)
アドウェイズ岡村が語る「ZOZOTOWN前澤氏」
岡村:一応前置きをして喋りたいと思うのですが…。僕と前澤さんは、今現在は特に何の接点もありません。
高山:はい。
岡村:そんな前澤さんに対して、僕は深い深い尊敬の念を抱いています。前澤さんは、何も悪くありません。
高山:え…?
岡村:僕が憤ってる先はですね、もちろん前澤さんに対してではありません。前澤さんの行動を騒ぎ立てる世間や、偏って報道するメディアに怒っているんです。
高山:あ、そっちだったんですね…。
「まさかこのタイミングで、今年一番話題になったIT会社社長に喧嘩を売るなんて…」と、おくりバント高山はアドウェイズ岡村の発言に戦々恐々していたが、真意が解りホッとしている。
高山:なんか最近だと、“幻の別荘”を買ったと話題になっていましたが。
岡村:ええ。“智水庵”のことですね。15の別荘からなる「南禅寺界隈別荘群」の中の一つで、京都でも別格扱いされている、とスポーツ新聞で読みました。
高山:すごいですね、自分の欲しいものが何でも買えちゃうんですね。
岡村:はぁ…。高山さんもそうやって、メディアに踊らされているうちの一人ですか。
高山:いや、そんなつもりは…。
岡村:あのですね、別荘に何か悪さをしたくて買ったなんてことは、絶対ありませんから。というか前澤さんのことだから、きっと日本の文化を守ってくれたんです。
高山:守った…?
岡村:そうです。守りました。よく考えてみてください。前澤さんがこの“幻の別荘”を買っていなかったら、違法な民泊業者が買っていたかもしれないんですよ。
高山:た、確かに…。
岡村:本来は、こういう文化財を国が購入してでも守るべきであると思うのですが、残念ながら、現状では、日本政府はそのような行動は何もしてないですね。
だから前澤さんは、僕ら日本人のために日本固有の財産(資産)を守ってくれたんだと、そう考えられませんか。
高山:ええ…、思ってきました。
アドウェイズ岡村の話に上手く乗せられるおくりバント高山。彼のように「自分は人にだまされない、絶対に大丈夫」と思っている人ほど、詐欺師に騙されやすいのだという。
高山:確かに去年購入したと話題になっていた“バスキアの絵”も、ただ飾っているだけですもんね。
岡村:ええ。何か書き足したかとか、そんなこと聞いたこともありません。月に行くのだって、人類のロマンじゃないですか。前澤さん自身の夢でもあって、それってすごく素敵なことだと思います。
高山:まあ、なんにでも“ツッコミたがる”世の中なんですよね。
岡村:本当、そうですよ。もちろん買ったからには手入れはしっかりやられるでしょうし、万が一手をつけられないということであれば僕が代わりに手入れをしに行ってもいいですし、僕がRHNになってもいいと思っています。
高山:RHN…。
岡村:連帯保証人、略してRHNです。
高山:…初めて聞きました。
アドウェイズ岡村が語る「子供の夢」
高山:どうして岡村さんは知り合いでもない前澤さんのことを、そんなに擁護するんですか?
岡村:あのですね、僕はずっとサイバーエージェントの藤田社長に憧れていて。それでIT企業を作ったんですね。今僕が上場企業の社長として働いているのは、藤田社長がいたからだと思うんです。
アドウェイズ岡村が20歳の時、サイバーエージェントが上場した。その際、アドウェイズ岡村は藤田社長が話した「インターネットはすごいぞ。これから広告も金融も、インターネットはいろんなことを変えていく」という話に「これはすごいな」と感銘を受けたそうだ。当時アドウェイズ岡村は換気扇のフィルターを飛び込みで売っていたが、「これは換気扇のフィルターなんか売ってる場合じゃないな」と思ったとのこと。
高山:ええ、存じています。
岡村:こんな風にですね、誰だって憧れの人がいて「こういう人になりたい」「こんな大人になりたい」って思うじゃないですか。特に子どもは。
高山:そうですね。
岡村:昔でいったら王さんとか長島さんとか、イチローさん松井さんとかに憧れて野球選手になった人がたくさんいるでしょう。そう考えたらですね、今はIT企業の社長に憧れる子どもたちもたくさんいるってことですよ。
高山:あ…なるほど。
岡村:日本を代表する社長の一人なんで、彼に憧れている子どもたちはたくさんいるでしょう。そんな子どもたちの夢を捻じ曲げてはいけないと思うんです。大人の僻みとか、PVをあげたいとかっていう邪な考えでぶち壊すなと。
高山:確かにどうせでっちあげるなら、子供が喜ぶことを書いてあげて欲しいです。
岡村:本当そうなんですよ。親が子を叱るとき、「こんなことしてたら前澤社長みたいなえらい人になれないよ!」と言ったら、「え、前澤社長って悪い大人なんでしょ」と言われたらどうするんですか。今までなにも悪いことをしてないんだから、根も葉もない噂を書くなと僕は声を大にして言いたいんです。
高山:別に絵を買っただけ、別荘を買っただけですしね。
岡村:実は僕、一回だけ前澤さんにお会いしたことがあって、2007年くらいに。僕のことは覚えてないかもしれませんが、僕はお会いしたことをしっかり覚えています。前澤さんは偉そうに喋るわけではなく、本当にやんわりとした雰囲気で人当たりがいい方でした。
そして、僕の直感で解ったんです。前澤さんは「人に夢を与える方だ」と。そんな方を僕は守らなくてはならないんです。今度変な噂をメディアが流したら、知り合いの弁護士に相談をして前澤さんの代わりに訴えたい。僕はそれくらい本気なんです。
「訴えてやる!」と強い語気で語るアドウェイズ岡村。前澤社長のことが大好きなようだが、アドウェイズ岡村はZOZOTOWNでは一度も買い物はしたことがないらしい。
高山:あの、岡村さんは月に行きたいんですか…?
岡村:いや、そんなおこがましいことはできません。僕は仮に月に行ったとしても何も出来ませんから。
ということで無事、アドウェイズ岡村が自分の思いを伝えることができ、今回の「勝手にしやがれ」は閉幕した。ここまで読んでいただいた皆さんは、アドウェイズ岡村の考え方に理解を深めることができただろうか。
次回もアドウェイズ岡村がユーザーの悩みに答えていく。乞うご期待あれ。