岡村陽久の勝手にしやがれ

あなたの相談を岡村流「勝手な解釈」で解決。ITのことから、世の中、男女、不条理まで

【2018年・新年特別号!】アドウェイズ岡村直伝!「より良いお正月」の過ごし方。

 

アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、新年特別号。「元旦に記事を出したい」アドウェイズ社長の岡村が、私たちにそう発したのは2017年の年末のことだった。どうしても元旦に聞いてもらいたい話があり、それを読者に伝えないと2018年の良いスタートが切れないということである。実家に帰って暇だ、もしくは顔も覚えていないような親戚との会話が億劫だという方は、アドウェイズ岡村の話に付き合って頂ければ幸いだ。

 

 

 
2017年末・アドウェイズ社長室にて
 
 
 

 

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岡村:あけましておめでとうございます。

 

おくりバント高山:あけましておめでとうございます。

 

岡村:これ、言ってみたかったんですよね。

 

高山:え?

 

岡村:テレビのバラエティ番組とかで、年が明けてもないのに「あけましておめでとうございます」って言うじゃないですか。

 

高山:ああ……はい、事前に収録しておいてってやつですね。

 

岡村:今回、このブログでそれをやっているわけですよ。

 

高山:確かに……。今まだ年が明けてないですからね。

 

岡村:今年の最後に、ひとつ夢が叶って良かったです。

 

高山:それは、なによりです。

 

 

アドウェイズ社長・岡村陽久が教える「初詣のやり方」
 
 
 
高山:では今回は「新年特別号」ということで、岡村さんの2018年の目標を聞きたいなと。
 
岡村:えーと……その前にですね、僕はどうしても言っておきたいことがあるんですよ。
 
高山:え?
 
岡村:だって、「新年特別号」じゃないですか。しかも元旦にリリースするんです。こんな絶好の機会は無いなと思いまして。
 
高山:というと、何を言っておきたいんでしょうか……。
 
岡村「初詣の仕方」についてです。 
 

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高山:ははっ(笑)。何を言っているんですか、岡村さん。初詣なんか、ウチの小学生の娘だってわかりますよ?
 

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岡村:……。本当に高山さんはわかっていないですね。そういうことだから会社の経営状況が危ないんじゃないですか?

 

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高山:……。

 

岡村:初詣というのはですね、なんでも良いってわけじゃないんです。 高山さんは初詣に行ったら、お祈りをしますよね。この時一体、何を唱えていますか?

 

高山:「今年も会社が潰れませんように」とか、「家族の健康」とか、一通り思ったことを言います。

 

岡村:それなんですよ。

 

高山:え?

 
岡村:神様にお願いをしているわけですよね?
 
高山:はい。
 
岡村:もし神様が本当にいたとして、「お金持ちになりたい」「恋人が欲しい」「健康に生きたい」とか言っても、本当に叶えてくれると思います?
 
高山:……?
 
岡村:いきなり知らないヤツが来て、そんなお願い事をされても、一方的過ぎるじゃないですか。
 
高山:……それは確かに。
 
岡村:なので、「去年1年間、ありがとうございました」とまずはお礼から入るわけです。
 
「わたくし、実は去年もこちらに来ていたんですけど、お忘れかと思いますが、株式会社アドウェイズの岡村陽久と申します。住民票は台東区谷中にあり、今は別のところで暮らしています」
 
「去年は神様のおかげで、会社の業績も上がったし、プライベートも割とうまくいっているし、幸せに暮らしています。本当にありがとうございます」
 
と、ここまでがお礼の挨拶になるわけで。
 
高山:お礼が必要なんですね……。
 
岡村:はい。で、お礼が済んだら……
 
「ただ、できたらで良いんですが、本当に神様もお忙しいと思うんですが、時間がある時で全然構わないんですけど、わたくし今年はこういうことをしようと思っておりまして、可能であれば暖かく見守っていただけませんか」
 
「数多くの人が何十万人・何百万人お祈りをしているので、わたくし一人のために叶えてくれるのは難しいと思うんですが、本当にお時間があるときで構いませんので、よろしくお願いします」
 
と、誠意を込めてお願いをするわけです。
 

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岡村:要するに、「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」の5W1Hを神様に伝えることが大事なんですよ。
 
高山:5W1H……。
 
岡村:神様って、100円そこそこで人を幸せにしてくれる素晴らしいお方なんですが、でも、全員を幸せにすることは出来ません。だから差別化を図らないといけないんですよ。
 
高山:差別化……。懸賞のハガキと一緒ですね。
 
岡村:そういうことです。お礼をする時は下から出て、とにかく自分のことを覚えて帰ってもらいます。日本人はこれが出来ていない人が多すぎるんです。
 
高山:すみません、実践します。
 
岡村:はい。だから本当は毎年同じ神社に行った方が良くって、で、せっかく行くなら目立つ格好をして行ったり、483円とか微妙な数のお賽銭を投げたりして、差別化を図るようにしましょう。まずは自分のことを覚えてもらうってことからです。
 
 
 
日本人はなぜ「カウントダウン」をするのか。
 
 
 
高山:そういえば岡村さんは、いつも年越しのタイミングはどう過ごされているのでしょうか?
 
岡村 :……。高山さんはどう過ごされるんです?
 
高山:そうですね……。家にいる時は、テレビでカウントダウンの番組を見て過ごしているかもしれません。ゆく年くる年とか……。
 
岡村:なんだか結構、お正月らしいことをしているんですね。
 
高山:まあ、そうですね……。今年の目標を決めたり、お餅を食べたりとか、正月らしいことをしているかもです。
 
岡村:じゃあやっぱり高山さんも、1月1日に踊らされている人のひとりなんですね。
 
高山:え?
 

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岡村:例えば11月から12月に変わる時、高山さんはテンションが上がりましたか?
 
高山:いえ、全然上がってなかったと思います。
 
岡村:そうですよね。それと同じで12月から1月に変わるのもですね、ただ月が変わっただけなんですよ。実は。
 
高山:いや、まあ、そうですけど……。
 
岡村: なぜか日本人は12月から1月になった途端に、いきなり資格を取ろう、痩せよう、早起きしようと、目標を立てようしますよね。いつものテンションを乱して、いつもの自分じゃなくなる。
 
で、年をとるたびに「今年もそれが出来なかった」と自信を失います。
 
高山:確かに。
 
岡村:それだったら、しないほうが良いんですよ。1月1日に頼りすぎると、来年に持ち越しちゃいますからね。思い立ったら吉と言いますが、吉は別に1月1日ではありません。1月1日にとらわれちゃいけないんです。
 
高山:(これ読んでる人のほとんどがとらわれているんだろうな……)
 
岡村:ちなみにさっき高山さんはお餅を食べるといいましたが、ぼくはお餅は食べません。
 
高山:お正月なのに……ですか?
 
岡村:はい。おせちは食べますが。
 
高山:えっと……岡村さんはお餅が嫌いなんでしょうか?
 
岡村:いや、別に嫌いではないですよ。なぜ食べるかがわからないだけです。だって、1年中売ってるじゃないですか、お餅って。
 
おせちは一年中売っていません。正月しか食べられないんですよ。
 
高山:確かに……。
 
岡村:別に5月におもちを食べても良いし、12月31日におもちを食べても良いんです。でもおせちはお正月しか食べることができません。スーパーに売ってないですからね。
 

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 「カウントダウン」についても意味がわからないと語るアドウェイズ岡村だが、実は12歳から数年前まで毎年、同級生とディズニーランドに行って年越しをしていたという。「今は寒くてもう辞めた」とのことだ。
 
岡村:なので、冒頭に高山さんが僕に「2018年の目標は?」と言っていましたが、正直特にないんですよ。僕は思い立ったらすぐにやってしまいますからね。
 
高山:ああ、そういえばインスタグラムとかも最近始めたとか。
 
岡村:はい、そうなんですよ。試用運転中なんですけど、まずはやってみることが大事なのかなと思いまして。
 

www.instagram.com

 

高山:でもブログ的に今年の抱負がないと不安なので、とりあえず今年はブログを12本書くってことでどうでしょう?

 

岡村:毎月は必ずってことですね。

 

高山:はい。

 

岡村:がんばりましょう。初詣に行った時、ちゃんと出来るように神様にもお願いをしておきます。

 

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写真はアドウェイズ岡村が実際に2018年1月1日に訪れた初詣の様子である。この時岡村は、「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」の5W1Hを、約45秒で神様に伝えることに成功した。

 

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アドウェイズ岡村が初詣に訪れた場所は、千葉県君津市の鹿野山神野寺。「初詣は神社でも寺でもどっちでも良い。行くことが大事なのである」と岡村は語る。

 

ということで、2018年の「THE 勝手にしやがれ」をどうぞお楽しみに!

それではみなさん、良いお正月を!

※本記事に使用した写真は大人の理由により、一部、「【第19回】アドウェイズ岡村が、トランプ大統領を斬る!!」からの流用となります。


編集・構成:長橋諒

写真:morimi

 
 

【第31回】芸術、営業論、女性問題…。アドウェイズ岡村が自身の2017年を振り返る。

アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第31回。季節はあっという間に年末。クリスマスも過ぎ、2017年も終盤を迎えることとなったが、アドウェイズ社長の岡村が読者の皆さんに向けて何か言いたいことがあるようだ。そう、御察しの通り、2017年の総括である。「今年はそこまで大したことがなかった。」とわざわざ前置きをしてから話し始めた「アドウェイズ岡村の2017年」とは。どうぞご期待あれ。

 

 

 
2017年12月某日・アドウェイズ社長室にて
 
 
 

 

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岡村:今年書いたブログ、合計で12本か……。多いのか、それとも少ないのか、よくわからないな……。あ、これ意外に面白いな……

 

ねえ、高山さん、どう思います?

 

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おくりバント高山:そうですね……。でも、数の問題じゃないんじゃないですか? クオリティーが担保されていることにより、ファンも順調に増えて成果が出るのかと……。今年は割と凝った企画を出していましたから、読者のみんなを飽きさせずに済んだんじゃないですかね。

 

岡村:うーん。まあ言われてみればそうかもしれませんが……。

 

高山:何か気になるところでも……?

 

岡村:まだ、ちょっと言い足りないところがあるんですよ。今改めてブログを読んでみると、もう一度このテーマについて補足しておきたいっていうことが。

 

高山:あ、じゃあ、それ、今年の総括ってことで、今回の記事にしたらどうですか?

 

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岡村:うーん……

 

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岡村:うーん……

 

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高山:……

 

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岡村やりましょう。

 

 

 

めちゃめちゃ芸術が好きになりました。

 

 

 


岡村:今年最初のトランプの回、割と良いこと言っているんですよ、僕。

 

高山:トランプの回って……不安と向き合う方法を教えてくれた回ですね。

 

岡村「今感じている不安が、未来の財産になる。」とか……我ながらめっちゃ良いこと言っているんですけど、今回は言い足りてなかった記事の補足をしたいので、良いこと言ってた系の記事は飛ばします。

 

高山:あ、はい。

 

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PCの画面を見ながら、過去のブログを探るアドウェイズ岡村。使用しているブラウザはグーグルクロームではなく、MacBookに標準搭載のSafariである。

 

岡村5月病の記事、あったじゃないですか。

 

高山:ありましたね。岡村さんが5月病から抜け出せなくて、悩みを読者に教えてもらうっていう。あれ、解決したんですか?


岡村:まず、ゴムボートの溶接ができないという問題がありました。あれは試行錯誤をして解決することが出来たのですが……

 

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実際にアドウェイズ岡村が手作業で直した穴の修復跡。


岡村:治ったんですけど、この前のすごい台風で流されました。

 

高山:え……

 

岡村:でも、解決したからそれで良いんです。

 

また、友人が賢い問題については、もう気にしないことにしました。FBとかに流れてきても、全然気にしてないです。

 

高山:ほとんど自己解決されたんですね。

 

岡村:いえ、芸術がよくわからないっていう問題は、うちの役員の蘇さんから色んな見方を教わったんです。それでめちゃめちゃ芸術が好きになりました。

 

高山:まじですか。


岡村:蘇さんってもともとエンジニアで、芸術には一切興味のない人だったんですよ。で、その人が芸術に興味を持ったってことは凄いなと。

 

高山:はい。

 

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芸術よりラーメンに詳しそうに見える蘇(そ)は、上海でECサービス「Nint」を運営している。

 

岡村:簡単に言うと、例えばピカソの絵の中に売春婦が出てる絵があるんですけど、当時は絵を描くなら綺麗な女性を書かなきゃいけない、神聖なものとして描かなきゃいけないっていうのがあったらしいんです。ただ、ピカソはいろんな視点、角度から絵を描いて、これまでの芸術の常識を覆したんですよ

 

高山:なるほど。


岡村:「あっそういうドラマがあったんだ」と、話を聞いてすごく興味を持ったんです。絵が生まれた背景や歴史とかを知ることで、楽しみ方が広がってくることが分かりまして。


高山:それってまさに「なにこれすげーこんなのはじめて」ですね。


岡村:絵を見て感性で「すげー」ってなる方ももちろんいると思うし、理屈を聞いて「すげー」ってなる人もいると思うんです。僕は後者なんですけど。

 

あの記事をきっかけに蘇さんが詳しく教えてくれて、前よりも芸術に近づけた気がします。いつか僕も、この部屋に自分が良いなと思った絵を飾りたいなと思いますね。

 

 

 

歴史に残る営業を見た。

 

 

 

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岡村:次は、営業論の記事で補足があるので、もう一度お話しておきたいんですけど……

 

高山:はい。


岡村:リンクアンドモチベーションという会社が、僕のところに営業に来たんです。モチベーションクラウドってサービスがあって、組織の状態を可視化しようっていうサービスで。

 

うちはちょっと他のを検討してたんです。だから丁重にお断りをしようと思ったんですけど、その会社の勝田あやこさんという営業の方がとてつもなくてですね……。

 

高山:とてつもない……?

 

岡村:13時からスタートした1時間の打ち合わせだったんですが、、13時55分まで完全に断る流れだったんです。「今回せっかくご説明頂いたんですけど、ちょっと見送らせていただきます」と。

 

ただ、13時55分くらいから怒涛の営業が始まって。勝田さんは「ただ昔と違って今は少人数から始められるんです、だからアドウェイズ全体で使う必要もないんですよ。試したいところから始められますし、10人からでもできます」と言ったんです。

 

高山さん、これ何か分かりますか?

 

高山:えっと……

 

岡村「1セントの法則」です。寄付を求める時に、「1セント」でも良いんでお願いします! って小さく入ることによって、1セントだったら良いかとなり、じゃあせっかくだから1ドルをあげるか、となるやつです。


それをまさに実行してて。「お、そっからくるか」と。そしたらうちの役員が「じゃあうちの組織からやってみたい」って言い始めて。そしたら勝田さんが、「では申込書だけ今日いただけませんか」と言うんです。

 

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最近ハマってよく飲んでいるというコンビニの「カフェラテ」だが、ルノアールのコーヒーに味が似ているという。ただアドウェイズ岡村は、残念ながら「コーヒーの味」はわからない。

 

高山:怒涛ですね。

 

岡村:他にもいろいろ怒涛の営業は続いたのですが、これらって、僕が営業マンに指導してきたことなんですよ。それを彼女は確実に実践していたんです。結局この勝田さんは、はんこを押した申込書をその日に持ち帰りまして・・

 

高山:すごい。

 

岡村:なんかすごく良い営業を見せてもらったなと思って、とても嬉しかったですね。しかも、アドウェイズは新しい契約をする際、稟議を通さなきゃいけないのですが、この時は「緊急稟議」で通しましたから。

 

高山:これぞ営業って感じですか。

 

岡村:はい。見ててすごく初心に戻りましたね。歴史に残る営業であり、僕が描いてる理想のトークです。営業に悩んでいる営業マンは、ぜひ勝田さんの営業トークを真似したほうが良いと思います。

 

 

はあちゅうさんの問題は、氷山の一角

 

 


岡村:あとはあの……9月にアップした女性問題についても補足があります。

 

高山:あ、最近また色んなことが取り沙汰されてますね。

 

岡村:そうなんです。あの「はあちゅうさんの問題」って、僕はあれ事実だと思っていて。先輩が後輩を呼び出して、尊敬されているっていう立場を利用して“そういうの”に持ち込もうとするヤツって本当にいるんですよ。

 

高山:ええ。

 

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神妙な面持ちで話を展開するアドウェイズ岡村。「女性をいじめているような男は、男性からも女性からも好かれない」というポリシーを念頭に岡村は語る。

 

岡村:あれって、“氷山の一角”だと思っていて、やっぱりみっともないんです、男として。みっともないったらありゃしない。ダサいんすよ。すごく。

 

先輩っていう絶対的な権力を使って、尊敬っていう本来美しいものを利用して持ち込むってダサいんですよ。とにかく。あれがもしうちの社員だったら絶対に許せません。

 

高山:そうですね。

 

岡村:ぼくははあちゅうさんのあの勇気をすごく賞賛したいです。そういうことをしたら今回のようになるんだっていうのを世の中に知らしめることができたと思うので、はあちゅうさんには「ありがとう」と言いたいですね。

 

高山:でも賛否両論あるみたいですね。

 

岡村:なんか否定的な意見を言ってる人のことですか? 本当けしからんですよ、単にやった男が悪いわけじゃないですか。批判なんてとんでもないことですよね。「じゃあ批判するやつは止めたことがあんのか」と。「そんなことしたことないはずなのによく批判できたな」って話ですよ。

 

高山:岡村さん、ヒートアップするのは分かりますが、それくらいにしておきましょう。

 

岡村:そうですね、このままこの話題で3時間は喋ってしまいそうです。

 

 

クロダイもシーバスもあんまり釣れなかった
 
 
 
岡村:以上3つのブログの補足でした。
 
高山:さらに深まった感じがしますね、本当に。
 
ちなみに岡村さん、今年頭に掲げた目標とかってありました? それ、クリアしたんでしょうか?
 
岡村:目標……? そうですね……。

今年の目標でいうと……やっぱり釣りでしたね。
 
高山:だと思いました。
 
岡村:クロダイと大きなシーバス釣りたいっていう2つの目標があって、クロダイは一瞬釣れたんです、48センチが。でもクロダイって1年を通して釣れる魚なので、もっと定期的に釣りたかったってのはありますね。

シーバスも、大きなのは全然釣れませんでした。結構難しいんですよこれが……。ただ、Globis Capital Partnersという会社の高宮さんっていう方とよく釣りに行くんですけど、高宮さんはすっごいよく釣るんですよ。
 
高山:どうしてそんなに違うんですかね。
 
岡村:高宮さんは、ヤル気が違うんです。「真のヤル気」を見ましたね。
 
高山:真のヤル気……?

岡村:高宮さんと釣りに行く時は、だいたい夜7時とかに集合して夜のシーバス船に乗って行くんです。船は出航の時間になるまで港で停まっているのですが、高宮さんはそこに乗り込んで、動いてない船の上からシーバスを釣ろうとするんです。いきなり。
 
高山:おお……。
 
岡村:とにかく高宮さんは竿を投げ続けるんです。釣り場でもないところから釣ろうとするんです。例え、そこで魚が釣れなくても魚を釣るんです。
 
高山:魚が釣れなくても魚を釣る……。
 
岡村:1秒でも時間があれば竿を投げ続ける高宮さんを見て、「真のヤル気」ってこうゆうことなんだ、って僕は思ったんです。
 
だから本当に釣る人って技術も確かにあると思うんですけど、本当にヤル気が違いますよね。シーバスを釣りたいんだっていう気持ちがすごく伝わるんです。だからいっぱい投げるし、釣りに行く前日から、こうやって釣ろうかな。とか考えてて、で実際に試して、釣れなかったら違う方法を試すし、そういうPDCAを高速で回してるんですよ。
 

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高宮さんのヤル気がどれくらいなのか、身をもって表現してくれたアドウェイズ岡村。「熱くなれる心は持っているので、ヤル気はいくらでも出せる。寒くなければ」と語る。

高山:なるほど。

岡村:だから高宮さんの背中から学ぶことってすごく多いんです。釣りは副産物を僕に与えてくれるるんです。
 
高山:結局、釣りは素晴らしいっていう話になっちゃいましたね。
 
岡村:はい。でも、それで良いんですよ。釣りは本当に素晴らしいんで。
 
高山:じゃあ来年の目標としては……
 
岡村:高山さん。

高山:はい?
 
岡村:来年の目標は、元旦に公開する予定の「勝手にしやがれ」で言いましょうよ。
 
高山:元旦? 元旦に記事を公開するんですか?
 
岡村:そうです。ちゃんと見ていてくださいね。新年一発目、ドカンと沸かせますから。
 
高山:期待してます……!(元旦……?)
 

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これにて2017年の「THE 勝手にしやがれ」は幕を閉じます。
次回は元旦に公開予定の「勝手にしやがれ・新年号」。どうぞお楽しみに!
 
それではみなさん、良いお年を!
 
 
 
 

編集・構成:長橋諒

写真:morimi

 

【第30回】「喫茶店って、最近行った?」アドウェイズ岡村が教える「喫茶店」との向き合い方

アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第30回。2014年11月に始まった本ブログも、スタートから早3年、今回で祝30回目を迎えたが、特に祝いなどはせず、今回岡村は「喫茶店」について語りたいことがあるのだそうだ。全国各地様々な喫茶店に赴いたアドウェイズ岡村だが、特に新宿歌舞伎町の喫茶店にはよく通っているらしい。「喫茶店があったから、俺はグレなかった……」そう語る岡村が教える「新・喫茶店の歩き方」とは。

 
 
 
 
僕は、スタバには絶対に行かないんですよ
 
 
 
 
岡村喫茶店が好きなんです、とにかく。中学生の頃にはじめて「コロラド ※」に行った時から今に至るまで、僕の人生を語るには喫茶店抜きには考えられません。
 
※株式会社ドトールコーヒーが運営するコーヒー専門店
 
 

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喫茶店について意気揚々と語るアドウェイズ岡村。語る場として岡村が選んだこの場所は、西新宿にある喫茶店「COFFEE HOUSE MAX」であり、打ち合わせの際によく使っているという。
 

おくりバント高山:はい。それで今日は、喫茶店にあまり行ったことがない方に向けて、喫茶店の素晴らしさについて語りたいということでしたが。
 

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思わず二度見をしてしまうほど派手な格好をしているおくりバント高山だが、彼もまた喫茶店フリークのひとり。自分の子供たちには、原宿のパンケーキではなく純喫茶のフルーツパフェを食べさせて育てているそうだ。
 
 
岡村:そうなんです。急に語りたくなって……。
 
高山:急すぎませんか……。
 
 

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「この喫茶店に来たら、大体はハムサンドとアイスオーレを頼みますね」と語るアドウェイズ岡村。ここのハムサンドのみならず、岡村は自分の口に入れるサンドイッチにはなんでも塩をかけるらしい。

 
岡村:まず初めに、喫茶店の良さを語る前に言いたいのですが……僕は、スタバには絶対に行かないんですよ。絶対に。
 
高山:え? えっと……それはどうしてですか…?
 
岡村:それはですね、スタバのコーヒーが一番美味いことを知っているからなんですよ。
 
高山:ごめんなさい。一応ツッコミをさせていただきますけど、一番美味しいのになぜスタバには行かないのでしょうか……。
 
岡村:色々な理由があるのですが……。一番の理由は、スタバのコーヒーは他の店とは違い、「香り」があるということです。僕はコーヒーに全然詳しくないし、味の違いは解らないけど、スタバのコーヒーから出てくる「香り」はすごいんですよ。
 
高山:はい。
 
岡村:ただですね……。香りに力を入れすぎているので、タバコが吸えないんです。タバコの匂いでコーヒーの匂いが消されてしまうので、スタバは全席禁煙なんですよ。
 
コーヒーを提供しているお店で「タバコが吸えるか吸えないか」っていうのは、僕にとってはかなり大きなところで。喫煙者にとってコーヒーって、タバコとセットで嗜むものなんですよ。
 
高山:たしかに……。僕も喫煙者なので解るんですけど、コーヒーを飲んでいると無性にタバコが吸いたくなりますものね。
 
岡村:はい。ちなみに「喫茶店」ってどうやって書くかというと、“喫煙しながら茶を飲む店” ※と書くんです。結局、僕は喫茶店に行きたいわけであって、茶店に行きたいわけではないんですよ。「喫茶店」が好きなんです。
 
※本来は、喫茶の「喫」は「茶を喫む(のむ)」という意味であり、喫煙とは一切関係がない。
 
 

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なお、岡村が言う「茶店」とは、タバコが吸えない「カフェ」のことである。なお、敢えて繰り返すが、アドウェイズ岡村はコーヒーの詳しい味はわからない。
 
 
 
 
僕、実は、人のタバコの煙があまり好きじゃないんです
 
 
 
 
高山:スタバはタバコが吸えないので行かない、というのは解ったのですが、他の低価格帯のチェーン店は分煙になっているところも多いですよね。
 
岡村:そうですね……。決してそういったチェーン店を否定をする訳ではないのですが、ああいったところのチェーン系喫茶店は、最近の分煙ブームもあって、喫煙可能なエリアが狭いんですよねそして、自分には椅子が硬く感じるんです。
 
高山:ほう。
 
岡村:基本的に、このようなお店の場合は、席数×回転率が重要になってくるため、喫煙席にも席をいっぱい詰めこむ傾向があるわけですよ。こうすると喫煙席は“密室状態”になり煙がこもりますよね。僕、実は、人のタバコの煙があまり好きじゃないんです。
 

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高山:え……?

岡村もくもくした空間が本当に嫌なんですよ。なので滅多にそのような喫茶店には行かないですね。
 
高山:そう、だったんですね。
 
 

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岡村:はい。
 
高山:でもそうすると岡村さんがよく行く喫茶店って、広くてタバコが吸える店ってことになりますけど、回転率が低くてあまり儲からなさそうじゃないですか……?
 
岡村:と、思うじゃないですか。それがですね、なんですよ。
 
高山:逆……?
 
岡村:チェーン系喫茶店って、大体200円くらいでコーヒーが飲めるじゃないですか。だから回転率が命なんですよね。とはいえ、僕がよく行くような喫煙席が広い喫茶店は、コーヒー1杯500円以上のお店です。
 
高山:単価が高いから儲かるってことですね。
 
岡村:それだけじゃありません。実は、来ている客の意識が高いんです。
 
高山:意識が……高い?
 
岡村:僕がよく行くのは、会社から近い歌舞伎町の喫茶店なのですが、ここにいるお客さんって、めっちゃおかわりをするんですよ。椅子がゆったりしていて、長時間いれるんですが、単価を高くすることによって、意識が高いお客さんだけを集めることが出来るんです。
 
これは、一般的なチェーン店とは真逆の戦略。だから、売り上げもそんなに低くないはずなんです。
 
高山:そういうことだったんですね……。ちなみに岡村さんは普段、平均でどのくらいおかわりをするんですか?
 
岡村:行きつけの「ルノアール」に行った際とかは、アベレージは5杯ですね。2人で行くとすると、お会計は大体1万円くらいします。
 
高山:(飲み屋の会計じゃん……)
 
 
 

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「ルノアールに行くことがあったら、アイスコーヒーと水出しアイスコーヒーを1つずつ頼んで、味の違いを楽しんでほしい。僕にはその違いがわかりませんけど」とアドウェイズ岡村は語る。写真は岡村が愛用している「ルノアールEdy」。
 
 
 
 
 
普段接することのない人たちが、うじゃうじゃいるんです
 
 
 
 
高山:先ほど岡村さんは“歌舞伎町の喫茶店”によく行くと言っていましたが。 
 
岡村:そうですね。ことあるごとに歌舞伎町の喫茶店に行っています。しかも1人で。
 
高山:会社は西新宿なのに、なぜ西新宿ではなく、わざわざ歌舞伎町まで行くのでしょうか。
 
岡村:そうですね……。例えばカフェとかに行く時って、友人や恋人と行くことが多いと思うんです。 ただ、「喫茶店」は1人で行っても楽しいんですよ。
 
高山:と、言いますと……。
 
 

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「ここは食事がとても美味しいんです。歌舞伎町で働いている人にどこのお店が美味しいかを聞くと、大体この店を挙げますね。僕のオススメは生姜焼き定食です。」と、アドウェイズ岡村は歌舞伎町の喫茶店「パリジェンヌ」を私たちに勧めてくれた。
 
 
岡村:歌舞伎町の喫茶店に行くと、普段接することのない人たちがうじゃうじゃいまして……。僕は基本、友人や家族と行っているわけではないので、自然と周りの話が耳に入ってきてしまうんです。すると、普段聞くことのないようなすごい話をしていて……
 
高山:すごい話……
 
岡村:まあ、ざっくり言うと、歌舞伎町ならではの話ですよ。ホストとお客さんが話していたり、謎のお金の話だったりと、普段耳にすることのできない話が飛び交ってますよ。
 
もちろん、友人と行けば、その人たちとの会話を楽しみますが、1人のときは、周りの人たちの情報が自然に入ってきてしまうんです。
 
高山:なるほど…。
 
岡村:ここでしか聞けない人間ドラマはとても楽しいですよ。エンターテイメントの頂点と言っても過言ではありません。また、こういった話を聞くことによって、自分の仕事にも役に立つんですよ。例えば営業マンだったら、アイドリングトークのネタにすることだって出来るんです。
 
 

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酒を飲まないアドウェイズ岡村だが、飲み会は大好きである。一般的な飲み会の場合、飲み屋の後にカラオケに行くのが定番であるが、アドウェイズ岡村は間に「喫茶店」を挟むのだそうだ。そのワケを聞くと「整うんですよね。喫茶店に行くと」と語っていた。
 
 
 
喫茶店がなかったら、人生が変わってた
 
 
 
 
岡村:僕、喫茶店がなかったら、今、グレてたと思うんです。
 
高山:え……。どうしてですか?
 
岡村友達って、結局、喫茶店で出来るんじゃないかなって思うんですよ。
 
高山:すみません、もう少し詳しく説明していただけますか。
 
岡村:最近はよく「パフォーマンスを上げろ」と言いますよね。僕はその論調に、一矢を報いたいんです。例えば、導き出したい答えがあったとするじゃないですか。その答えが同じものだったとしても、1分でたどり着いた結論と、5時間でたどり着いた結論では想いって全然違うんですよね。そこに行き着くまでの考え方だったり、考え方の違いをお互い認め合ったりと……。苦労してたどり着いた結論では、気持ちの入り方が違うんです。それこそが友情なんだと思うんです。

 

要するに、パフォーマンスを上げることも大事ですが、仕事と違って人間関係においては、時間をかけて生まれる友情も大事なんですよ。

 
高山:と、言いますと……
 
岡村:話し合うことの素晴らしさや、語り合うことの素晴らしさ。そんな「素晴らしさ」を感じさせてくれる場所を、喫茶店は提供してくれているんです。
 
高山:なるほど……。(それって飲み屋でも良いのでは…?)
 

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アドウェイズ岡村とおくりバント高山のカバンの中の一部。中でもお気に入りなのは、流行りに遅ればせながら購入してハマってしまった「ハンドスピナー」である。
 
岡村:僕、実はですね、これ言うの初めてだと思うんですけど……。17歳の頃、起業をしていたんですよ。
 
高山:え? アドウェイズの前にも起業をしていたんですか?
 
岡村:はい。「グローバルクリーンホワイト」って会社なんですけど。業務用洗剤でお風呂掃除をするっていう。17歳の頃だったので、業務用って言葉を使えばイケると思ったんですよね。友達と2人で立ち上げまして……。
 
高山:全然知らなかったですね……。結局その会社、どうなったんですか?
 
岡村:恥ずかしい話、ほとんど売れなかったんです。もう本当に売れなくて……。で、ここからが本題なのですが、会社を潰そうと思っていると友達に話をする際、ルノアールで言ったんです。「ごめん」って。
 
高山: なるほど……。そういうことだったんですね。
 
岡村:一見、こういう話は飲み屋とかでも良いと思うんですけど、その時は16歳だからもちろん居酒屋には入れませんし、こういう話はシラフで話したほうがいいと思うんですよね。
 
酒の力を借りず、コーヒーだけで喫茶店で語り合うからこそ、本当の友達だと思うんです。
 
高山:めちゃめちゃ深い話ですね……。岡村さんが喫茶店を愛するのには、そんな理由があったんですか。
 
岡村:はい。喫茶店がこの世になかったら、人生が変わってましたね。確実に。
 
なので僕が読者の皆さんに伝えたいのは、人生のターニングポイントとなる重要な話は、「喫茶店」で行った方が良いって事です。友人、家族、部下、恋人……どんな人とでもオススメです。飲み屋より真面目な印象も出ますしね。
 
ただ、誰かがその人生ドラマを聞いているかもしれませんが……(笑)
 
 
 

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実は「グローバルクリーンホワイト」以外に、岡村はもう一つ起業を試みていたそうだ。ただそれは資本金の全てをビラまきに使ってしまい、起業に失敗してしまったのだそうである。
 
 
編集・構成:長橋諒
 

【第29回】忘年会シーズン必見!お酒を飲めない人の「飲み会」の楽しみ方とは? プロシラフ・アドウェイズ岡村が教える「飲マナイケーション」の極意

アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第29回。肌に触れる秋風が心地よい季節となったここ最近であるが、この日は岡村のテンションが普段と比べて高かった。右腕に持つ「コーラ」を口に流し込みながら、岡村は一滴も飲めない「アルコール」について声高に話を始めたのである。アドウェイズ岡村が口にする「飲マナイケーション」とは一体何なのか? お酒が飲めない人、必見の内容である。

 

 

 

10月某日 アドウェイズ本社近く・西新宿の路上にて
 
 

 

岡村:……。うん……。うん……。よし……! 今日もいい感じだな……!

 

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西新宿の路上でおにぎりを食べるアドウェイズ岡村。20代の頃は「シーチキン味」が好きだったのだが、最近は「塩おにぎり」を好んで食べているそうだ。

 

おくりバント高山:岡村さん、お疲れ様です。今日は「お酒が飲めない人に、飲み会の楽しみ方を教えたい」って言ってましたけど、何でおにぎりを食べているんですか? お腹が空いたんですか?

 

岡村:何って……? 高山さんは本当に分かってないですね……。このおにぎりを見てもピンとこないんですか?

 

高山:……? え?

 

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単純作業を行うように、おにぎりを食べるアドウェイズ岡村。彼は飲み会に訪れる際、水やウコンの力などの飲み物は口に入れず、おにぎりを胃に放り込むのである。

 

岡村:高山さん。日本のお酒といえば、何だかわかります?

 

高山:日本のお酒……。やっぱり日本酒ですかね。僕は日本酒苦手なんですけど……。

 

岡村:はい、そうです、日本酒です。その日本酒ですが、主な原材料はご存知ですか?

 

高山:えっと……。お米……。あ!!

 

岡村:気付きましたね。そう、お米です。僕はお酒を飲めないので、その原材料であるお米を口に入れてテンションを上げているんですよ。

 

高山:なるほど……。って、全然なるほどじゃないですよ! 僕、お米は好きですけど、胃の中に入れて酔っ払ったことはないです。意味、分からないです……!

 

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「岡村さんって、飲み会は楽しいんですか?」というおくりバント高山の問いに、「当然面白いですよ」と答えるアドウェイズ岡村。おにぎりを食べていると、このように顔がうつろになっていくのだそうだ。

 

岡村:まず根本的なところですけど、酒がなくても酔っ払えるんですよ、人間は。普通の人はお酒を飲んで体にアルコールが入り、気持ちが良くなりますよね。

 

高山:はい。

 

岡村:僕は、米を食べるんですよ。米を発酵させるんです、体の中で。要するに、外で発酵させるか、中で発酵させるかの違いです。お酒を飲めない人は、体の中で発酵させるんですよ。発酵させて、アルコールにして、酔っ払えばいい。酒を飲まなくても酔っ払えるんですよ。

 

高山:まだあんまり意味が分からないんですけど、とりあえず岡村さんは今、酔っ払っているってことですね?

 

 

岡村:はい。なので、乾杯しましょうか。発酵が終わったんで、テンションが高くなってきました。

 

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「お昼に米を胃に入れても、発酵はしない」とアドウェイズ岡村はそうつぶやいていた。要するに、自分で発酵しようと胃に思わせないと、体が発酵しないのである。

 

岡村:実は、本当に発酵されているのかどうかは、僕もよく分からないんですよね。ただ一つ言えることは、「酔っ払う」とはなんなのかというと、「テンションが高くなる」ってことなんですよ。

 

高山:そうですね。僕もお酒を飲むとテンションが高くなります。

 

岡村:でも、僕らはそのお酒を体に入れることができません。とはいえ、その場を楽しむという集中力があれば、酔っ払いと同じテンションになることができるんですよ。

 

高山:はあ。

 

岡村:まずですね、みんなが酒を飲んで盛り上がっている時、自分も発酵させようと、アルコールが入っていると思い込めば良いんです。そうすれば、勝手に自分のテンションも高くなって、周りと同化することができるんですよ。

 

高山:なるほど……!

 

岡村:結局、先入観なんですよ。酒を飲まないと、こうなれない、テンション上げられないって、みんなそういう先入観を持っているんです。酒の場でみんなが盛り上がっている中、俺はああいう風にはなれないなと冷たい目で見ちゃう。でも、米を食べることにより、発酵してアルコールになって俺も酔っ払ってきたぞって思い込めると、酔っ払いに負けないテンション、集中力を培えるんですよ。

 

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酒の席では基本的に「コーラ」を頼むというアドウェイズ岡村。とはいえコーラを飲みすぎて糖分を摂取しすぎると、翌日は二日酔いになってしまうという。

 

高山:では、あんまり大差はないんですね? 酒飲みと飲めない人では。

 

岡村:そうですね。ただ、お酒が飲めない人は、スタートは弱いんですよ。だいたいお酒を飲み始める20時くらいは、酒飲みの方が強いんです。この人たちは、24時くらいになってくると、ますます絶好調になります。

 

高山:そうですね。

 

岡村:とはいえ、朝の5時とかになると、全然ダメになるんですよ。ここで重要なのが、我々は絶好調ということ。だから、朝の5時までより良い状態で楽しめるんです。酔っ払いの介抱もできるし、電車も乗り過ごしません。

 

高山:お酒が飲めない人でも、意外とメリットが多いんですね……。

 

岡村:そうなんですよ。しかもお酒を飲む人は、アルコールのせいでセクハラをしたり、暴力的になったりすることもあるかもしれませんが、こっちはそんなリスクは0ですからね。発酵では、理性は失われないんです。 

 

高山:発酵には失敗がないんですね。

 

岡村:そうですそうです。あとですね、これはとても重要なことなんですけど、酔っ払っていると、何が楽しかったのか、全部忘れているじゃないですか。でも、シラフの人は結構色々とその時の会話を覚えているんですよ。

 

高山:はい。

 

岡村:実はですね。これにより、思い出し笑いっていうのができるんです。

 

高山:思い出し笑い……?

 

岡村:あのですね。本当に酔っ払ってしまうと記憶が残らない場合って結構あるじゃないですか。要するに、思い出の共有ができないんです。例えば、同じ人達と2回目に飲みに行くと、前回はどんな飲み会だったのかの「振り返り」があるじゃないですか。その思い出を唯一ちゃんと話せて、ネタの宝庫になれるんです。

 

高山:あっ!ってことは例えば、一人持ち上げたい人がいたとして、この時、ありもない話もして良いってことですね?

 

岡村:というと?

 

高山:「〇〇さん、前回さすがだなあと思ったのが、朝の5時で雨が降っていて、みんながタクシーを待っていたのにも関わらず、タクシーに乗れずに困っていた年配の方に先輩が順番を譲ってあげてましたよ。酔っ払っているのによくあんなことできますね」

 

なんてことも言えちゃうのかなと……?

 

岡村:まあ、極端ですが……そういうことですかね。確かに酔っている人の話より、酔っていない人の話の方が信用できますからね。

 

高山:これでお互いの株が上がって、出世も間違いありませんね!

 岡村:……。

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「乾杯の時、テキーラをみんなで飲む時とかあるじゃないですか。その時、水を飲んではいけないんです。たとえ酒が飲めなくても、テキーラと同じ苦しみを味わわないといけないんですよ。何を飲むかというと、コーラを飲むんです。コーラの一気飲みは、テキーラより苦しいですからね」と、アドウェイズ岡村は淡々と語る。

 

高山:とはいえ、会社の飲み会の場合だと、上司に「無理矢理飲め」って言われることもあるんじゃないですかね。

 

岡村:はい。ただ、さっきも言ったように、飲めるか飲めないかじゃないんです。場の空気を読めないことによって場を乱さないことが大事であって、テンションを維持できれば、場が崩れないんです。飲めないことによってテンションが下がっているから、飲めって言われるんですよ。この時に、「こいつ、シラフの方が楽しいんだ」と、周りにそう思わせなきゃいけません。

 

高山:ほうほう。

 

岡村:結局、何のために酒を飲むのかわかりますか? みんな、昼間と雰囲気を変えたいとか、普段真面目にやっていても、夜は楽しくやりたいとか、盛り上がりたいとか、そういうために酒を飲んでいるんです。だから、合わせなきゃいけないんですよ、その空気に。

 

そして、お酒を飲めないことは、最初に言うことがとにかく大切です。「私は酒が苦手です。だからお酒は飲めません。」って。

 

高山:確かに最初にそう言ってくれると、すごい親切だし飲む人には助かりますよね…!

 

岡村:僕の場合、この勇気ある申告に加えて、「ただ、テンションは高いんで、ご安心ください!」って付け加えれば、尚更大きな安心感を与えることができるんです。これにより、相手の心配度合いをかなり下げることができるんですよ。

 

飲むぞって時は、これから4人で盛り上がろうぜっ!て話じゃないですか。普段できない話をして楽しもうと。それに対して、当然お前も酒が飲めて、一緒に盛り上がれるんだろう?と思われて呼んでもらっていますよね。要するに、何度も言いますけど、そこの期待を裏切ることはしてはいけないんです。

 

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アドウェイズ岡村から、お酒が飲めない皆さんへ

 

一見、酒が飲めないって、ハンディキャップに見えるかもしれないですが、それは違うんですよ。

 

酒が飲めないから飲み会を楽しめない、っていうのは本当に先入観。酒がなくても、必要なのは、そこに同化すること。もちろん酒があった方が、同化しやすいのは確かかもしれませんが、訓練をすることによって、同化することは必ずできます。

 

同化をして、且つリスクもない発酵。必ずみなさんはできる!できるんです!信じるんだ!

 

僕は、お酒を飲まずに飲み会を楽しんでくれる人が、これからも世の中に増えていって欲しいと、切に願っています。

 

まずは3年、発酵の訓練をしてみてください。飲み会が嫌いなんてワードが口から出ることはなくなるでしょう。

 

ぜひ、みなさんも、より良い「飲マナイケーション」をお楽しみください!

 

 

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飲み会前に改めて米の発酵方法を確認したい方は、この画像を保存してプリントアウトして持って行こう。(画像の著作権はフリーなので、ダウンロードしてご自由にお使い頂いても問題ございません)

 

 

編集・構成:長橋諒

 

 

【第28回】なぜ「女性をいじめる」のはいけないのか? アドウェイズ岡村が自ら掲げる「男道」について熱く語る。

 

アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第28回。今回はいつものように社長室でアドウェイズ岡村の話を聞く……という流れだったのだが、この日は岡村の様子が普段とは違うようだ。集合の時間になっても一向に社長室に現れないアドウェイズ岡村。彼は一体、どこで何をしているのだろうか……そして、おもむろに話始めた「アドウェイズ岡村の男道」についてとは? 最後までお見逃しなく。

 

 

9月某日 住友不動産新宿グランドタワー 地下駐車場にて

 

 

岡村:今日は、最初だから……。まあ、コレを使うか……。

 

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住友不動産新宿グランドタワーの地下駐車場に訪れたアドウェイズ岡村。おもむろに釣竿を手に取り、周囲をくまなく確認してから外に向かっていく。

 

岡村:まあ、とりあえずはこんなところかな……。

 

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アドウェイズ岡村が真昼間に歩いているこの地下駐車場は、車の収容台数が446台と中々に広い。なお駐輪場は259台分、バイク置場は32台分の収容が可能である。

 

岡村:(電話を取る岡村)もしもし、高山さん。これから外に来てもらえますか? ビルの裏口で待ってます。

 

高山:え? はい、わかりました…。一旦向かいます。

 

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おくりバント高山を外に呼び出したアドウェイズ岡村。約束の時間になっても社長室に現れず、普段とは雰囲気が異なる岡村に対し、おくりバント高山は少し心配しているようだ。

 

高山:今日はどうしたんですか……? いつものように会議室で「最近のテレビがつまらない」っていう話題について話すんじゃなかったんでしたっけ……。

 

岡村:それがですね……。最近の「勝手にしやがれ」、ちょっと変化がない気がするんですよ。もう何回連続で同じ部屋で撮影してるのかなって思いまして。まあ、そろそろ表情を作るのも疲れてきたっていうのもありますし。ということで、今日は外に繰り出そうと思ったわけです。

 

高山:……なるほど、そういうことだったんですね。でも、どちらへ今日は向かうんですか? 

 

岡村:まあ、目的地はこの際置いておいて、僕はとにかく言いたいことがあるんですよ。

 

高山:はぁ…。といいますと……

 

岡村最近の男どもの「男道のあり方」についてです。

 

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アドウェイズ岡村は、住友不動産新宿グランドタワーから歩いて10分ほどの場所にある「北新宿」に向かうようだ。ちなみにこの周辺は比較的家賃も安いので、サラリーマンの一人暮らしにもオススメである。

 

高山:えっと、最近の男どもの「男道のあり方」というのは……?

 

岡村:ここ最近、ネット上で女性が叩かれていることが多いと思うんです。僕は、それはちょっと僕の考える男道と違うんじゃないかなと思うんですよね。

 

高山:はあ……。

 

岡村:まず前提に、「女性をいじめる」のはいけないことなんですよ。男たるもの、男性は女性を守るべきなんです。これは、たとえ情報化社会になって時代が進もうとも、やっぱり変えちゃいけない普遍的なところだと思うんですね。

 

高山:確かに最近、とある女優さんとか、最近上場した社長さんとか……世間から叩かれているケースが目立ってますね。

 

岡村:まさにそうなんです。僕の男道で考えると、「男が女を叩くことなどありえない!」と思っています。だって、女性を叩くような男なんてかっこ悪いし、モテないじゃないですか。

 

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ちょうどいいスペースを見つけたので、アドウェイズ岡村は自慢の釣り道具を置いてこの場でトークを展開するようだ。熱く「男道」を語る岡村だが、ここは場末のスナックではないのはもちろん、飲んでいる飲み物は三ツ矢サイダーである。

 

高山:岡村さんは女性に手を出したことはないんですか?

 

岡村:まあ、実はあるんですよね……。小学生の時にクラスの女の子に手を上げて、泣かせてしまったことがあるんです。その時、先生にこっぴどく怒られて……、しかも、しばらくクラスの女の子から相当嫌われてしまいまして。その事件があってから、理屈は分からないけど、「女の子に暴力をふるったら先生にボコボコにされる!」「クラスの女の子に嫌われる!」ということを学んだんです。それが今でも体に染み付いているんですよ。

 

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「古代エジプト社会に男女差別はなかった。アドウェイズの社内にも男女差別はない。区別されるのはトイレだけだ」と語る、最近髪を切ったアドウェイズ岡村。

 

岡村:例えば、“先日上場した「ウォンテッドリー株式会社」の仲社長を批判した人”って、その会社の社員でもなければ株主でもないし、基本的に“その社長”と関係ない人じゃないですか。ってことは、つまるところ、平たく考えれば「男か女」ってことだけなんですよ。そんな関係値の少ない人が1人の女性を叩くなってことです。

 

高山:1人の女性を一方的に叩くのが良くないってことですね。

 

岡村:そうですね、意見の言い合いのような「議論」であれば問題ないと思います。今回の場合は、ちょっと違うんです。不確かな情報に基づく、一男性による一方的な一人の女性に対する、「言葉」を使った暴力なんですよ。

 

高山:(急に難しい言葉を使い出したな……)街で知らないおじさんから、急に暴力を振られてきたようなものですね。

 

岡村:まあ、そんなとこです。例えば不倫をしたとか、人を殺したとか……そういう「事実」に対しての批判は仕方のないことだと思います。ただ、まだ「わからないこと」に対して、当人が悪く見えるように一方的に批判をするのは違うんじゃないかなと。しかもこういうことをするやつは絶対にモテないんですよ。

 

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おくりバント高山が本日付けているティアドロップ型のサングラスは、マイケルジャクソンや中田英寿も愛用していた「レイバン」の「Aviator」……ではなく、ダイソーで購入した108円のものである。

 

高山:でもなんで、女性を叩いてはいけないのでしょうか? 根本的なことだと思うんですけど。

 

岡村:それはですね……。モテない……、じゃなかった、例えば、男性が男性をいじめていいなんて法律もないし、男性が女性をいじめてはいけないなんて法律もありません。結局元をたどれば、何もないと言えば何もないんです。

 

高山:何も……ないんですか……?

 

岡村:ないんです。ただやっぱり……「男」として生まれたからには「男らしく」生きたいじゃないですか。それが僕の男道なんです。

 

高山:なる…ほど……。(妙にざっくりしてるな……)

 

岡村:男らしさってつまるところ、僕が思うに女性にモテることなんですよ。男は女性に「あの人、素敵だなぁ」と思われてなんぼです。そう考えると、男が女をいじめていいのかと。これではモテに全く繋がらないんですよね。

 

高山:確かに女性をいじめているような男は、男性からも女性からも好かれないですからね……。

 

岡村モテるために生きてるんですから、僕は。いや、男は。

  

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とはいえ、最近女性からモテていないと語るアドウェイズ岡村。「東京オリンピックの頃にはめちゃめちゃモテてますよ。これから先、モテまくって大変になるかと思います」と自らの未来を予想していた。

 

高山:じゃあ例えば、岡村さんのお友達が「女性を叩く」ようなことをしていたらどうされますか?

 

岡村この世のものとは思えないくらい激怒します。絶対に。僕の友達だったら尚更です。これは、例え上司でもそうですね。僕にとっては友達も上司も大事。その大事な人が間違ったことをしていたら、僕が小学生の頃に女の子を殴ったときの先生からの教えを心から教え込みます。

 

ちなみに、男が生きていくなかで「やっちゃいけないこと」が3つあるんですけど、知ってますか?

 

高山:借金とか、ギャンブルとかですかね……

 

岡村:違いますよ。それは……

 

「家族の金に手を出す」ことと……(特におばあちゃんの金はダメ)

 

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岡村:「犯罪に手を出す」ことと……

 

 

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岡村:そして、「女・子供に手を出す」ことです。

 

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先日家族の金に手を出し(貯蓄)、なおかつ中学生の頃に線路を歩いて渡ろうとした経験がある(未遂)おくりバント高山だが、「女・子供に手を出す」ことは絶対にしてはいけないと心に決めているようだ。なお、おくりバント高山の「男道」はまたの機会にお伝えしよう。

 

高山:なるほど……。

 

岡村この3つは、いかなる時もやっちゃいけないんですよ。まあ、その女性社長の批判をされた方がどう思って書いたかはわかりませんが、結局男が女を叩くと、「モテなく」なっちゃっても仕方ないんですよ。最終的に自分に帰ってきて、誰も得してないですし。

 

高山:そういう人って、レストランに行って、店員に暴言吐いちゃいそうですね。

 

岡村:かもしれないですね……。

  

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「でもこの前の女性議員が秘書の男をいじめた件、あれはいいんですか?」との問いには、「あれは……(笑)駄目ですね!あれはあれで問題です!」とアドウェイズ岡村は語る。

 

 

最後に、記念撮影をして本撮影は終了した。

一緒に写ってもらったのは、北新宿の路地を歩くおじさん二人だ。「釣りするの? 今晩のおかずにするんだったら、俺手伝うよ?」とおじさんはアドウェイズ岡村に手を差し伸べていた。

 

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男道を極めた先輩達と写真を撮らせてもらったアドウェイズ岡村。これもまた、岡村が描く「男らしさ」を追求した結果である。

 

高山:ちなみに岡村さん、なんで今日釣りしてたんですか?

 

岡村:……。それは次回に話すよ。

 

高山:え……。

 

 

■本日使用した釣り道具

 

【ロッド】
DAIWA
SALTIST BS 66ML

【リール】
DAIWA
スピニングリール17 THEORY 2510PE-H (2500サイズ)

【ルアー】
Megabass
X-80SW

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

編集・構成:長橋諒

写真:morimi 

【第27回】中卒ヤンキーに人生の選択肢を与える? アドウェイズ岡村が元ヤンたちと「第0新卒」について語る

 

アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第27回。この夏の東京は21日連続で雨の日が続いていたが、アドウェイズの会議室でも雲行きが怪しい話が繰り広げられていた。中・高卒者向けのインターンシップ「ヤンキーインターン」を展開する会社「ハッシャダイ」の社長がアドウェイズ岡村の元に訪れたからである。自らも中卒であるアドウェイズ岡村が彼らにかける言葉とは。そして「ハッシャダイ」とはどんな会社なのだろうか。世の中の中卒・高卒の方々はもちろん、大卒も専門卒も帰国子女も最後までお見逃しなく。

 
 
8月某日 アドウェイズ社長室にて
 

 

岡村:お足元が悪い中、ご足労いただいて、どうもありがとうございます。で……今日は僕にお話があるとかないとか……

 

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先日アドウェイズ岡村は、「NEXT STAGE TOKYO」という非大卒と企業を繋げる新しい就活イベントにパネルディスカッション形式で登壇したのだが、そのイベントを共催していたのが株式会社「ハッシャダイ」であったのだった。

 

久世:お世話になっております。先日はどうもありがとうございました。改めましてご挨拶をさせていただきますと、わたくし株式会社ハッシャダイの久世大亮と申します。本日は岡村さんにお伝えしたいことがあり、お伺いさせていただきました。あの時は時間も少なく、ほんのちょっとしか喋れなかったので……

 

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彼の名前は久世大亮(23)。パッと見、どこにでもいそうな好青年だが、株式会社ハッシャダイを立ち上げた“代表取締役社長”である。

 

岡村:ごめんなさい、その前に……。目の前にいる人たちがちょっと怖いんですけど……。殴り込みにでも来たんですか? 見るからに元ヤンですよね?

 

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久世:……怖がらせてしまってすみません。彼らの風貌は見たまんま怖いかもしれませんし、確かに元ヤンなのですが、僕たちは喧嘩をしにここに来たわけではないんです。

 

岡村:というと…?

 

久世:僕らはいま、「中卒」についての取り組みをしているんです。その事業を今後行っていくゆえで、「IT業界での中卒の先駆者」である岡村さんに一言挨拶をしなければならないと思い、本日お伺いさせていただきました。

 

岡村:そう…だったんですか……。確かに僕は「IT業界での中卒の先駆者」ですが…。怖い人たちにはあまり慣れてないので、少し動揺してしまいました…。

 

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身の危険が迫っているのかと悟ったアドウェイズ岡村は、急遽おくりバント高山を電話で呼び出し隣に座らせた。ちなみにおくりバント高山はいかにも喧嘩が強そうな風貌であるが、ヤンキーを見ると中学生の頃にカツアゲにあったトラウマを思い出し、気弱になってしまうのだった。

 

岡村:それで……どんな取り組みをやっているんでしょうか? まさか、怖いヤンキーの支援とかじゃないでしょうね?

 

久世:さすが岡村さん、その通りです。 

 

岡村:は……?

 

 

「ハッシャダイ」とはどんな会社なのか?

 

 

岡村:最近はヤンキーが少なくなってきて、安心して深夜のコンビニに行けるような世の中になったというのに……ヤンキーを増やすなんて、とんでもない! 

 

久世 :いや、違うんですよ岡村さん、僕らはヤンキーに選択肢を与えているんです。

 

岡村選択肢?

 

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ヤンキーに選択肢を与えていると発する、株式会社ハッシャダイの久世社長。彼曰く、地方に在住のヤンキーには多様性がなく、将来を選択する自由がないのだという。

 

久世:僕らハッシャダイは、主な事業として、中・高卒者向けのインターンシップ「ヤンキーインターン」を展開しています。これは実際の企業でインターンとして働きながら社会勉強をすることができる仕組みで、インターン生には食事や住まいなど、生活インフラを無償で提供しているんです。

 

岡村「ヤンキーインターン」ですか……しかも無償なんですね。

 

久世:はい。「ヤンキーインターン」の対象は、地方在住の16歳から22歳までの中・高卒者。“熱意”がある元ヤンの上京を、僕らは応援しているんです。ちなみにこのような“新卒よりも早く社会に飛び出た勇気ある彼ら”を 「第0新卒」と定義しています。

 

岡村:なるほど……ヤンキーに東京での仕事を与えることで、人生の選択肢を与えているんですね。でも、どうしてこのような事業を始めたんですか? まさかNPOとかではないですよね? 

 

 

友達の更生をしようとしたら、それが事業に繋がった

 

 

久世:はい。隣に座っている二人は地元の友人なのですが、最初はこいつらを更生させたかったんです。いわゆる地元のヤンキーで、クズみたいな生活をしていたので……

 

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左から藤川氏、右は近藤氏。「こいつらはクズだった」と語る、久世社長の旧友たちだ。二人とも以前はスーツを着て仕事をする想定が出来なかったと語るが、今はスーツ姿がよく似合っている。

 

久世:最初は二人を営業として雇って会社を起こしたんですけど、うまく進んでどんどん人が集まってきて……。それで、元ヤンの人材は価値があるなと思ったんです。今後の日本には二人のような「第0新卒」の人材が必要なのではと。

 

岡村:なるほど。すごくいいお話ですね。もともとは人材紹介をやろうということではなくて、二人に営業をさせたかったと。ちなみにお二人は“クズみたいな生活”をしていたとのことでしたが、一体どんな生活だったんですか?

 

藤川:僕は、運送の仕事をしながら暮らしていたんですけど、休みがあるとスロットやパチンコ。たまにボーリング……といった典型的な地元のヤンキー生活をしていました。

 

岡村:ああ……藤川さん、典型的な不良の顔してますもんね。

 

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藤川:よく言われます(笑)

 

岡村:そのときの久世さんの姿を見てどう思ってたんですか?

 

藤川:久世は高校の時までは一緒に遊んでいた友達だったのに、彼だけが大学に行っちゃったんですね。それで激変して……。僕は何も変わっていなくて…正直うらやましかったです。その頃は“お金を持っている人=悪”みたいなイメージがあったんですけど、久世にはそういう感情も抱いてました。

 

近藤:また、僕は新聞配達と鉄拳をずっとしていて……。

 

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画面上でもリアルでも殴っていたと語る近藤氏。友達に医学部を受けると行って新聞配達のアルバイトをしていたが、蓋を開けてみればゲーム三昧の毎日だったいう。

 

近藤:僕は「自分は肉体労働しかできないのかな」と思っていました。諦めようとしていた時に、藤川が久世から声をかけられたことを知って、何年かぶりに久世に連絡したんです。こういう話聞いたんだけど、僕も一緒にやらせてくれへんかと。

 

岡村:自分が持っていたプライドとかは捨ててってことですか。

 

近藤:そうですね。捨てて、心機一転です。自分からアクションをしなかったら、俺の人生ここまでだなと思いまして……。

 

岡村:めちゃめちゃカッコいいですね! それって100人中99人はできないと思うんですよ、自分との葛藤で。相手を認めて、あいつの方が頑張ってるし俺も頑張ろうってなるって、これ実はすごい大変なことですよね。

 

近藤:そうですね、僕の人生で一番頑張ったことだと思います。

 

岡村:いやいや、これからの人生、頑張ることが山ほどありますよ(笑)

 

 

ハッシャダイにはどういう人材が集まっているのか

 

 

岡村:気になったんですけど、「ハッシャダイ」には、どういう人材が集まっているんですか? どうしても中卒や高卒って、勉強もできない仕事もできない、“中途半端なやつら”だと思われるじゃないですか。僕もそうだったので、気持ちはよくわかるんです。

 

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藤川:隣にいる水谷が、実際に「ヤンキー・インターン」で社会経験を積んでいるインターン生です。実際にお会いした方が早いと思い、今日は連れてきました。

 

水谷:今日はよろしくお願いします。僕は高校卒業後、ラーメン屋さんに就職したんですけど、その頃は暴走とか喧嘩とか、結構やんちゃをしていて……。ハタチくらいになったら自分も周りも落ち着くんだろうなと勝手に思ってたんですけど、なにも変わらなかったんです。それで、ふと気付いた時に「このままじゃヤバイな」と思って。で、友人が久世さんのことを知っていて、ヤンキー・インターンの話をつなげてもらったんです。

 

この動画を見て、水谷氏は自分からヤンキー・インターンに通いたいと思い、久世社長に連絡をとったそうだ。現在彼は、営業職のインターンをしながら自分の人生を見つめ直している。

 

岡村:いつか変わりたい、いつか変わりたいとずっと思っていて……。でもどう変わっていいかわからなかったということですね。

 

水谷:そうですね。本音を言うと、地元のしがらみとかめっちゃキツくって。もう本当、東京行くしかないと思ったんです。

 

岡村:でも、東京に来てからの仕事も辛くないんですか? 環境が一気に変化して、ついていけないとかもあると思うんですけど…。

 

水谷:インターンに参加する前の自分の生活が本当にイヤだったんです。自分は底辺だと感じていて。だから、自分が元々いたところに比べれば今の環境の方が全然良いなと思っています。同じような生活をしていた人生の中で、新しいことに挑戦するってことだけで楽しいんですよね。

 

岡村:でもさ、でもさ……正直な話、営業職ってめっちゃ辛いじゃないですか。僕だって、4年間営業やってて、5回も飛んですますからね? 辞めたくなったりしないんですか?

 

水谷:たとえ辞めて前にいた場所に戻ったとしても、僕らって未来がないんですよ。それが逆に僕らの強みだと思っていて。例えば大学に行って、普通の会社に就職して、営業に配属されていたら、絶対に諦めていたと思うんですよね。僕も含めて、ハッシャダイのヤンキー・インターンには「あそこには戻りたくない」という人がたくさん集まっているんです。

 

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京都出身の水谷氏は、写真の通り相当のイケメンであるが、女性と会話をするのは少し苦手なのだそうだ。ただ、見た目とのギャップにますます女性は心を奪われていくのだとか(藤川氏談)

 

岡村:ポテンシャルがめちゃめちゃ高いんですね。でもなんで、元々東京に出てこようという気持ちがなかったんでしょうか。みなさん以外にも、まだまだ世の中にはくすぶっているヤンキーや元ヤンの人たちってたくさんいると思うんですよ。 

 

藤川:ぼくら、地元を出たことがなかったんですよ。東京に遊びに行くなんて発想もなかったですし……

 

近藤:一歩を踏み出す勇気がなかったんだと思います。僕らって京都に住んでいたんですけど、隣の大阪ですら遊びに行くことが一年に一回あるかないかくらいだったんです。びっくりするくらいコミュニティーって狭いんですよね。

 

岡村:コミュニティーが狭いなっていうのは、当時から気付いていたんですか?

 

近藤:全然気付いていなかったです。東京に出てきてから、いかに狭い世界で暮らしていたのかなと……山科区(京都の地元)が世界のすべてでした。

 

藤川:もし自分の世界を変えたいと思っている人がいるとしたら、街を出るとかでも何でも良いんで、何か日常を変えて欲しいなと思いますね。諦める前に、一回チャレンジしてほしいなと。

 

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ハッシャダイが紹介するインターン先は、営業職の他にもプログラミングの仕事もあるそうだ。プログラミングのプの字も知らなかったヤンキーだが、0から教えるとかなりのスピードで技術を習得していくという。 

 

 

ハッシャダイがやっていることは儲からない?

 

 

岡村:今まで聞いたお話って、すごい良いお話だと思うんですけど、これって、ぶっちゃけた話、儲からないですよね? 中卒・高卒とかより、大卒を紹介した方が儲かるじゃないですか。

 

久世:はい、実際に利益はほとんど出ていません。 ただ、誰もやっている人がいないんで僕がやるしかないのかなと。僕は周りの起業家の人とかに比べると頭が良くないので、“わかりやすく世の中のためにいいこと”をしてイキってみようって思っているんです。

 

岡村:まあ確かに、日本でもまだ誰もやってないですもんね。

 

久世:そうなんです。カッコ付けて言うと、第0新卒の市場を作りたいんですよ。で、5年後10年後くらいに、世の中の企業がそこでもビジネスってできるんだと気付いてくれれば嬉しいですね。

 

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久世社長が着ているTシャツ「HASSYADAI Tシャツ」は非売品である。どうしても欲しいという人は社長に直接連絡してみてはいかがだろうか。(@ycareer_kuse

 

久世:ちなみにアドウェイズさんって、中卒・高卒を採用したりしているんですか?

 

岡村:それがですね……。僕も以前、採用をしたいなと思ったことがありまして。ただ、壁にぶつかったんです。

 

久世:と、言いますと……

 

岡村リクナビのような媒体がないんですよ。中卒・高卒用の。なんと、学校をひとつひとつ訪れて、先生に紹介してもらわなきゃいけないらしいんですよね。それを自分達でやろうとしたらめちゃくちゃ大変だなと。なので、ハッシャダイさんのような会社が現れて、すごいなと感心しているんです。

 

アドウェイズ社としては、やる気やポテンシャルなどの採用基準を満たしていれば中卒・高卒のような“第0新卒”はウェルカム。大卒はたくさんの企業がとろうとしてるんで、ライバル多すぎなんですね。もちろん大卒には優秀な人がいっぱいいますが、中卒・高卒のなかにも優秀な人はいる。今がチャンスかなとも思っています。

 

久世:ぜひ、お力添えさせていただければと……。

 

岡村:ありがとうございます。ちなみに中卒がなれない職業って、3つあるんですけど…。なんだと思います?

 

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中卒・高卒は転職活動にも不利。履歴書を一目見て、中途半端だと思われてしまいます。と、中卒社長であるアドウェイズ岡村は切なく語る。

 

岡村日銀総裁と、警視総監と、東大の学長。この3つはどんだけ中卒・高卒が頑張ろうとなれないんですが、これ以外はなれるんですよ。総理大臣にもなれるし、上場企業の社長にもなれちゃいます。

 

久世:確かに、その通りですね。

 

高山:(まあ、医者とかは無理っぽいけどな……)

 

岡村:まあ僕が言いたいこととしては、第0新卒のことを知った企業は、おもしろいことをやっているなと感じて一度は採用すると思うんです。ただ、インターンとして来た人材が二ヶ月で辞めるとすると、その企業は第0新卒を一生採用しないと思うんですよね。

 

ここ5年は、第0新卒を採る企業を増やすことが大事じゃないですか。要は、自分だけ就職できればいいのかっていう話ではなくて、第0は第0で団結しなければならないんです。来年も第0は増えるし、今後もっと増えていく。約50万人の未来を切り開いていかなければならないんですよ。インターンとして働いているみなさんには、自分たちが未来を作っていると思って頑張ってほしいなと。中卒社長からの、ちょっとしたアドバイスです。

 

元ヤン一同:心に染みるアドバイス、ありがとうございました!

 

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最後に記念撮影をして、本対談は終了。

 

なお、株式会社ハッシャダイでは、東京以外に在住で、且つ、地方出身の若者に対し、東京での「職・食・住」を無償で提供することで、彼らの社会進出や自己実現の支援を行っています。これはハッシャダイの理念に共感いただいた、多くの企業様からご支援をいただき、食・住などのサポートをすることが可能となっています。

 

インターンを希望の方はこちら→
メール:t.sugiyama@hassyadai.com
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40uvi1849z

担当:杉山

ハッシャダイに採用についてのお話をしたい企業様はこちら→
メール:y.onawa@hassyadai.com
電話:03-5468-0850

→担当:大縄

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

編集・構成:長橋諒

写真:morimi

 

【第26回】営業マン必見!営業のプロ・岡村陽久が、自らの営業理論を惜しみもなく披露!

 

アドウェイズ社長の岡村陽久が、ユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第26回。今回はいよいよ読者からの質問を……という流れをズバッと遮ったアドウェイズ岡村。なにやら世の中の営業マンたちに伝えたいことがあるという。元・換気扇フィルターのプロ営業マンである岡村が直伝する「営業理論」とは。最後までお見逃しなく。

 
 
7月某日 おくりバント本陣にて

 

岡村:お疲れ様です。

 

高山:あ! 岡村さん、お疲れ様です。今日は本陣まで来ていただいてありがとうございます!

 

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本陣とは、株式会社おくりバントが創業する際、資本金の30%を使って建てた本社のことである。

 

高山:どうされたんですか今日は? いつもは社長室でお話をされるのに……こちらにわざわざ来ていただけるなんて。

 

岡村:はい、今日はどうしても「営業」について語りたいと思いまして。営業の場合、先方に伺いに行くのが礼儀ってもんです。だからこうして、足を運んだんですよ。

 

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ちなみにおくりバント本陣は株式会社アドウェイズ社内にあるため、社長室からは徒歩1分で到着する。

 

高山:で、なんでまた「営業」なんですか? ネットニュースで「若者の営業離れ」みたいなニュースでも見たんですか?

 

岡村:さすが高山さん! その通りですよ。なんか最近の若者は「モノの売り方」がわからないらしいんです。「営業職=ブラック」みたいなイメージもあるとかないとか…。僕は「営業」を20年やってきたプロとして、若者に少しでもなにか、伝えられることがあるかもしれないと思ったんですよ。

 

高山:なるほど……。

 

岡村: 今回僕が教えた幾つかのことを覚えれば、明日から誰もがプロの営業マンとして活躍できます。これは間違いありません。とにかく、みんな、がんばりましょう!

 

高山:はい。(今日の岡村さん、なんか変だな……)

 

 
ぶっちゃけた話、精神論である

 

 

岡村:まず言いたいのは、「営業」はテクニックではなく、売りたいっていう気持ちが必要なんです。売るっていうところに対して、人生を賭けているのかってことですよ。

 

高山:人生……? ですか?

 

岡村:そうです、人生です。「できれば美味しいご飯食いたいなあ」っていう生半可な気持ちじゃあ、絶対に美味しいご飯は食べれないんですよ。本気にならないといけないんです。

 

高山:まずは気持ち……。技術は二の次ってことですか。

 

岡村:もちろん技術は大切ですが、まあこれはぶっちゃけた話、「精神論」です。気持ちがないとモノは売れないんですよ。

 

高山:なるほど……。とはいえ誰しも最初は「トップ営業マンになる」と意気込んで会社に入ってきたと思うんですよ。ただ思ったより仕事は大変で、その気持ちがどんどんと小さくなっていくのかなと……。

 

岡村:高山さん。そこです、いいところに気付きましたね。

 

高山:え……?

 

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アドウェイズ岡村のセミナー風講義に、戸惑いを感じるおくりバント高山。彼もまた、トップ営業マンを目指してアドウェイズに入社した男の一人である。

 

岡村:高山さん、人間の中には、「売れる自分」「売れない自分」の2種類がいるってご存知ですか?

 

高山:いえ、初耳です。

 

岡村:「売れる自分」はモノを売ると大きくなっていきます。反対に「売れない自分」は、モノが売れないと大きくなってしまうんです。 営業マンとしてスタートしたばかりの頃は、モノが売れないことが続くのが多いでしょう。その場合、「売れない自分」が台頭していって、どんどん幅を効かせていってしまいます。これは大変なことなんですよ。

 

高山:はい…。

 

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「売れない岡村」が「売れる岡村」に勝ってしまうと、岡村はカラータイマーが切れたウルトラマンのように、何も動けなくなるのだった。

 

岡村:まずいんですよこれは。「売れない自分」の時に営業先に行っても、担当者は絶対にいい顔をしないですからね。

 

高山:となると、「売れる自分」を大きくするには、どうしたらいいんでしょうか?

 

岡村:簡単なことです。「俺は売れる、俺は売れる、俺は売れる」と1万回言うんです。売れる自分を刺激してこいつに錯覚を起こさせるんですよ。

 

高山:錯覚……?

 

岡村:はい。簡単に言うならば、マインドコントロールですね。

 

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「俺は売れる、俺は売れる、俺は売れる…」。アドウェイズ岡村は長年の営業経験の蓄積により、1時間で1万回もこのワードを心の中でつぶやくことができるのだ。

 

高山:マインドコントロールってあんまり言っちゃいけない言葉のような気がしますが……

 

岡村:いや、僕が言ってるのは、自らのマインドをコントロールする技法なので問題ありません。セルフマインドコントロール、略して「S・M・C」です。

 

高山:「S・M・C」……?

 

「S・M・C」で自分自身を錯覚させろ

 

岡村:先ほども言いましたが、まずは自分自身を「S・M・C」で錯覚させて、「売れる自分」を作っていきます。そのうえで、最初にお伝えした「売りたい」という気持ちを加えるのです。

 

高山:なるほど……。でも「売れる自分」を作れて「売りたい」という気持ちがあったとしても、最初はどうやって営業していいかわからないじゃないですか。具体的なやり方とかってないんですかね。

 

岡村:高山さん、今日は冴えてますね。

 

高山:あ、ありがとうございます。

 

岡村:正直、僕自身もわからなかったんですよ。ただですね、20年営業マンをやっていて、ひとつわかったことがあります。

 

高山:というと……

 

岡村:とにかく売れる人を真似する。これです。

 

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上司の売り方を真似することは得意なアドウェイズ岡村だが、有名人のモノマネのレパートリーはひとつもないことが玉に瑕。

 

岡村:売れない人って、イメージが沸かないんですよ。どうやったらしかめっ面した奥さんがちょうだいって言ってくれるのか。どうやったら会議室の雰囲気がガラッと変わるのか……。その反面、売った経験がある人はイメージが完璧。だから売った人の話を聞きに行くべきなんです。

 

僕も換気扇のフィルターの営業マンをしていた時に、売れる人に同行していました。とにかくすげえ話を聞いていたんですよ。なので、やり方がわからないっていう人は、今すぐぐ上司に連絡をして、同行のお願いをしたほうがいいと思いますね。絶対に見えてくるものがあると思います。

 

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換気扇のフィルターの営業マンをしていた際に、上司から貰った「手紙」。アドウェイズ岡村はこの手紙を今も大事に「社長室の金庫」に保管している。

 

高山:ちなみに岡村さん、これまで上司に言われて一番心に残っていることってなんですか? 未だに糧になってるものとかってあるんですか?

 

岡村:……まあ、正直、覚えてないですね。

 

高山:え……

 

岡村覚えてないくらい、刺激的だったんですよ。今思い返してみると、あの経験がなかったら今の自分はいないと思いますし、覚えてはいないけど上司の言葉は心の中で生きてると思ってます。

 

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テンポが悪いから精神が病む

 

高山:でも、もう本当に営業が嫌で仕事を辞めたくなっちゃう場合ってあると思うんです。この場合ってどうしたらいいんでしょうか。

 

岡村:僕だって営業をしていて、精神的にやられることはあります。これはなぜかというと「やられる時間」・「考えちゃう時間」があるからなんですよね。

 

高山:ほう。時間…ですか……?

 

岡村:テンポが悪いんですよ。そんなことを考える隙を与えてはダメなんです。例えばテレアポの時、ガムテープを巻いて営業する人っていますよね。あれ実は、精神的ダメージを与えないっていう意味があるんですよ。

 

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マンション販売の営業マン経験のあるおくりバント高山。彼はPCのブラインドタッチは出来ないが、目隠しをされても電話番号を入力できる特殊能力を持つ。

 

岡村:実際は、そいつのために巻いているんです。受話器をおいて番号を入れてたら、その時間に考える時間が生まれちゃいますよね。考える隙をあたえない、すなわち、精神的ダメージを与えない、っていう意味があるんです。

 

高山:確かに昔「ガムテ・テレアポ」をやってた時、何も考えずに黙々と電話ができた覚えがありますね……。これって、自分自身のためだったんですか……。

 

岡村売れない人なんて実はひとりもいないんですよ。みんな最初は売れる人なんです。ただ、どんどん気が滅入って、売れない人になってしまう。テンポを崩さないようにしていくことがとても大事なんですよね。

 

商品を愛しているか?

 

高山:というか、岡村さん。よく換気扇のフィルターをそんなに売ってましたよね。あれってそんなにいいものなんですか?

 

岡村:いやいやいや、ぼくはですね、あのフィルターはこの世に絶対に必要だと思ってるんですよ。今だって実際、社長室にありますからね。

 

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アドウェイズ岡村はこの換気扇フィルターを今も大事に「社長室の金庫」に保管している。(税込 5,400円)

  

岡村:僕、換気扇のフィルターを売ってましたけど、夢を売ってると思ってましたから。まじで。

 

高山:ごめんなさい、全然わかんないっす。

 

岡村:例えばですね、だいたい僕が訪問していた家って、新築なんですよ。新築の家って、奥さんからしたらものすごく大事にしてるんですよね。隅から隅まで掃除して、草も刈って、床が汚れたら磨く。ただ、キッチン周りだけは、どうしても黄ばんじゃうんです。

 

高山:はい。

 

岡村:なぜかと言うと、料理をしたら換気扇が油を吸い込んで、キッチンのクロスが黄ばんじゃうからです。油まみれだからそこからゴキブリが入ってくるかもしれないし、毎回掃除するのも面倒。家の中のガンのようなところなんですよ。ただ、フィルターがあると、クロスも壁も汚れません。要するに、「新築の綺麗な家をそのままにしておきたいという奥さんの夢」を僕は売ってるんですよ。

 

高山:なるほど、岡村さんって、フィルターを売ってたわけじゃないんですね。

 

岡村:はい、夢を売ってるんです。だから、自社の商品をどれだけ素晴らしいものなのかっていうのをまず自分を説得しなきゃだめなんですよね。自分が、この商品を最高だと思っていないと、人に進められるわけがないじゃないですか。

 

高山:確かにそうですよね…。

 

岡村:まずは自分が提供してる商品を、最高だって思うことが大事です。変な話、換気扇のフィルター、当時の僕は抱いて寝てましたから。

 

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もし換気扇フィルターが法律で禁止されてしまったら、デモを起こすというアドウェイズ岡村。それだけ今でも換気扇フィルターを愛しているのだ。

 

岡村:例えば、「好きなものはなんですか」って言われて、その時に自分の商品を即答できなきゃだめですよね。何を売ってんだって話です。

 

高山:そうですね……。ただ岡村さんすみません、めちゃめちゃためになる話を遮って恐縮ですが、このお話、ほとんど換気扇フィルターの営業方法ですよね。このブログの読者ってほとんどIT関係の人なので、できればIT系の営業方法をお話していただければ……

 

岡村 :……。もう話してるじゃないですか。営業というものはぶっちゃけ「精神論」。気持ちが大事なんです。その気持ちがあれば、換気扇フィルターもITも変わらないんですよ。

 

高山:おお! すみません、そういうことでしたか…。ちなみに、岡村さんが持っている営業技術も、少しだけ教えてもらったりすることは出来ますか?

 

岡村:そんなことを言われるだろうと思い…

作ってきました。題して「岡村式営業ドリル」です。

技術はこちらを使って勉強してください。

https://drive.google.com/a/okuribunt.com/file/d/0BxrWzJl130t4X1h5X2FrTVplN00/view?usp=sharing

仕事の空き時間に「岡村式営業ドリル」を使って勉強しよう! これを使えば、来月はトップ営業マンになれるかも!?

 

〜告知〜

株式会社おくりバントは、運営しているYouTubeチャンネル「おくりバントチャンネル」にて、「バカフェ&マンティコア 10周年記念LIVE 東西歌合戦 in UNIT」の独占配信を開始いたしました。

 

 

第一弾は、ライブ毎に各地で見た者に衝撃を与え続けるバンド「skillkills」。第二弾も近日アップ予定! お楽しみに。※バカフェとは、おくりバント高山が毎日通う中野の飲み屋である。

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

編集・構成:長橋諒

写真:morimi